第56話 涼風寒風

 やあ、おいらです。


 わかってらっしゃる方には蛇足な話ですけれど、この駄文は、半分以上、おいらのボヤキです。そしてもう半分はエッセイなのに嘘話です。そこんとこよろしく。


 さて、急に涼しくなりましてね、楽になるかと思ったんですけど、アレルギーさんはおいらに優しくありません。だからぺこりはほとんど寝てばかり。金脈だか山脈だか……ああ、「水脈と書いてみおでございます」とかいうババアに「ぺこりさんは生産性0ですね、死になさい」と言われてしまいそう。そしたら、おいらは「うるせー、ババア。お前の顔の厚化粧こそ生産性がないわ!」と言い返してやる所存です。

 なんで、自民党が、というより阿呆首相はあんなにも権力を握っているのでしょうか? なんで多くの人々が選挙で自民党候補に票を入れるのでしょうか? 全くわかりません。ところで保護受給者のおいらには選挙権あるのかな?


 まあ、体調は悪いですわ。精神の方は新しい薬を飲み出してから、だいぶ落ち着いてきました。自殺念慮とかいまはありません。でも、おいらの病気は振り幅が大きいですからね。寒さが深まるにつれて、鬱傾向にならないとは限りません。どうせ、一生、薬を飲み続けなくてはいけないのだから、いずれは肝臓か腎臓がおかしくなるでしょうね。


 今日は話題が少ないので、ためてしまった、読書日記を書いちゃいましょう。まずは、米澤穂信『満願』。たまたま、NHKを見ていたら安田顕が警官の格好をしている。なんだ? と思ったら、ドラマ『満願』の宣伝でした。そんな本があったことをすっかり忘れてた。なんか、このミスとかで一位になったんですよね? 穂信も出世したもんだ。十何年前、『氷菓』『愚者のエンドロール』を買って読んだのは良いのですが、登場人物の名前でなんか冷めちゃった。「なんだ、ライトノベルか」とね。しかも、『氷菓』のオチの言葉の意味をおいら知らなくて(中高大とこの言葉、習った記憶がない)ちんぷんかんぷん。慌てて辞書を引いて、「ああ、そういうことね」と納得しました。このおかげで、榊原郁恵のある歌の歌詞の意味がわかりました。その後『春季限定いちごタルト事件』『夏季限定トロピカルパフェ事件』を読みましたが、グッとくるものはありませんでした。それが『追想五断章』『儚い羊たちの祝宴』を読んで「穂信、腕あげたなあ」と感心し、今作で「うまい!」と感嘆しました。


 なんか、穂信に行数取りすぎたな。


 次に読んだのが西村寿行『赤い鯱』。古い小説です。最初はよかったんだよなあ。主人公らしき人物が北海道の湿原で金毛の大羆と戦う場面。こりゃ行けると思ったんですけど、次の場面からエロ満載。おいらも男だから、エロが嫌いなわけじゃないけれど、なんか女性蔑視で嫌な感じ。ストーリーも、要するにソ連が作った驚天動地の原子力潜水艦を拿捕するというミッションなんだけれど、ちょっと荒唐無稽すぎてね。まだこのシリーズ、三冊は手に入れられるんだけど、やめておくことにしました。


 さて、三冊目。小松左京『復活の日』。おいら、SF苦手だからどうしようかと思ったのですが、「たまには重厚な物語を読みたい」と考えて、手に取りました。この小説、おいらの生まれる前に書かれたものなんですけど、古びていない。もちろん、訳のわかんない専門用語も出てきますが、気にせず飛ばして、ストーリーだけを追いました。うん、面白い。小松左京の他の本も読みたくなりました。なんか、噂では、短編集が一冊復刊決定しているらしいです。この勢いで泡坂妻夫みたいにどんどん復刊したら嬉しいな。でもね、ハルキ文庫にまだ若干、小松左京の本が生き残っているみたいなんです。そっちを買っちゃおうかな? 角川春樹はハルキ文庫を立ち上げた時、絶版になっていたSF小説を軒並み復刊させたんだそうです。できれば、そのまま、全部生かしておいて欲しかったな。そうしたら、ハルキ文庫で揃えたのにな。まあ、ゆっくり待ちましょう。まずは小学館文庫の『日本沈没』だ。


 ふー。最後です。伊坂幸太郎の『火星に住むつもりかい?』です。『復活の日』の後だったんで、むちゃくちゃテンポよく読めました。残酷なシーンもあるけど、ユーモアが強いのかな? 最後のオチはわからない人も多いと思います。おいらも、ちょっと自信がない。誰か解説して。


 あー、疲れた。今日はここでおしまいです。

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