第11話 意味不明

 やあ、おいらです。


 今日も独居房にいたんですけどね、暑いんですよ。温度計を見ると二十九度もある。まあ、エアコンつけるほどではないんですけどね。楽ではないですわ。それに、義歯が痛くて不愉快。ポリグリップ、おいらには合わないのかなあ。なんか他にいいのがあるかなあ、なんて考えながらテレビの天気予報を見てたら、今日の横浜の最高気温、二十四度。夏日にも達していない。なんで、外気温が、室温より低いんじゃあ! おいら、開けられる窓(格子戸です)は全部開放して、外気入れてるというのに……これが牢獄ということか。


 話は変わりますけど、去年まで、おいらは金もないのにスカパーでプロ野球中継を観ていたわけです。もちろん、ベイスターズ戦ですよ。でも、公的支援を受けるものが、そんな贅沢しちゃいけない。というか、経済的にできない。だから、衛星放送のパラボラアンテナは捨てました。

 そうすると、全然、ベイスターズの試合って見られないのね! 地上波でプロ野球中継なんかはほとんど、限りなく絶望的にやらない。TVK(テレビ神奈川)でたまにやりますけど、土日なんか絶対やらない。巨人戦でもやらない。なんと去年からTVKで巨人戦やるんですよ。信じられます? まあ、プロ野球は庶民の楽しみではなくなってしまったんですね。だからって、ネットで一球速報をずっと見ているのもバカらしい。そんなら読書するか尻掻いて寝てた方がマシだな。そういうわけで、ベイスターズ熱が一気に冷めました。


 同じスポーツといえば、日大アメリカンフットボール部の問題。おいら、門外漢だから、カッコいい見解はできないんですけど、端的に言ってしまえば、日本の部活動の封建主義というか上位のものの命令は絶対というか、なんというか。まあ、結局のところ、内田氏が当該の選手にラフプレーを命じたんでしょ? よく知らないけど、内田氏は大学の人事権を握っている理事で、おっかなくて、誰も口出しできなかったんでしょ? ヤクザやないか。今日の記者会見でも、表面上は謝罪していたけれど、本人、本当に反省しているんですかねえ。大いに疑問だ。もともと、日大のアメリカンフットボール部(フェニックス)は篠竹監督という、カリスマ性が高いけど、ちょっと奇矯な人が育て上げた、独特の雰囲気のある、言っちゃあなんだけれど、“狂気の集団”だったんだと思います。故人に失礼かな? でも、その厳しさの伝統ってのは今も残っているのでしょう。今回はそれが悪い方に出た。という一個人の見解です。


 さて、文庫の整理は一向に進みません。やる気全くなし。でも、雑魚文庫(単に冊数がそんなになかった文庫さんのことよ。内容は素晴らしい。内容が悪かったら『タレーランの事件簿』みたいに売っちゃうよ)だけはカラーボックスに詰めました。でもまだ、文庫の山脈が部屋の四分の一を占拠している。早々に片をつけなくては。


 最後に今日の読書日記。結城昌治さんの『あるフィルムの背景』ちくま文庫です。ちくまでミステリーは珍しい。この前、アピタ長津田店のくまざわ書店をチェックしていたら、平台に高積みしてあって、なんか引っかかるものがあったんですよねえ。結城昌治さんはとっくに故人だし、活躍した期間も、おいらの読書歴とは無関係。でも、何年か前に、結城さんの復刊ブームがあって、各社こぞって文庫を出していたことがあったな。その時は『ゴメスの名はゴメス』を読んで、まあまあかな。別に他は読まなくてもいいか。と思って、続けては読みませんでした。それがなぜ、今になってこの本が気になったんでしょう? わかりません。読んでみると、短編集で、内容に触れないようにきをつけていうと、ブラック、暗い、イヤミスという単語が浮かびます。古びた感じはそんなにないかな? まあ、面白かったです。


 今日はこれで終わりなんですけど、とりとめのない愚痴を。隣の酒屋の一族の騒音が、真っ当じゃない! 気狂いのおいらがいうのもなんですが、一家揃って、気が狂っているんじゃないかと思うくらいです。たぶん、自分の大声がどれだけうるさいかわかっていないんだ。誰か注意してくれないものか。おいら? 無理。小心者だから。

 そしたらさあ、上の部屋の住人の騒音も常軌を逸しているんですよ。足音はゴジラのようだし、夜中に風呂入ったり、洗濯したり。静かにしてくれればいいんですが、風呂の音や、洗濯機の振動が地震のようだ。さらに、昨日は柔道の稽古でもしてるんかい! という激震が数回。おいら、小心だから我慢しているけど、不動産屋に相談したほうがいいのかな? ああ、いや。ここ、監獄でしたね。看守に相談だ。

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