第152話「拾参姉妹雑談」後編
第三十九話「
「それでは各自持ち寄った情報共有も済んだみたいですし、今後の方針を……とい
「あーアレさね、
”
「
長い巻髪で上品なワンピースドレスに身を包んだ女、
「確かに”
その質問に横合いから冷静な分析を返したのは、細い銀縁フレームの眼鏡をかけたキッチリとしたパンツスーツ姿の秘書風美女、
「ですが、敵が”少数”なら問題無いのでは?奪取した”
後ろ髪をアップに
「
――”少数”と”少数精鋭”とでは確かに意味合いは異なる
――彼女が指し示すのは言わずもがな、”
「あ!?」
「うひゃぁ」
「……」
それを聞いた
「”
「…………」
「まぁ……アレさね、”
そして暗くなった場の雰囲気を、最年長で
「とい
「なんだい?アタシと
驚いた声をあげる
「い、いえ、決してそういう訳では無いですが……
真面目な
「
そして、その懸念の人物に多少個人的感情が入りつつも対応策を示す
「あはっ、それなら大丈ブイっ!」
「確かに……”
「確かに、そういうことなら」
「まぁそういう事さね、で……こっからが本題なんだがね」
「大胆にも我が領土内を通って”
――!
その名にガラリと……
場を取り仕切る
「……」
唯一、
「その鈴原
直接会ったことがない
「あの
「あはははっ!そうとうな”喰わせ者”だからねぇ、そんなとこも”きゃわゆい”けどぉ?」
対して
「味方としては”信頼”に足る御方よ。けれどそれ以外で”信用”するには才気が在りすぎるのでしょうね」
鈴原
窮地においては”頼れる”人物だが、上手く”利用”するには才覚が在りすぎて扱いに最大の注意を必要とする。
”軒を貸して母屋を取られる”では適わない。
――”信じて頼れる”が”信じて用いる”には油断のならない相手
「そうさね、そんな男の軍を領内に入れるんだ、こっちもそれなりの周到さは必要ってわけさね……
「は、はい!それで我が領内に入る予定の
指示を受けた
「対処が必要なのは領内というより
――!?
意味深な
「
――!?
それを念頭に置いた補足だろう、
――”
「奴らに自分達の後始末を着ける機会を与えてやる、そうすりゃ十二分に気張るだろうさね。それに
「た、確かに……」
「あちゃ~、それはひどいにゃぁ」
負ければそれまで、新政・
上手く戦って領地を切り取るなんてことが出来た場合でも、
――果たしてこの性格の悪い策謀の所在は誰なのか?
今、指示を出している
「てぇ、わけで!
その悪巧みの一通りを聞いた、ご指名された長い巻髪で上品なワンピースドレスに身を包んだ女……
「流石は私達の
”
第三十九話「
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