第51話 満身創痍

 やあ、おいらです。


 空の色が濃いですね。湿気もないし、気温は予想より若干高いけれど、そんなに苦にならない。惰眠をむさぼるには良い日和でした。でも、これもいっときのこと。また、暑さと湿気が戻ってくるんですよね。なんだか今週は外出の予定が詰まっているんだよな。ちょっと体にも精神にも辛いなあ。

 

 辛いといえば、もうすぐ秋。季節の変わり目です。超アレルギー体質のおいらの肉体にはもう影響が出始めてきていまして、身体中が痒くて痒くて仕方がない。当然、掻きむしりますな。血がドバッと出ますな。傷になりますよ。今度は痛くて痛くて辛抱ならん。やがて、かさぶたがあちこちにできますがな。これがまた痒い。思わず、むいてしまいますわ。血がどっと吹き出します。ホラーですよ。カメラを止めるな! って感じです。無限のループが繰り返されます。SFです。そして、おいらの皮膚はボロ雑巾のようになっていくのです。ここで我ら人体防衛軍はヒスタミンの顔面への侵入を防ぐべく、最大の努力をいたします。体は洋服で隠せるけれど、顔面は隠せない。せいぜい、マスクと伊達眼鏡でごまかす程度。これだって、いっときの気休めにしかならない。結局、顔面が怪獣のようになってしまい、引きこもる羽目になります。おいらの人生で何回、顔面崩壊したかなあ? まあ、自分が思っているほど、他人はおいらの顔を見ていないことはわかっていますが、精神的にキツイのは確かです。

 でもさあ、夏って普通、皮膚炎は出ないんだけどなあ。空気が乾燥している冬が最も危険。なのに今年は夏に出た。何か別の要因があるんでしょうかね。ああ、今の所顔面は無事です。ご心配をおかけいたします。


 まあ、世の中心配事は色々ありますね。

 大阪・富田林の脱走犯。一週間も見つからないのかあ。前の四国の時もそうだったけど、日本の警察は案外、脱走犯確保の能力がありませんね。たぶん、犯罪心理学というか、脱走犯の心理状態の研究を怠っているんじゃないでしょうかね。いっそのこと“おばたのおじいちゃん”を招聘して、ボランティアで搜索に参加してもらえばいいんじゃないですかね。三十分あまりで捕まえちゃうかもよ。

 それにしても“おばたのおじいちゃん”ってすごいですよね。ああいう一途な人がすごいことやるんだな。おいらみたいにあっちこっちに頭が行って一つのことに集中できない奴はダメなんだよな。そういえば“おばたのおじいちゃん”が捜索を始めようって時に、テレビ朝日の記者が“おばたのおじいちゃん”を見つけて「なんだこの変なおっさん」みたいに不信感いっぱいにインタビューしていて、それを『報道ステーション』なんかで、いかにも「私たちが最初に彼を見つけました」みたいに賢しらげに放送していたけれど、どう見ても“おばたのおじいちゃん”を変人扱いしているじゃんか! 人を見た目で判断しやがって、と思ったのは、おいらだけでしょうか? まあ、そういうおいらもテレ朝の記者の立場だったら、そう思っちゃうかな。世の中、結果が全てですね。全く。


 ふー、久しぶりに書いたから疲れちゃった。最後に読書日記をつけておくか。今回は恩田陸さんの『夢違』という小説を読みました。ドラマの『悪夢ちゃん』とかいうものの原案って書いてあったから、軽い読み物だと思っていたんですけど、結構、重量感のある読み応えたっぷりの小説でした。結構、疲れたよ。でも面白かったです。ラストも綺麗にまとまっているし。でも、読者を選びそうだな。

 今は、物理的に重量のある本を読んでいます。やっと半分くらい読んだかな。時間がかかりそうです。

 

 たぶん、軽くこれを推敲したら、夕方まで寝ちゃいそうだな。『笑点』までには起きたいところ。今夜『君の膵臓が食べたい』やるんだけど、十一時オーバーするんだよな。十一時から『オクニョ』観たいんですよ。どうしましょうか?

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