第3話「愛されない子」
月だけが、我々を暖かく見守り、光を与えてくれる。
父は、我々を
何故、暗い闇の中へ閉じ込めた?
陽の光を浴びることも許されず。
子として、愛された記憶もない。
ならば何故、我々を産んだ?
同じ子である人間には、与え続けているというのに――。
それとも、そもそも、父なんて居ないのか?
「キリストの
人の世に現れた神の
しかし、その力も、人の愚かなる行為まで止めることは出来なかった。
人は、己を過信し、まるで自分に正義があるかのように、争いや略奪を繰り返した。
そして、人はいつの間にか、父がそれを見ていると、考えなくなるようになってしまった。
そして、憎悪の裏側には……愛されたいと言う気持ちがあったのだろうか?
愛されない子は、愛される子の血を吸うことで、愛される喜びを感じたかったのかも知れない。
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