第41話 夏休暴発

 やあ、おいらです。突然ですが注意喚起をします。今回は黒いぺこりが暴走して言いたいことを言う予定です。何を言うかわかりません。皆様のご気分を悪くしてしまう可能性もあります。もしかしたらフォロー外されちゃうかも。ですので、読まないほうがいいかなあと思いますよ。では。


「暑い! 蒸し暑い!」おいら、ぺこりは鴨居の町を歩いていた。内科の病院に行くためだ。この病院はもともと『鴨居内科胃腸科』だったのに、先生がどうかしてしまったために(生存を願うが、たぶん……)、突然『鴨居整形外科内科』になってしまった。しかも内科の診断は木曜日だけだという。ありえんだろ。全国の開業医目指している内科医さん。鴨居に病院作ったら儲かりますよ。たぶん。

 おいらは病院を代えてもいいのだが、信じられないほど優秀な看護師さんがいて、その人に会うために通っている。とにかく素晴らしいのだ。年齢は三十から四十だと思うけど、全然わからない。新垣結衣ちゃんと比べたら勝てないが、なかなか美人だ。おいらは結婚を申し込みたいのだが、未婚か既婚かわからない。第一、おいらは結婚する資格がない。

 後の看護師、医師はヤブだ。クソ使えねえ。医師なんて「はい、いつもの薬を出しときましょう」しか言わない。おいらはアレルギーのことを聞きたかったのだが、完全に無視された。クソ。今はあれでタダからいいけれど、こんな診療に二千円近く取られるんだぜ。それに処方薬代。いい商売だよな。なんて、医療費無料のおいらが言ってすみません。


 十日市場の駅について、相鉄ローゼンで買い物をする。本当はダイエーで買い物したいのだけど、ダイエーには『蒟蒻畑』が売ってない。なんでだろう。両店の価格はダイエーの方が断然安いのにな。虚弱なおいらは二店舗連投はできない。エスコバーがいてくれたら。(難解なジョークです)


 部屋に着いたら下痢になった。出先でなくてよかった。病院で医師が「君は下痢だ! 俺がなおす。トマルンビーム!」とかしてくれればよかったのに。ヤブめ。そういや、聴診器も使わなかったわ。世の中の町医者はヤブばっかりなんじゃないか……言いすぎた。画一的に物を考えてはいけない。こう考えよう。「なぜ、おいらはヤブ医者ばかりに当たるんだろう?」うむむ、考える。わかった! 世の中には絶対的にヤブ医者が多いんだ。クソー、お前らみんな死んじまえ。ついでに海堂尊も死んでしまえ。(とばっちりです)お前の本なんか読んだことないからな。読む気もない。だいたい姿形が気に入らない。『ブラックペアン』にカメオ出演してるんじゃねーよ。電波の無駄だ。


 今日はここまでにしようか? えっ、ちょっと短い? ああそう。長くなるかもよ。それでもいいなら別の話を。


 おいらの昔、勤めていたバカ書店で、かなりの実力者が突然、退職した。皆、なんでと驚いた。理由は厳重に秘された。でも、漏れるんだよね。こういう話は。

 使い込みだとさ。

 奴のことは入社時から知っているけど、悪党だった。善人を装った悪党だった。悪党じゃなければ出世はできないのかね?


 どこも同じなのかもしれないけれど、使い込み、横領、レジ金盗み。なんだかんだと多くあったよ。大抵、頭のいいやつが犯人だった。バカなバイトもいたけどね。書店くじの束をくすねて、自分のレジで「当たりました!」だって。


 もう、バカ書店はダメだね。日比谷でとどめを刺しちゃった。立ち直る方法はあるのか?


 ある。


 それは、わたくし、よろしくま・ぺこりを統括本部長として、登用するのです。三顧の礼で迎えなさい。


 まず、日比谷。今すぐ、デブプロデューサーを追い出します。書店以外も撤収。そして、ここに世界の書籍を集めるのです。そして「今、出版されている全ての本があります。(品切れていたらごめんなさい)」と宣伝するのです。コンシェルジュはバカ書店一の切れ者、二見くん。(仮名)それに、各ジャンルのプロフェッショナルを揃えるのです。テレ東さんよ、これができたら撮影に来いよ。あっ、テレ東は『ガイアの夜明け』だった。NHKだね。『プロフェッショナル』はさ。


 おいらがバカ書店に潜入させているコマンダーによると、店売はもう崩壊しているみたいだね。最大の原因は、健太郎(仮名)が書籍を知らなすぎて、皆に相手にされず「これなら、みんなわかんないだろう」って雑貨やカフェに走ったこと。雑貨は最初はよかったけれど、持続できなかったようであります。カフェも好調なんだけど、求人が集まらなくて、役職が品出ししたり、皿洗いしているんだって。まあ、好調ならいいんじゃないと思うあなた! 甘い。虎屋の羊羹より甘い。

 だって、買っていない商品をカフェで読んで、返しちゃったら、カフェの儲けにしかならないじゃん。書店は図書館じゃねえ。本があってこそ、付随のものが売れて粗利を稼ぐ。


 さらにバカ書店の問題は、超忙しい店、暇な店、普通の店の人員がめちゃくちゃなのであります。H店では一人の一般社員が一人で書籍全部やって、庶務やって、商品管理やってクレーム処理して、店の坪は三百坪。地獄やな。ところがT店は同じ三百坪でも各ジャンルに担当者が二人いるんだって。しかも、売り上げ昨対五十だってよ。店長、磔にしろ。


 だから、わたくしが統括となった暁には、引きこもりの前任者と違って全スタッフとじっくりコトコト話し合い、適性を見抜き、適材適所に送り込むのであります。


 ああ、外商のことは知りません。店売の損失を取り返すべく頑張ってください。ははははは……


 ああ、夢か? いかん、お漏らししちゃった。

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