第71話 ただ前に進むために
「初めまして~、おぉ、思ったよりちんまいんやね」
身長184㎝、私の担当マネージャーとなったスーツを着たへらへら顔の海外と日本のミックスだという異国情緒溢れる女は、
第一印象は最悪だった。
デカいし生意気だし、馴れ馴れしいし。
でも、なんだかんだステラは他のマネと違ってやめなかった。
口の悪さと私へのリスペクトの欠如は目立つものの、それは私を思ってのことだと、なんとなくは理解していた。
そんなステラに今、私は誘拐されているらしい。
仕事用じゃない、ステラが出勤に使っている黒のミニバン。
中古で買った古いモデルらしいが車のことはよくわからない。
ハンドルを握りながら、ステラは左の頬を赤くしてその細い目を薄く開いて、ため息をつく。
そしていつもと変わらない軽い口調で愚痴をもらしはじめる。
「ほんまこの業界のおじんおばんは頭固いわ、文乃をおやすみさせてくださいって頭まで下げたのに普通こんなかわいい女の子の顔たたく?」
「女の子って歳じゃないでしょ……しかもあっちの方がダメージ受けてたし……」
社長が頭を下げるステラの頬を叩き、社長は手首をグネったようで蹲っていた。
ステラはそんな社長を一瞥し、私の手を引いて車に乗り込んだのだ。
「にしても良かったの?」
「なにが?」
「夢」
ステラが昔言っていたことを思い出す。
『うち、さっさと金貯めてこの業界からドロップアウトしたいんよ。そしてログハウスでのんびり余生を過ごすのが夢』
うちの会社のマネージャーは基本は固定給で、タレントの忙しさに応じて特別褒賞が入ってくる。
だから私みたいに売れっ子のマネージャーは競争率が高く、優秀な人間を就かせようとする。
だけど私についたのが新人のステラだったのは、私がどこか欠けた人間だからだ。
『あなたには付き合いきれない』
何番目か忘れたマネがそんなことを言って離れていった。
私は、明日 彼方が好きだった。
心の中に潜む澱んだ泥を彼女なら掻き出してくれると思っていた。
だけど、彼女は私の中の彼女と違うらしい。
茶々がその役目を担ってくれるわけでもなく、あいつは結局思わせぶりな態度が得意なだけだった。
あいつは一回死んだほうがいいと思う。
じゃあ、誰が私を救ってくれるんだろう、とこんな思考こそが正に頭がおかしいということらしい。
普通の人はベッドから普通に起き上がれるし、玄関のドアが重くもならない、食べても直ぐに吐かないし、急に涙は溢れ出してこない。
……生きることがどうしようもしんどくはならない。
そんなおかしい私の何代目かのマネージャーは、おそらく今日でクビになるかもしれない。
今日は珍しくおやすみだったけど、明日も仕事だ、だけどこの様子だとなにがなんでも私を誘拐するようだ。
迷惑掛けちゃうな……
今まで一回も欠勤も遅刻もしたことないし、熱が40℃あっても仕事だけは頑張っていた。
仕事をしていないと頭が狂いそうだったからで、それが私に残された唯一のものだったから。
「お金はまあまあ貯まったよ。安泰した老後にはまだ遠いけど、ちょっとやりたいことも見つかったからねぇ」
「そう、あなたも私から離れてくのね」
悲しくはない。
今更だ。ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ気に入っていたけど別にどうでもいい。
「まあ、半年ぐらいは2人で生活していけるぐらいはあるよ?一緒に半年暮らしてみる」
「は?」
何言ってるんだこいつ。
半年、え?私、半年は誘拐されるの?
