第7話 意欲激減

 やあ、おいらです。


 おいらは、例の病気のせいで、たくさんの無駄なショッピングをして、部屋を魔窟にし、正気に戻って? それらを無慈悲に処分したという、シリアルキラーです。それで、この独居房に幽閉? されています。しかし、法律に違反するような行為は一切していません。これだけは強く言っておきます。去年の暮れから今まで、生活支援員さんやケースワーカーさんとじっくり話し合い、相談し、指導を受け、時にはきつい言葉をもらいながら、なんとか生きていけるような道を、模索してきました。しかし、独居房への移送の際にかかった資金を元同居人、今の看守に提供してもらったため、それが寄付行為とみなされ、本来いただける捨て扶持から、寄付分が差し引かれ、ひじょうに苦しい生活を強いられています。もちろん、就労して賃金を得ることが最良の方法ですが、はっきり言ってしまえば、躁鬱病に対する世間の目は厳しく、病中六年間のブランクのある人間も企業様から見れば、必要のない人材なのでしょう。おいらはたくさんの企業の面接を受け、全滅し、精神に耐え難いストレスとプレッシャーを受けて沈没しました。お布団に。


 で、真面目な話をするのはユーモア作家志望のおいらとしては甚だ、不本意ではございますが、とある出来事に正直、憤慨いたしましたので、お話いたします。

 前文からご察しの通り、おいらは現在、公的支援を得ています。この駄文でそのことを曖昧にしていたのは、公的支援を受けているものが、カクヨムでチャラチャラ駄文を書いて、甘ったれた生き方をしているんじゃないよ! というクレームを受けるのが怖かったからです。自分でもその行為がいいのか悪いのかわかりません。多数の批判を受けたのなら、やめようと思っています。一昨日までは特に批判はありませんでした。

 

 でも、批判と思われる、メッセージが届きました。おいらが不正を行っているのではないかという文章でした。


 内容は書きません。そのメッセージを読んでください。


 おいらは、その誤解を解かなくてはいけません。元同居人、現看守はおいらの元妻です。2002年に結婚し、2012年に離婚しました。理由は、今思えば、おいらの鬱状態の悪化でした。何もできなくなって元妻に依存状態になってしまったのです。

 おいらは職場近くのワンルームの劣悪なアパートに引っ越しました。家賃37000円です。そこで、おいら心機一転、何事も自分でやろうと頑張りました。頑張りすぎたのです。結果、躁状態になって周りに迷惑をかけ、四面楚歌となりました。そのおいらを救ってくれたのが元妻です。同居人という関係になってアパートを借り、共同生活を始めました。おいらは職を探そうといろいろ検索し、面接を受けましたが、ダメでした。躁の後には鬱が来る。双極性障害です。おいらは寝込みました。そんなこんなで、六年がすぎました。ついにおいらの貯金もつきました。そこでまた、就職活動をしましたが、やっぱりダメ。最後の一手で、役所の生活困窮者支援制度の門を叩きました。要は、ハローワークの個人指導です。おいらは最後の力を振り絞りました。でもね、最悪の結果を迎えました。おいらは倒れてしまいました。


 それで仕方なく、公的支援を受ける手続きをしました。ですが支援を受けるには元妻と別居しなければいけません。支援は世帯ごとに行われるのです。元妻においらを養う財力はありません。正直、泣く泣く別居することにしました。もともと、よりを戻したわけでもなく、恋人関係でもなかったのです。元妻はサバサバしていました。おいらが泣く泣く決意したのはなんとなくさみしかったからです。いや、実際すごくさみしかった。男とは弱い生き物です。


 ですから、実質的婚姻関係なんてものはおいらたちにはないのです。だいたい、そんなことを匂わせる文章をここに書いたつもりもありません。ただただ、読んだ人が「こいつ、バカだな」と思ってもらえる文章を書きたかっただけなのです。それなのに、今回の疑義を擁するコメント。正直、不満ですし、不快ですし、不安でもあります。はっきり言えばおいらと元妻は“親友”です。


 この文章を書くことで、もしかしたら、多くのご批判を受けるかもしれません。その時はこの駄文を削除し、カクヨムを退会します……とは言い切れない。だって唯一の楽しみだからね。


 まあ、できることならば、あのコメント、削除してほしいなあ。おいらは決して削除しません。理由は明らかにしません。でもー、発作的に削除しちゃうかも。そうすると、新たな抗争が始まるのかな? PV爆とか誹謗コメントとか。


 ああ、東直己さんの『眩暈』の一口コメント書こうかと思ったけれど、疲れちゃったからやめよう。

 この駄文を削除しなかったら、そのうち、書きます。では。

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