第61話 根本陸夫
やあ、おいらです。
現在、午前二時四十分。眠られないわけじゃないんですけど、なぜか一時間おきに目が覚めてしまって、イラっとして起きちゃいました。news zeroに大泉洋が出るというので、楽しみにしていたら、真面目な話ばっかりで、ちっとも面白くないから途中でテレビを消しました。ああ、今思ったんですけど大泉さん、旅から帰ってきたんだ。
さて、マクラは短めにして、本題をとっとと終わらせましょう。野球ネタはウケが悪いようです。と言うよりも、この駄文のPVがどんどん減っています。ええ、やめませんよお。だってこの駄文はおいらの独り言なんですから。
また、道を逸れました。根本陸夫の話です。と言っても、おいらスポーツライターではないですから、所詮、書籍雑誌の受け売り。山際淳司や二宮清純のようにはまいりませんので、そこんとこよろしく。
根本は五年間、カープの監督をしたんですけれど、その胸中には「ジャイアンツのような野球をしなくてはならない」と考えていたようで、盟友で最晩年をジャイアンツで迎えた関根潤三と、広岡達郎をコーチとして招きます。広岡は関根の推薦だったようです。ここで、根本と広岡の接点ができます。ここ、テストに出ますよ。でも、初年度こそAクラスだったチームは下位に転落。コーチ陣も空中分解して、関根は退団。広岡は監督批判をします。で、根本は五年目途中に休養、やがて辞任となります。代理監督には小森光生がなります。この人はのちに関根がホエールズの監督をした時にコーチをやってました。
カープはその後アメリカから、ルーツ監督を招聘。ルーツはカープにガッツを叩き込めます。カープのユニフォームを赤くし、赤ヘル軍団を作ったのも彼です。ところが開幕数試合で、ルーツは審判に猛抗議。それを球団関係者が無理に止めたため「背広組が、グラウンドでは全権を握る監督の行為を邪魔するのは越権抗議だ」と激怒し、アメリカに帰ってしまいます。それで、急遽、古葉竹識が監督になるのですが、ルーツの熱血魂は選手に浸透し、なんとカープは球団創設初優勝するのです。ここで一つの伝説が生まれます。「根本が監督をやめるとそのチームは数年のうちに優勝する」
さて、根本は数年後、クラウンライターライオンズの監督となります。かつて強豪だった西鉄ライオンズはいわゆる“黒い霧事件”。要するに、選手による八百長ね。当然、暴力団が関わっています。それによって、大きなダメージを受けます。そして身売りということになります。ところがオーナーを買って出る企業が名乗り出ません。そこで、オリオンズのオーナーをしていた中村長芳が「俺がなんとかする」としゃしゃり出て、オーナー企業探しをします。そして外資のペプシコーラと交渉し、契約寸前まで行きます。ところが、パ・リーグに事件が起きます。前年に東映からフライヤーズを買収した、日拓ホームが「プロ野球、儲からない」と僅か一年で経営権を日本ハムに譲ってしまったのです。伝統あるフライヤーズのニックネームは消え、日本ハムファイターズが生まれます。この顛末を見たペプシは球団買収を見送ります。窮地に立たされた中村は「俺が球団を買う」としてライオンズを個人所有にするのです。政財界に太いパイプを持った中村の無謀な旅が始まります。ところが、九州政財界は中村を冷遇します。中村はやっとの事で、太平洋クラブ(なんか、ゴルフの大会でおなじみよね)とスポンサー契約を結びます。球団買収ではありません。あくまでも、スポンサー契約です。今でいう、ネーミングライツです。当然、球団経営は火の車。さらに本拠地の平和台球場のグラウンド以外の施設の使用を役所に禁止され、それでも行き場がないので、不法占拠で球場内に球団事務所を作ったそうです。だから、金庫は空っぽのすっからかん。経理の職員はいつも青い顔をしていたらしいです。
やがて、二年の契約期間が終わり、太平洋クラブは球団スポンサーから撤退します。中村はまた新しいスポンサーを探さなくてはなりません。そこで出てきたのがクラウンライターです。正式にはクラウンガスライターという企業なんですが、「長い」という理由でガスを抜いたそうです。じゃあ、クラウンだけでいいじゃんね。そのタイミングで監督に、根本が就任したのです。ところが新装開店早々、大事件が起きます。クラウンはドラフト会議で泣く泣く、法政大学の江川卓を一位指名する羽目になってしまうのです。
当時のドラフトは、今のようなウェーバー制ではなく、まず、予備抽選をして、指名順位を決め、一番から順に選手を指名するのです。なんと、クラウンはその一位を当ててしまうのです。江川卓は「ジャイアンツ以外には行かない」と宣言していました。ジャイアンツの指名順位は二位です。クラウンとしては江川をジャイアンツに譲って、あとでお返しを期待していたのですが、パ・リーグの他球団がそれを許しません。クラウンとジャイアンツの密談を防ぐため、鵜の目鷹の目で睨みを聞かせます。なので、仕方なく、クラウンは江川を指名します。その結果を聞いて江川は「九州は遠い」という名言を残して、アメリカに逃げてしまいます。どう見てもアメリカの方が九州より遠いのですが……
ああ、終わんない。その年、クラウンはキャンプ初日にコーチが急死するという、暗雲漂うスタートを切り、成績も冴えないものでしたが、真弓明信や若菜嘉晴などの若手が台頭してきて、なんとなく明るい兆しが見えてきました。
そのクラウンに大事件が勃発します。疲れたので以下次回。終わるのかなこれ?
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