第49話 久々参上

 やあ、おいらです。


 一週間ばかり、この駄文を書く機会がありませんでした。と言うのも、前回、精神科の先生に「睡眠薬を飲んだらすぐ寝なさい」と言われて、根の真面目なおいらは、その日から早速、それを実践したのです。それまでは睡眠薬を服用してから、お布団に入って本を読んだり、この駄文を書いたりしていたのですが、その時間が失われたわけです。即就寝を初めての日は三十分で寝られましたが、なかなか上手く行かないもので、二時間、三時間、四時間と眠れないのに目を瞑って悶々とし、寝返りを繰り返していました。頭の中は「眠れねえ、眠れねえ」とネガティヴな考えが、ぐるぐる渦巻いてしまって、これでは眠れるはずありません。

 そこで、おいらはふと思いました。


「どうせ眠れないなら、読書やパソコンやっても同じじゃん」


 と言うわけで、今夜から、方針転換したわけでございます。

 もうねえ、夜眠れなくてもいいんです。昼間、眠るから。ひどいもんですよ。まあ、朝五時過ぎに目が覚めて、しばらくは意識がはっきりしているのですが、六時半ぐらいに、眠くなって朝寝。九時半ごろに目が覚めて、朝食をとって、まあ、十一時半くらいまでは起きているんですけどね。気がつくと第一昼寝。これが二時過ぎまで。そこで、しゃっきり起きれたらいい方で、どうも眠り足りなくて、四時過ぎまで第二昼寝。これでやっと、目がきちんと醒める状態です。おいらは人間のクズです。どうぞ、なじって下さい。できれば優しくね。誹謗中傷はいやよ。おいら、戦っちゃうよ。


 昨日は立秋でしたね。横浜はそれにふさわしい気温でした。十月上旬の気温とか。このまま秋になっちゃうんじゃないの? と思ってしまいますが、台風の通り過ぎたあとは、また暑くなるようですね。年寄りには寒暖差は応えますよ。さっきも扇風機の位置を変えただけで、腕の筋が痛くなりました。いよいよ、運動しなくちゃダメかな? でも嫌いなんだよなあ、運動。汗かくから。おいら、汗かくの本当に大嫌い。ああ、以前にもこの話は書いたな。ネタ不足の露呈ですね。


 これも、何回も書いているから、嫌がられるかもしれないんですけど、台風がくると、おいらには発狂の危険性があります。本当怖いです。気圧の関係で、精神が錯乱するかもしれないのです。まあ、六年前に一回だけ起きた現象ですが、躁鬱病持ちのおいらはただ祈るばかりです。


 では、読書日記を。随分と間が空いたので、二冊読みました。本当はもっと読めたと思うんですけど、昼間、寝ちゃうからね。こんなもんです。

 一冊めは、恩田陸『雪月花黙示録』。前回、Amazonで大不評だと書きましたが、読書メーターと言うのを見たら、意外と高評価でした。他人は当てにならないな。評価者の多くが、「恩田陸の書いた、ライトノベル」なんて言い方をしていました。それから、おいらも感じたんですが同じ作者の「ロミオとロミオは永遠に」に似ている感じがしました。で、おいらの感想ですが、最初は「なんだ?」と思いましたが、読み進めるうちに面白くなってきました。キャラクターの個性がはっきりしていてわかりやすい。ただ、回収されていない伏線や謎が多く残ったので、続編を読みたいと思いました。でも、作者はこの小説を失敗作だと思っているようで(出典忘却)たぶん書かれないでしょう。おいらがここで叫んでも、恩田さんには届くまい。


 もう一冊は小泉喜美子『痛みかたみ妬み』短編集です。この間、同作者の『殺人はお好き?』で、文体がおいらに合わなくて、読むのに苦労したのに、性懲りも無くまた小泉喜美子。だってさ、なんか読みたくなって、三冊、小泉さんの本買っちゃたんだもん。読まなきゃ、勿体無い。でも、幸いにして、文体が変わっていて、だいぶ読みやすくなっていました。あー、よかった。おいらの感想なんですが、割と面白かったです。難をいえば、歌舞伎の話が多いこと。小泉さんは歌舞伎評論家でもあったんですね。あと、外人が多く出てくる。これがちょっと気になったところであります。


 しかし、おいらがいくら紹介しても小泉喜美子の本を読む、お客様はいないだろうな。


 では、また気が向いたら書かせていただきます。

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