第2話 堕落三昧

 やあ、おいらです。ご無沙汰しております。もう、お見限りでしょうか?


 四月は、というより、三月から気温が高い日が多いですね。地球温暖化現象のせいでしょうか? エルニーニョとか言うサッカー選手のせいでしょうか? こいつは年俸いくら貰っているんだ? もう一人いたなあ。ら……なんだっけ? まあいいや。


 近況を申し上げます。四月の十日にこの駄文を立ち上げてはみたものの、なんだか心身ともに、やる気が出なくて、お布団にこもりきりです。でも、三月の心身衰弱状態からは脱しました。あの時は、本当に死ぬのではないかと思いました。もしくは一生、回復しないのかとも。

 でもまあ、食欲も戻り、せっかく痩せた体重も順調に戻りつつあります。と言うことはデブに逆戻りということです。これはまずいです。でも、お腹が空くんです。ダイエーに行って、大量にお惣菜を買ってしまうんです。ダメだなあこりゃ。どっかのTOKIOのメンバーさんがお酒をやめられないように、おいらも、食うことをやめられないんだな。ここは独居房なんだから、おさんどんくらい出してくれればいいのに。配給されないんだよな。昔、江夏豊氏が覚せい剤で刑務所に入って、そこの粗食を食べていたら、持病の糖尿病が治ったと言う話があるんですよ。この際、刑務所はレシピを公表して、ダイエット本として売り出せばいいんじゃないの。なんてね。


 本調子にはまだまだですが、引越しダンボールからなかなか発見できなかった未読の文庫本をようやく見つけることができたので、テレビばっかり見ていないで、読書をしようと思い立ちました。でも、若干の不安もあったんですよね。例の病気をしてから、読書に集中できない。文章が頭に入らない。そして読書が今ひとつ面白くないと言う現象? 心理? 精神状態? が続いていたんですよね。ここ数年。


 でもね、それは杞憂でした。


 まずはじめに、手に取ったのが、蒼井上鷹さんの『出られない五人』。タイトルから「密室ものかなあ」と思いました。正直に言うと蒼井上鷹さんの小説を過去に何冊か読んだのですが、あんまり面白くなかった。だから多少、斜に構えて読み出したのですが、意に反して、どんでん返しの連続で、面白い。人にはそれぞれ好みがあるので「オススメ!」なんて書きませんが、まあ、心の片隅にでも置いといてくださいな。


 次に間髪入れず、七尾与史さんの『失踪トロピカル』を読みました。この本を買ったのは七、八年前。『死亡フラグが立ちました』がまあまあ面白かったので、つい買ってしまい、なぜか放置プレーしておりました。理由はわかりません。で、当然ユーモアミステリーだと思って、読み始めたのですが、なんと! グロい、エグい、おっかないの吉野家みたいな? 小説でした。ハードボイルドではなく、スリラーです。まあ、でもつまらなくはなかったかな。もう二度と読まないけどね。


 今回のラストは、東直己さんの『旧友は春に帰る』です。『ススキノ探偵シリーズ』です。いつも思うんですけど、主人公の「俺」は便利屋であって探偵ではないんだよね。不思議。

 大泉洋主演で、映画化されてブレークした同シリーズですけど、おいらがこの作品の存在に気づいたのはもう、十年くらい前なんですよ。その頃は、シリーズの中には版切れしていて、相模原のど田舎の大学病院の敷地に建てられたプレハブみたいな店に左遷されていた書店員のおいらは、暇にあかして他店の在庫をネットで探し集めてコンプリートしたもんだ。そのころの文庫の表紙はユーモラスなイラストだったんですが、映画公開後はシリアスなものになってしまいました。かなり残念。

 あと思うんですけど、主人公の「俺」はデブで、ダブルのスーツをいつも着ている設定なんですよ。おいら、大泉洋のこと大好きだけど、イメージ違いすぎてねえ。えっ? 小説と映画は別物ですって。そうですね。でも、割り切れん。

 で、脚本古沢良太さんなのね。今、月9でやってる『コンフィデスマンJP』ですっけ? あれ、最高に面白いですよ。視聴率悪いみたいですけど、見なきゃ損です。

 今クールはおいら、なぜかドラマを見てまして、火曜日は『シグナル』水曜日は『正義のセ』木曜日は『未解決の女』金曜は飛ばして、土曜日は『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』日曜日は『崖っぷちホテル!』。普段ドラマ見ないんですけど、どうかしてるぜ。


 あ、巡回が来ました。今日はこれでおしまいです。ありがとうございました。

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