「あ、あんた、そんなことしたら……!」
「まあ、人生長いんやし、少しぐらい
わはは、と笑うステラの目はまったく笑っていない。
「うち、茶々の姉さんに結構なボディブロー入れられてやっと目が覚めたわ。もともと腐った界隈やって思ってたけど結局うちも腐った一人やったわけで、うちの担当の子守るためなら少々身銭切らんといかんなぁって」
「なにそれ……そんなのあんたが損するだけじゃない……」
また、また私のせいで人が不幸になる。
お母さんもお父さんも、私のせいで不幸になった。
「何を持って損とするかは人によって違ってくるんよ。うちはこのままアカナを放置してたら絶対に後悔する。後悔するぐらいならやれることをやるべきやろ?」
「いみ、わかんない」
「やろなぁ。まあ、これはうちのエゴでしかないしな」
「私が、この場で警察に通報するとか考えなかったの?」
「わはは、そんときはうちが文乃との信頼関係を見誤っただけやって素直に諦めるわ」
相変わらず、ステラの考えていることはよく分からない。
でも、胸の中に灯ったのはわずかな暖かさで、私にはこれが何かは分からないでいた。
「でも半年はやめて。仕事に影響が出すぎるし、もしステラが犯人だってバレたらあなた逃げ切れないでしょ、デカいし」
「まあ、そりゃそうやろなぁ」
「……あんたの熱意に応えて、1日ぐらいは付き合ってあげるわよ。そしたら一緒に頭を下げて、戻りましょう。それが1番よ」
「……分かった。じゃあ連れて行きたいところがあるんやけど付き合ってくれる?」
「連れていきたいところ?どこなの?」
「んー、天使様がたくさんおるところ?」
「は?」
ステラは車を左折させる。
入ったのはどこかの駐車場で、そこでようやく私は目の前の建物を認識した。
人生で、記憶にある限り、一度しか行ったことのない場所。
親が逮捕されたときにしか行ったことのないそこには良い思い出はない。
親に禁止され、事務所に禁止されていたその場所に、身体が震えるのを感じる。
「ここって……」
「うん、白衣の天使様がたくさんおるところ」
そんな私を知ってか知らずか、ステラは笑う。
「ほ、保険証は事務所で保管してるはず……」
「まあ、最悪自費で出せばいいしそれにほら……」
ステラは鞄から私の保険証を取り出す。
「盗んできちゃった♡」
「あんたねぇ……」
呆れて言葉もでない。
でもステラは本当に楽しそうに、変装用のキャスケットとマスクを渡してくる。
「ほらいくよ。大丈夫、うちがついとるから」
なんで病院に連れられてきたのかはなんとなく分かっている。
でも、この手を取らないことはできなかった。
それはステラの目が原因だ。
あんまり開かないそのいつもにこにことしているように見える糸目が開き、優しく私を見ている。
身長184㎝の恵まれた身長を持つ彼女の、私よりもずいぶん大きな手が私の手を包む。
それだけで、無性に安心できた。
◆◆◆
『篠田 アカナ、活動休止を発表』
『篠田アカナの休止は精神的なものが原因?事務所は症状を知りながらも活動させていた関係者が発言』
『篠田アカナ、活動休止。精神状態が不安定だと多くの人間が認識していたのにも関わらず、活動を止めさせなかった事務所に非難が集まる』
はぁ~ん。
流れてくる色々なニュースサイトの見出しに載る見知った名前をスライドして消す。
「で、よくやったって褒めてやればいいのか?」
行きつけの喫茶店の片隅で、糸目のへらへら面で座る女を見る。
私よりもデカいその女は、文乃のマネージャーの鈴熊だ。
「それはもう、って言いたいところなんですけどね~、文乃、お薬飲みだしてから元気ではあるんですけど、ちょっと今まで勢いで無視できてたところが気になっちゃうようで、あと女優業できてないからそれもストレスみたいですね。あ、知らんはダメですよ~、私を焚きつけたのは茶々の姉さんなんですから責任取ってもらわないと~」
「はぁ、で、何してほしいんだ?」
「文乃を明日さんに会わせてください」
「ダメだ」
鈴熊はその糸目を開いて、切れ長の琥珀色の瞳で私を見る。
その顔に表情はなく、ただただお互いの顔を見合わせるだけの時間が過ぎていった。
「……文乃は頑張っています。カウンセリングを受け、ちゃんと自分に向き合い、苦しみながらも頑張っています。だから」
