時間耐久バリケード作成
「ねえ、早くしないと!
向こうから闇落ちネイピアが向かってくるよ!」
「闇落ちネイピア足早っ!」
「2人とも話してる場合じゃ無いノラよ!」
「そ、そうだね。
神ウニ!!」
ラジアナが一言そう呟くと、
ラジアナは無敵のバリアーで包まれた。
「ほら、ファンシー?
い~い? 変身よ!
お手!」
「クイン!」
「お座り!」
「クインクイン!」
「お回り!」
「クインクインクイン!」
「ちんちん!」
「クインクインクインクイン!」
「ステラシアン!」」
「クインクインクインクインクインクインクインクインクインクイン
クインクインクインクインクインクインクインクインクインクインク
インクインクインクインクインクインクインクインクインクイン!~」
すると、ラジアナのペットファンシーは連続で絶え間なく吠え続けながら、
やがて不思議なオーラを纏った巨大な狼へと変身していった。
「ステラシアン?
早くあたしをまたがらせて?」
「クイン!」
「ラジアナ?
今あなたがまたがっているのが、あんたのペットの5次元獣の姿、
5次元獣ステラシアンなんだね!」
ナルータはファンシーの変わりように
驚きを隠せなかった。
「そうだよ」
「それで?
その子をこれからどう使うという訳?」
「あの技を使うのさ!」
「あの技って?」
「いいから見てて」
「う、うん」
「行っくよー! ファンシー!! あの技よ!!]
「クインクインクインクインクインクインクインクインクインクイン
クインクインクインクインクインクインクインクインクインクインク
インクインクインクインクインクインクインクインクインクイン!~」
すると、ラジアナを乗せたステラシアンは物凄いスピードでナルータやアイピスを含めたメンバー全員をすっぽり覆うくらいの球の軌跡を作りながら走り出した。
そして、ラジアナはステラシアンの背中に乗ったまま神ウニを使っている。
「なるほどね!
確かに、これならみんなが無敵になるよね。
そして、あたしとアイピスは安全に中から飛び道具で攻撃も可能♪」
「凄いでしょ」
「みんな、あっちみるノラ!」
「え?どこ?」
「闇落ちネイピアが、オイラ達に手出し出来なくて、指をくわえて見てるノラ」
「あ、ほんとだ♪」
「でもこれはきっとネイピアのアイデアだよね?」
「うん、そうだよ」
「じゃあ、闇落ちネイピアに飛び道具は効かないだろうし、無駄に体力消耗する訳にもいかないから、
今はただ、私は時限式ブラックホールが作動するまで待つとしようか」
「ちょっと、ナルータ!
あんたも変身して戦ってよ!」
「それは無理だって!
幾らあたしが攻撃力で闇落ちネイピアに勝っても、あたしの拳があいつに触れた瞬間にあたしもストレンジ物質と化してしまうじゃん」
「それもそうだね。
じゃあさ、代わりに頭を使って何か役に立つ策を考えてよ」
「考えたよ」
「早っ!ナルータ?
あんたさっきから人が変わったみたいに見えるけど、熱でもあるんじゃない?」
「そんな、あたしは変わらないよ。
それより、ほら。
あたしはあんたの神ウニとステラシアンのスタミナがブラックホールのタイマーが発動するまでもつように策を考えたんだよ。
ねえ、アイピス来て」
「オラに何ナリか?」
「あんたの細胞を進化させて、
超絶特製のロイヤルゼリーを生み出せる?
「ロイヤルゼリーはこの場では材料不足だけど、それに近い物は生み出せるノラ」
「じゃあ、ラジアナとステラシアンちゃんの分お願いね」
「わかったノラ」
「ありがとうアイピス。ありがとうナルータ♪」
こうして、アイピスが体内から生成した滋養強壮のゼリーをボール状にして、ラジアナとステラシアンそれぞれの口に投げ込んだ。
「これ、結構美味いじゃん♪」
「クインクイン♪」
「オラが作ったノラよ。
そんなの、あたりまえ体操なノラ♪」
こうして、時限式ブラックホールのタイマーの時間は刻々と迫り、遂に……。
ジリジリジリジリジリジリジリジリ!!
「何なノラ?この轟音?」
「間もなく、ブラックホールが発生するよ!
アイピスちゃん?
クマ虫フィルターの準備お願い!!」
「わかったノラ!」
「ラジアナ?
あなたはそのまま、
ちょっとラジアナ?
あんたどうしたの!?」
ラジアナはステラシアンに乗って神ウニを発動しつつも、心ここにあらずで、
ずっと、ある一点を見つめていた。
「みんな、ごめん!!!!」
「え!?」
「ラジアナ?
何するノラか!?」
バ〜ン!!!
壊れた?
何が?
ブラックホールを発生させるカプセルが?
何で?
何でなノラ?
誰がやったの?
誰がやったノラか?
闇落ちネイピア?
闇落ちネイピアノラか?
違う、じゃあ、やっぱり
違う?、じゃあ、やっぱり
『『ラジアナ!?』』
何で!?
何でノラか?
そっか、ラジアナはまだ知らないんだった。
あのメッセージの意味。
そうなノラ、ラジアナはまだ知らないノラ。
気がつくと、いつの間にか神ウニの結界は解け、闇落ちネイピアと超絶因子に対して
三人は無防備になっていた。
「ラジアナ、聞くノラー!!」
「アイピス、危ない!!」
「危機一髪のところ助かったノラ。
ナルータ、ありがとうノラ。
・・・・・・え?」
「ナルータ?
あんた……」
ラジアナも驚きを隠せなかった。
アイピスを助けたのは、ナルータでは無かった。
正確にはいつから中身が入れ替わっていたのだろうか。
髪型は赤茶のツインテール。
白髪で体格が華奢な女の子。
両目は前髪で隠れていた。
「あんた……誰!?」
ラジアナは彼女にそう尋ねずにはいられなかった。
「我輩はアペリー・アイラ・フロラキス」
みんなからはアイラって呼ばれているナリよ」
アイピスと同じように癖のある独特の喋り方と、そして独特のオーラを放つ少女だった。
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