第20話 心炎気炎

 やあ、おいらです。


 今日は夕方、精神病院なんでね、緊張して昼寝ができないんですよ。だから、昼間っから、この駄文を書こうというわけです。


 そういえばカクヨム、縦書き対応になったんですね。いまさら遅いですか? でも、おいらパソコンの画面上では書くのも読むのも、横書きのほうがいいや。なんか、前に「日本人は縦書きだ!」なんて、叫んでたような気がするけど、紙の本とパソコンの画面ってなんか違うんだな。だから、縦書きについての面倒くさいマニュアルみたいのは無視無視。スルーしよーっと。


 それではですね、読書日記です。前回、気が変わらなかったら、小路幸也さんを読むと、予告しましたが、果たして気は変わりませんでした。支援者から匿名で送られてきたのは『オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴン』東京バンドワゴンシリーズの六冊目です。(特別編含む)

 今でこそ「小路幸也さん大好き!」なんて言っているおいらですが、その出会いは不幸なものでした。小路さんはメフィスト賞を受賞してデビューしたのですが、なぜか、デビュー作は講談社ノベルスではなく、単行本でした。これが、ものすごく不評でした。おいらはその頃、文芸書初心者だったので「ふーん。そうなんだ」と思いました。興味全くなし。それからしばらくして雑誌の『ダ・ヴィンチ』を眺めていたら、小路さんの特集記事が載っていたのですが、そこに写っていた近影が「なんじゃ! この薄暗い幽霊みたいな男は」というくらい、どんよりとした写真だったんです。おいらはこの人の小説は読むのよそうと、イメージだけで決めてしまいました。


 それから幾星霜。おいらは読みたい本が尽きてしまったので、新しい作家さんを求めていました。それで文庫の棚前を行きつ戻りつしておりました。すると、おいらの大っ嫌いな文庫担当社員が『東京バンドワゴン面白いよ』と言ってきました。おいらは表紙を見て「けっ、小路幸也かよ」と思いましたが、社員さまのおっしゃることには逆らえません。なぜなら、おいらはバイトさま。「そうですか。じゃあ、読んでみます。ウフッ」と仕方なく購入しました。

 でもって、一読巻措く能わず。「なんで、今まで小路幸也を読まなかったんだあ」と文庫化されている本を手当たり次第に読みました。デビュー作以外、全部面白かったです。


 さて、今回の『オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴン』ですが、六巻目となりますと、若干パワーが落ちますな。正直なところ。なにせ、登場人物が多すぎる。人物相関図を見るだけで疲れました。でも、みんな、覚えているんだよね。特徴がしっかりしているんですね。これはすごいことだ。内容は、まあ、さらさら読める、お茶漬け小説でしたけどね。小路さんはノンシリーズの方がいいのかもしれないなあ。


 ふふふ、話は変わりますけど、実はおいら『狐狼の血』を読んで以来、バイオレンス小説に目覚めてしまったようです。ハードボイルドでもない、サスペンスでもなく、もちろん、ホラーなんかじゃない。

 でも、その手の小説って少なそうなんですよね。実録物はイヤなの。あくまでもフィクション。

 で、一冊良さそうなのを見つけたので支援者にお願いの手紙を書きましたわ。送ってくれるかな? 検閲に引っかからないかな? ドキドキしちゃう。

 皆様も、入手可能で、面白いバイオレンス小説をご存知でしたら教えてくださいね。

 では、また。

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