「だからうちのにも苦しめと?言っておくがな、うちのアホは凄いぞ。顔も知らない、下手したら自分が被害を受けていたかもしれない女を心配して、苦しむアホだ。ニュースの向こう側の誰かを想って苦しむようなアホだ。そんなアホが、あいつに絆されたら余計面倒になるだけだ。ただのマネージャーがあんまり顔突っ込みすぎてもしんどくなるだけだと忠告しておく」
「うちはもう、文乃のマネージャーじゃありませんよ」
「あん?」
文乃の事務所は未だにだんまりで、もし休止がもう少し早めに決まっていたなら、あそこの自己保身の化身みたいな社長なら直ぐに声明文を出しているだろう。だけどそれがまだ出ていない。
それでこいつがマネージャーじゃないという言葉の意味はなんとなく察せた。
「なんだ、独断であいつ病院にでも連れてって診断書取ってきたのか?」
「はい」
鈴熊が頷く。
そういうことらしい。
それが出てしまった以上、もみ消すことはできないだろう。
いや、本気を出せばもみ消せたのかもしれないが、あの事務所には文乃の理解者はこいつ含めて多少は存在していたということだ。
「今はただの
鈴熊が深く、机に付きそうなほど頭を下げる。
「ただ前に進むために、明日さんの力をお貸ししてほしいんです」
胡散臭い女の真摯な願いに、ため息をつく。
面倒なことになった。
そしてそれはこいつの覚悟というものを軽んじていた私にも責任はあるのかもしれない。
再度ため息をつく。
会わせないと大口切った手前、あいつらに連絡するのが嫌すぎる。
寧々からの軽蔑の視線は必至かもしれない。
「……分かった。会う場所は私が決めさせてもらう。私と彼方と、あと私の妹もつれてく」
「妹さん、ですか?」
「彼方とずっと仲が良くて一緒に住んでいる。そしてこの件も知っている……」
「いえ、良かったです」
「良かった?」
「いえ、こちらの話です」
鈴熊はにこり、と笑う。
こうして私は寧々の冷たい視線を浴びることが確定してしまった。
◆◆◆
日程を調整した数日後、ウィッグで黒髪のショートにして変装ばっちりな文乃とほとんど普段通りの鈴熊が明日家にいた。
文乃の状態と鈴熊の真摯な願いを、このお人好しはいいですよと2つ返事で了承した。
ここ数日、ずっと悩んでいたらしくなんなら私からお願いしようとしてました、なんて言うもんだから寧々と一緒にドン引きしたのを覚えている。
「ははは、初めまして」
「はい、初めまして」
文乃の上ずった声に、彼方が笑顔で返事をする。
寧々は彼方の腕を握りながら少し警戒態勢だ。猫みたいで可愛いね♡
「ある程度、長月さん、あっ、茶々さんからお話は聞きました。事情も」
「そ、そうです、か」
「はい。お体は大丈夫ですか?」
「え、えぇ、そのすごく、絶好調でその、はい……」
顔を真っ赤にした文乃とにこにこと笑う彼方。
やはり歪んでいるなりにも憧れていた人間との対面だ。緊張するのだろう。
「きょ、今日はその、謝罪と、そしてお聞きしたいことがあってきました」
文乃は手を握り、ぎゅっと目を瞑りながら彼方に頭を下げる。
「か、勝手に色々調べてすみません!」
彼方は少し目を丸くしたものの、直ぐにまた笑顔になる。
「大丈夫ですよ。辛いときに私が心の支えになれたなら、良かったです」
「え?聖人様?」
隣で鈴熊が変なことを口走るので、「ただアホなだけだ」と返す。
「それで聞きたいことって」
「ああああ、あの、い、いま、お付き合いしている人とかいますか!」
あ。
彼方の隣に陣取る氷の化身が、嫉妬の炎をメラメラとさせながら彼方の腕に抱き着く。
「あー、そうですね。居ます。付き合ってるとは、ちょっと違うかもしれませんが」
おい、こら、彼方、寧々を愛おしそうに見るな!
お姉ちゃんは許さないぞ!
「そう、ですか。分かりました……ありがとうございます。これですっぱり諦められます」
寧々と彼方、二人を見て、小さく笑みを浮かべる文乃。
その表情は、すっきりとしたものになっている。
そんな文乃を見て、彼方と寧々が顔を見合わせた。
そしてその流れで視線がこっちへ向かう。
「お姉ちゃんとかどう、ですか?良い感じに独り身ですけど」
「寧々に売られた……!?」
「遠慮しておきます。女癖が悪そうなので」
穏やかに口もとに手を当てて笑う文乃と、つられて笑う彼方と寧々、ついでに鈴熊。
正直、事実だから何も言えないから、敢えて胸を張っておく。
「それに、今は大きい犬を飼ってるのでもう一匹飼う余裕はないんです」
「おいこら、誰が犬だ!」
もう一人、いや、一匹、犬扱いされた女はまったく気にしてない様子でお茶を飲んでいる。
お前も怒れ、犬扱いされてるんだぞ!
