第32話 早朝滄浪
やあ、おいらです。
昨日なんですよね、夜遅くにスーパーに行けば二割引とか半額になるでしょう。自給自足で自炊はしない死刑囚は一円でも安く品物を求めて、夜間買い物を決意したのであります。おいら、夜が怖いからちょっとびびってる。でもいく。時刻は七時。まだ早い。おいらは読書をしたり、目を瞑ったりしながら時を過ごした。そしたら、読み終わっちゃったよ。小泉喜美子『女は帯も謎もとく』エロじゃありませんよ。築地の芸者、まり勇が颯爽と謎を解決するわけじゃないんだな。なんか、二時間ドラマの最後みたいに、犯人が自白して終わり。トリッキーさはいっさいなし。それでも読んでしまうのは、まり勇の語りっぷりと、勘違いの妄想が面白いから。江戸っ子だねえ。
小泉さんの『弁護側の証人』その存在を知った時は絶版。おいら、歯噛みして悔しがったね。それが、数年前に復刊。おいら、狂喜乱舞。読む。読みにくい。なんでだ。古い作品だからか。薄い作品なのに休み休み読んだ。だが、トリックは強烈だった。
泡坂妻夫ばかり追いかけていたら、小泉喜美子もやたらと復刊されていた。若干、不安はあるが購入しよう。でも、看守が「本買いすぎだ」と警棒で殴ってくる。頭にきたのでインターネットの本やクラブで購入することにした。受け取りはバカ書店の某店。受取人は副業でそこのレジ打ちしてる看守だ。ざまみろ。
このところ、本の話ばかり書いている。果たして読者は面白いのだろうか? 世の中にはミステリー嫌いもいっぱいいるし、読書そのものが嫌いな人だって多数いる。それらの人々においらの駄文は伝わらない。
でもねえ、他に趣味がないからかけないんだよ。昔はあったよ。紙相撲とか野球ゲームとか、パソコンでお絵描きとか……今はやる気なし。博物館に展示されている。マジンガーZのようにね。
ああ、最初に書き出した話、結末を話さなかった。目を覚ましたら、七時だった。おいらは思った。「やった、睡眠薬飲まずに眠れた」このことを書きたくて、パソコンに向かったんだ。でもね、でもね、何かが違う。七時って明るいよね。でも、外が暗いんだ。なんで? 時計を見る。夜の七時だった……買い物行けるよ。気力がぱったりなくなった。
本の話に戻りますよ。皆様は、馬鹿話と本の話どちらが好きですか? 嫌いですか?
率直にご意見いただけるとかっぱくん人形を差し上げます。物理的には無理だけどね。
ああ、今は夜の七時なんだな。「ああ、清々しい、朝だ」と勘違いしたおいらはバカだねえ。
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