第74話 三太不来

 メリークリスマス、ミスター・ローレンス! ……言って見たかっただけだとです。ヒロシです。いや、たけしです。違う違う、おいらです。


 とは書いてみたものの、皆さまの多くがこの駄文をご覧になる頃には、アフター・メリークリスマスなのでしょうね。もしくは来年に向けて、ビフォー・メリークリスマスですか? ん? これって“紀元前”って意味じゃないですよね? おいら、イングリッシュはどうも苦手で……。まあ、苦手なものは他にもこの世にいっぱいありますけどね。ホント、生きにくい男ですよ、おいらは。決して「歴史の男でございます」ではございません。しかし、あのジイさん、ちゃっかりバラエティーに出まくっていますな。心に隙があるのですよあの人。マスメディアなんて飽きたら使い捨ての世界なのにね。子門真人が世を儚んで隠遁したのもむべなるかな。


 それはそうと、今年のきよしこのよるも、おいらの枕元にサンタクロースさんは来てくれませんでした。せっかく、高校時代のルーズソックスおいといたのにな。ああ、残念。

 七夕に「美しいステディがおいらの元に現れますように」って短冊に書いて、和尚さんの所の境内にある笹の葉さらさらに結びつけたのにな。そうそう、この間やって来たケースワーカー。扉を開けたらびっくりしましたわ。だって、おばあちゃんだったんだもの。区役所の生活支援課ってさあ、おいらの見た限り、若めの人しかいなかったのになあ。今まで担当してくれた人たちも、せいぜい三十代くらいに見えたんだけどさ。チェッ。せっかく、あわよくばとよからぬことを妄想していたのに、がっくりだよ。おいら、熟女好きではないから、若い娘さんがよかったな。あっ、おいらロリコンとか幼児趣味とかありませんよ。嘘じゃないよ。本当だよ。まあ、下は女子高生、上はギリギリ四十路って、十分変態か? でも、精力はすっかり衰えて、我が村正は……やばい、下ネタに走っているなあ。カクヨムにもエロばっかり書いて、削除されている方が何人かいらっしゃいますよね。おいらはそこまで達観できないなあ。


 それはそうと、ワイモバイルのCM、観ましたか? 芦田愛菜、明らかに大人になってますよね。眉毛が太くなってるし、明らかに第二性徴期に入っていますよね? 時の流れって残酷やなあ。子役って、だいたい大人になると身長低いですよね。幼い頃から過酷な労働するからかな? 古くは『ケンちゃんチャコちゃん』から始まって……うーん、あと具体例が出てこないや。坂上忍や杉田かおるはそれなりにタッパあるしな。えなりかずきは微妙ですね。


 さて、溜まってしまった読書日記やりますか? えっ、いらない。そうですかあ……まあ、そう言わんと、付き合ってちょうよ。(名古屋弁?)

 

 まずは伊坂幸太郎の『陽気なギャングシリーズ』。読んだのちょっと前だから詳しくは忘れてしまったんですけど、『陽気なギャングが地球を回す』と『陽気なギャングの日常と襲撃』はノベルス版で既読。もう十年以上前ですけどね。でも、いつものように改稿しているのかな? 初読のような気分になりました。手元にノベルス版がないのでわからないのですがね。まあ、面白かったですよ。特に、初読の時につまらなかった記憶がある『日常と襲撃』が案外面白かったです。で、最新文庫の『陽気なギャングは三つ数えろ』なんですけど。うーん、イマイチ。どういうことでしょう?

 

 ついで、恩田陸の『七月は流れる花』『八月は冷たい城』の連作。これ、レーベルが講談社タイガ。なんじゃこれ。ライトノベルのレーベルか? でも、ライトノベルスなら定番のイラストレーターの名前がないのです。そういやあ、親本はミステリーランドだったな。子供も大人も読める、匣入りのやつ。でもさあ、『神様ゲーム』とかは普通の講談社文庫で出ていますよねえ。それで気が付いたのですが、おいら最近、講談社文庫を買ってない。魅力がないんですよねえ。ミステリーといえば創元推理文庫か講談社文庫だと思っていたけど。おいらの琴線に触れる作品ないなあ。宇山秀臣さんでしたっけ? 名物編集者。あの人が亡くなって、衰えたのかなあ? 講談社。まあ、あくまでも私見ですけどね。で、作品の内容ですが、まあ深くないです。まあ、親本の性格上しょうがないですが、最近読んだ恩田さんの作品が立て続けに面白かったので、ちょっと残念だなあ。


 次ー。皆さま、飽きていませんか? でも続けますよ。黒川博行の『破門』。疫病神シリーズです。直木賞とったんですよね、これで。黒川さんは初めはサンミス受賞するくらいですから本格派だったんですが、そのあたりの作品はまあまあ。突出した面白さはありませんでした。今も流通しているのかな? 創元推理文庫でいっぱい出ていたんですよ。それはともかく、黒川作品はミステリーを離れてバイオレンスというか、ノアールというのか、単純にハードアクションというのか? とにかく、ぶっ飛んで面白いです。大阪弁がしっくりあいます。ああ、そういえば『後妻業』読んでいないな。いずれ読もうっと。


 最後です。倉知淳の『片桐大三郎とX Y Zの悲劇』。病中だったので苦労して読みました。やあ、時間かかったなあ。倉知作品ってデビュー作の『日曜の夜は出たくない』から、微妙なんですよねえ。名作と呼ばれる『星降り山荘の殺人』も、びっくりするところは面白かったのですが、肝心のアリバイの部分がよくわからないんですよ。おいら、ミステリー愛読者ですけど、密室トリックをはじめとする物理トリックが苦手なんですよ。脳裏に場面が浮かばないんですよ。好きなのは叙述トリック、どんでん返しものです。とにかく、びっくりするためにミステリーを読んでるのです。

 で、本作ですが、思ったより面白い。設定が新鮮でいいのです。明らかに萬屋錦之介をモデルにした主人公。あれ? 三船敏郎かなあ? とにかく、時代劇好きのおいらには良い設定でした。ただね、一文が長いんですよ。一行あけとかのインターバルが極端に少ない。辛抱効かないおいらは長時間の読書が不可能。でも、キリのいいところまでと読んでいてもそれがないのです。仕方ないからページの変わり目でやめるんですけど、そうすると、最前の内容を忘れてしまって、肝心の伏線を失念してしまうのです。ちょっと読者ファーストにいって欲しかったなあ。でも、長時間、読書ができる人にはオススメです。


 ああ、長くなっちゃったなあ。申し訳ございません。ああ、まだ書きたいことあったんだ。まあ、それは次回以降で。ではおつきあいありがとうございました。

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