第50話 御盆小盆
やあ、おいらです。
お盆ですかー お盆ですねー 違いますよー 今日は山の日です。
はあ。体調がものすごく悪いです。目眩がひどいんです。吐き気はないけど、ものすごく気持ちが悪いんです。なのに食欲はモリモリあって……熱中症ではないんですよ。水は一日10リットル飲んでるし。なんか、水毒症とかいう病気があるみたいですけど、子供の頃から、水はガブガブ飲んでいるから耐性はついております。
それから、アレルギーで皮膚がただれちゃって、痒くて仕方がない。それを掻きこわしちゃうもんだから今度は痛くてどうしょうもない。シーツやらなんやら、もう血まみれです。「ここで人が殺されました」って、おまわりさんに言ったら、鑑識連れて、捜査一課がくるかもしれません。そしたらたぶん、迷宮入りですな。まず、死体が見つからないんだから。ペッパー警部もお手上げです。
さらには、ひどい便秘です。南雲先生ご推薦のあじかんのごぼう茶を飲んでもたまにしか出ません。三月の体調不良の時にはひどい下痢が続きましたが、今度は通じません。下剤は一応持ってはいるんですけどね。あれを飲むと、何度も何度もになっちゃうので嫌なんです。まあ、便秘だとお尻拭かなくていいので(監獄にシャワートイレはもちろんありません)、大痔主のおいらにとってはちょっと楽なんだよな。なにせ、小学校六年生の修学旅行の前日からの痔持ちなもんで、その日以来、排便の際はほとんど必ず、出血しているわけですから、血がいくらあっても足りない。よくこれで敗血症起こして死なないものだと我ながら感心しております。でも、便秘って腸閉塞起こして死んじゃうこともあるのですね。どっちに転んでも死のリスクはあるんだな。
ことはそれでは終わりません。なんだか虫歯たちが、蝉のように一斉に鳴き出して、痛くてたまりません。虫歯って平気な時はなんでもないのに、いったん痛み出すと負の連鎖が起こっておいらを苦しめます。もう鎮痛剤の連続投与です。でも、たかだか六百円のノンフィーブだから、たいして効き目がありません。超強力な鎮痛剤が欲しい。どなたか、モルヒネを分けていただけないでしょうか? そうですか。ダメですか。ご飯食べるの怖いよ。お豆腐食べよ。
アレルギー科と歯医者に行きたいな。でも、おいらは公的援助を受ける身。病院に行くにはケースワーカーさんに相談しなくちゃいけないの。でも、今日から区役所、お休みよね。それに、おいらの担当まだ決まってないようですよ。九月になったらちゃんと決まるのかな? 吉岡里帆みたいに親身になってくれる新人ケースワーカーとか、井浦新みたいな頼もしいケースワーカーさんが担当になってくれないかな。いやいや、あれはテレビドラマの中の作り話。所詮、役所はお役所仕事しかしないよな。期待するだけ無駄なんだよー。だれかたすけてー。
気持ちを切り替えて、読書日記。今回は若竹七海祭りです。まず、短編集『暗い越流』を読みました。ほぼ完璧な出来栄えです。全ての作品が面白い。すごいよこれは。不満をあえて言うのなら、最初と最後が葉村晶ものなんですけど、できたら葉村ものはそれだけで一冊作って欲しかったな。それと、表紙のイラストが杉田比呂美さんじゃない! 若竹作品の表紙は杉田さんでしょ。ダメだよなあ。
で、続けて文庫新刊の『錆びた滑車』を読む。こちらは葉村晶ものの長編です。こちらの表紙イラストはもちろん杉田比呂美さんです。葉村ものの長編って意外と読みにくいものが多いんですけど、これはそういうことがありませんでした。伏線もいっぱいはってあって面白かったです。うーん、これで、当分、若竹作品は読めないかな。単行本の新刊が出ている気配ないし。そうそう、文庫書き下ろしもないでしょう。
と言ったところです。では、良い休日を? ああ、普通に仕事の方もいるよな。それでは、お元気で。
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