第72話 中年哀話

 親愛なる読者の皆様、こんにちは。おいらことよろしくま・ぺこりでございます。


 ながらく自主休業しておりました。勘の良い方はおそらく察しがつくと思われますが、ええ、病気で床に伏せっておりました。しかし、今回はメンタルの方ではございません。病名は……うーん、恥ずかしいなあ。えー、前回でもほのめかしているようなんですけどね。そう、アトピー性皮膚炎なんですよ。大人なのになあ。それもかなり重篤化しちゃって身体中が真っ黒になってしまい、さらに少しグロいですが、足なんてかさぶたがオームの大群みたいにびっしりできちゃって、それが夜、激しく痒くなるわけです。それで我慢ならずにかきむしってしまい、ズボンも寝具もスプラッターなわけです。でもって、血液って洗濯しても落ちないんですよね。漂白してもダメなのさ。昔、年長のパートのおばさんに経血用の洗剤っていうのを勧められたんですけど、ダメでしたねえ。仕方がないので、おいらは黒か紺の洋服しか着られなくなってしまいました。

 また、スプラッターなんですけれど、真っ黒になった皮膚はパリパリに焼いたクリスマスチキンのようになって、痒くて痛いんです。まあ、痛いは得意の鎮痛剤でなんとかなるんですけれど、痒いはもうどうしようもない。掻くしかないんですよね。でないと発狂しかねません。そういうわけで、またも、お布団に隠れる生活をしておりました。食欲もなくてですねえ、絶食、一週間くらいしたかなあ。で、「痩せたかなあ?」って思って、久しぶりに体重計に乗ったんですよ。そしたら……デブのまんまでした。ということは、体重計に乗らなかった間、おいらの体重は何キロだったんだろう? もしや百キロ? という恐ろしい感情が生まれました。食欲はまだあんまりないです。でも今日は二食食べましたよ。ハマチのお刺身なんか買っちゃいました。二割引になっているやつです。わさびをつけ過ぎて、味が全くわかりませんでした。


 そんなわけで、病院に行く以外引きこもっていたんですけど、気がついたら一ヶ月、ヒゲを剃っていなかったんですよ。バース状態です。で、意を決して剃ったら、すごい重労働。貧血起こしそうになりました。この話、以前しましたっけ? どうも若年性認知症が、そう戸田恵梨香とおんなじ病気が進行していまして……

 で、ですね、精神科行っても、薬局行っても、アトピー性皮膚炎だって言ったら「早く病院行け」って怒られるんですよ。まあ、当然ですよね。でも、おいら保護費受給者でしょ。囚人なのにおかしいんですけどこの設定。まあ、目をつむってください。とにかく、健康保険証を公に取り上げられた身ですから、病院に行くにはケースワーカーに連絡しなくてはならない。けれども、おいら、恥ずかしいことに電話というものが掛けられないのです。たぶんメンタルな病気でしょうな。受けるのはまあ、かろうじてできるんですけど、掛けるのはホント無理。仕方がないので、市販の塗り薬塗っていたんですけど、市販薬って馬鹿高くて、全然効かない。おいらは暗闇をのぞいているような気分だったんです。そしたら、九月に担当が代わってから一回も連絡をよこさなかったケースワーカーがこのタイミングで電話して来たんですよ。奇跡だ。この時ばかりはしっかり受信しましたよ。それで、晴れて皮膚科に行ったんですけど……ちっとも良くならない。おいら、アトピー性皮膚炎なんて、ステロイド塗ればイチコロよ、と思っていたんですけどね。今までがそうだったから。でも、今回は治らない。それに医者がおいらの性に合わない。キザなんですよ。すげー、イヤ。でも我慢して通おうとおもっちょります。


 そんなわけで、しばらくは休み休みの更新になりますのでご勘弁ください。この際、離脱もいいんじゃないですか? 


 病床につき、乱筆乱文をご容赦ください、では。

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