第28話 自律神経

 やあ、少しご無沙汰しています。おいらです。


 寒暖の差ってやつですかねえ、梅雨寒ってやつですかねえ、「今日は分厚い布団をかけたほうがいい」「今日は薄くていいんじゃない」「本日は綿毛布とタオルケットで十分か?」などと悩んでいるうちに、風邪の諸症状が……完全に自律神経をやられましたな。自律神経、便利な言葉です。本当はサボってグウタラしてたいだけなのかもね。


 大阪で大きな地震がありました。死者も出ていますね。小学生の女の子も。

 こういう時、いつも思うのは「なんでその子が死んで、おいらが死なないんだ」ということです。未来に希望を抱いていた少女を殺し、部屋で腐っている福山雅治(自称)を殺さない。おいらは神とは大自然のことではないかと思います。宇宙はどうなんだろ? 宇宙を含めちゃうと話が壮大になっちゃうので、今回は保留しときます。

 さて、神なる大自然。決して、個人の願いなんか叶えてくれません。それどころか、地震、津波、洪水、台風、竜巻、大雪……様々な艱難辛苦を我々に与えます。おいら、山中鹿之助じゃないや。それはともかく、災害によって多くの人の命が奪われ、住むところを失い、食糧に困窮します。神とは人々を苦しめます。

 でも、人間は立ち直るのです。時間はかかっても復興するのです。喜びが蘇ります。過去は風化させてはならない。でも引きずっていてはならない。大阪の復興を見守りましょう。えっ、ボランティア? おいらが行っても役に立たないよお。


 話変わって読書日記。お布団生活だから二冊読みました。

 樋口明雄さん『武装酒場の逆襲』

 北森鴻さん『うさぎ幻化行』


 まずは『武装酒場の逆襲』。逆襲っていうくらいですからね続編というか、第二弾です。『帝国の逆襲』みたいな使い方でしょう。でも、第三弾が出るって話は聞きません。前作の『武装酒場』。これには因縁がございまして、六年前、離婚して一人暮らしを始めて最初に読んだのがこれでした。寒い頃でした。狭い部屋でした。ロフトがついていました。でも、天井との距離が狭くて、座ると、頭を打ちました。何回も打ちました。それからロフトを上り下りするハシゴ。これが危ないやつで、引っ掛けが取れちゃうんです。おいらは何回も後頭部から転落しました。これのせいで脳がおかしくなったのではないかと真剣に考えています。


 さて本題に入りますが『武装酒場』は阿佐ヶ谷ガード下の飲み屋「善次郎」で起こるハチャメチャ、グチャグチャお笑い小説でした。まあ、気楽に読むものだな。おいらは頭を掻きました。すると、でっかいかさぶたが取れて大出血。本も汚れてしまいました。なので、引越しで本を売る時、そっと入れ込んじゃった。だから手元にありません。

 で、今回の『武装酒場の逆襲』一読、様子が違う。なんというか、マカロニウエスタン、ならぬお茶漬けウエスタンの趣。笑いが少なくなった分、アクションの面白みが増大しています。前作を読んでなくても読めますよ。でも、書店に並んでいることはないだろうな。読める人は古本屋当たってください。


『うさぎ幻化行』については、ちょっと思い入れがありますので、日を改めて。では。

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