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この放送は、

モンスターの ときを、想う。 魔界たばこ産業株式会社

あなたと、ゾンビに フェアリーマート

の提供でお送りいたします。

『まおらじ!』


側近「と、いうわけで次のおハガキ読んでいきましょう」


魔王「うむ。じゃんじゃん行こうではないか」


側近「読んでいきます。ラジオネーム、しかばねさんからのおハガキです。ありがとうございます!」


魔王「ご苦労であった。ゾンビのリスナーであろうか」


側近「魔王サマ、側近ちゃん、まおばんは! はい、まおばんはー」


魔王「まおばんはー。と、ホントに流行っているのだな」


側近「お二方のラジオをとても楽しみにしていました。この日は早く墓に還り、お酒を飲みつつラジオに耳を傾けています。早速ですが、魔王サマと側近ちゃんのお二方に質問です! 私はよく千鳥足になるほどお酒を飲んでは墓に還るというぐらいお酒が好きなのですが、お二人はお酒は飲むのでしょうか? 教えてください。とのことです。」


魔王「ゾンビが千鳥足という違和感が拭えないのだが、吾輩だけか?」


側近「いつも千鳥足みたいなものですからね。違いが知りたいですね。ということで、しかばねさん。次回以降、おハガキで違いを教えてください!」


魔王「むしろ実際に見たいぞ。魔王城に来るがよい。極上の酒でもてなそうではないか」


側近「そう言っといて、準備するのも、もてなすのも全部私なんですけどね?」


魔王「それが貴様の仕事であろう?」


側近「死ねクソ上司」


魔王「完全に暴言だな! 上司に対する口の利き方をわきまえるがよいぞ!」


側近「そんなことより、さあ、質問に答えてあげてください」


魔王「」


側近「さあさあ、黙ってないで行きましょう。時間も押してますし」


魔王「……後で覚えておけよ。と、まあ、酒は嗜む程度には好きだぞ。ビールは勿論だが、ワインや、魔界酒、カクテルなんかも好みだぞ。」


側近「一番お好きなのは?」


魔王「無論、焼酎であろう。特に人間界の魔王という焼酎が好みだ」


側近「ちょっと思ったんですけど」


魔王「む?」


側近「自分の名前好きすぎでしょさっきから。クラシックといい酒といい。」


魔王「よいではないか。自分の名がついた酒や音楽に酔いしれることこそ至極というものよ」


側近「え? 自分に酔いしれることこそ至極?」


魔王「意味が少し違うぞ!?」


側近「似たようなものでしょう?」


魔王「それだと吾輩がナルシストになってしまうではないか」


側近「正しくはナルシシストらしいですがね」


魔王「そういうことを言っておるのではないのだが!?」


側近「あーだこーだうるさいですよ? これだから自己陶酔は」


魔王「」


側近「ほら。O.A.中ですよ? パーソナリティが無口になっちゃダメじゃないですか」


魔王「貴様のせいではないか! 吾輩に対する態度を改めぬ限り、貴様を解雇してもよいのだぞ!?」


側近「私が居なくなった後、私の仕事を全てやるご覚悟がおありになるならいいですよ?」


魔王「すいませんでした」


側近「分かればいいんですよ。さて、魔界での力関係がはっきりしたところで一旦CMです」


『まおらじ!』



















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