「犬って良いと思いません?毎日散歩できて何もしないでも餌が貰えるんですよ~」
「ダメだこいつ、人間のプライドを忘れてやがる!」
「わんわん」
鈴熊と私のやり取りに、口に手を当ててくすくすと笑う文乃。
知らん間に、別人と思うぐらいには穏やかになってやがる……
というよりずっと張りつめていたものがなくなった結果、本来の文乃に戻ったというべきなのかもしれない。
こりゃあ、復帰したらもっと人気が出るかもな。
そんなことを思いながら、文乃がそろそろ帰ろうと、鈴熊に言って立ち上がる。
「はいはい~、あ、ちょっと待ってもらってええ?茶々さんの妹さんにお話があるんですよ」
「え?私、ですか?」
寧々が驚きに声を出す。
そしてそれは彼方も私も、そして文乃だって同じだ。
「はい~、こないだ、文乃にとある配信を見せてもらいましてね。茶々の姉さん経由で知った妹さんと明日さんの配信なんですけど、妹さん、VTuberやられてますよね」
「お姉ちゃん?」
ぎぎぎ、と寧々の顔がこちらを向く。
私は知らんぷりして顔を逸らした。
「一応、うちもVTuberという存在自体は知ってたんですが、先日の配信を見て以来、色々漁っているうちにドはまりしてしまったんです」
「ありがとうございます?」
「はい、なので折り入ってお願いがあるんです」
「お願い、ですか?」
「はい。妹さん、いや、下切 雀さん。うちの
ママ?
それはつまり、寧々でおぎゃりたいってことか?
オタク文化に多少は理解があるつもりだ。
つまり小さい子にバブみを感じる文化があるのは知っている。
許せねえ……許せねぇ……鈴熊ステラ……
「許せねぇ!寧々でありえんバブみを感じておぎゃりたい気持ちは分かる、分かるが、妹といやらし目で見るのは許さん!」
立ち上がり、守護らねばの気持ちで寧々と鈴熊の間に立つ。
「いや、あのお姉ちゃん」
「大丈夫!お姉ちゃんが守護るから!」
「いや、あの、長月さん」
「なんだ!お前もおぎゃりたいのか!」
「もう駄目だよこの人」
「ぎゃははは!」
鈴熊は腹を抱えて笑っているし、文乃は何故か私を阿呆を見る目でみている。
「あのね、茶々。ママってのはVTuberのガワ?だっけ?を生み出した人のことを差すのよ」
「くっ、ふふっ、ふふふ、あっっはっは!死ぬ!死んじゃう!ひぃぃ~」
引き笑いで人の家を転げまわっている鈴熊と冷静に解説をしてくる文乃。
「寧々は絵が上手いから、ガワも自分で描いてて、だから鈴熊さん?も寧々に描いてほしかったんじゃないかな?」
「うん、そういうことだと思う。お姉ちゃんは知っている知識がニッチすぎる。あと勝手に私でバブみを感じないで」
……ふむ。
私が尊敬しているとある会社の副社長も言っていた。
間違いを認める心が大切なんだと。
頬が熱くなるのを感じながら文乃の前にある半分ぐらいまで減ったペットボトルの水を奪って、口に含むとほっと息をついた。
「あんた、マジでそういうところよ」
文乃が若干、頬を赤くしてドン引きした目で見ているが知らない。
「まあ、つまりなんだ。はい。そういうことだな」
「ふひひ、何がそういうことなん……ひひっ……ひっ」
一生笑い転げてる鈴熊を見ながら私は顔を逸らして、熱くなる頬を冷ました。
なんとか致命傷で済んだ私は、彼方に「長月さんに羞恥心とかあったんですね」と失礼なことを言われながらも、2人を送りに家を出ていた。
鈴熊にエスコートされ、黒いミニバンに乗り込む前に、「今日はありがとうございます」と文乃が頭を下げる。
寧々と彼方、そして私もつられて頭を下げる。
その表情は前にあったときよりも、そして今日きたときよりもずいぶんと明るく見える。
もう、大丈夫だな。
2人が乗った車が去っていくのを見届けて、私は私たちの家へと帰った。
◆◆◆
「にしても良かったん?」
ステラの匂いが充満した車内で、ステラが問いかけてくる。
「なにが?」
少し不機嫌に返事をすると、ステラは気を害した様子もなく、ニコニコと笑った。
「明日さんともう少し話したかったやろ」
「いいのよ。もう、終わったんだから」
終わった。そう終わったんだ。
確かに、私は彼女に縋っていた。
だけど。だけど、今日、逢って気づいてしまった。
歪んだなりにも、あれは紛れもない初恋だったのだと。
「文乃」
優しい声色と共に、助手席に座る私の右手が握られる。
運転に集中しろ、って注意しようとする。
だけど、わざわざコンビニの駐車場に入って、そんな注意もさせてくれない。
「しんどい時は泣いていいんよ?」
その言葉で、せり上がってくるのはどうしようもない悔しさと悲しみだ。
「本当に好きだったの」
「うん」
「でも、でも、私はダメだった」
私はダメだったんだ……
この日、初めて声を上げて泣いた。
ステラは子どものように泣きじゃくる私の要領の得ない言葉に相槌を打って、ただ傍にいてくれた。
今日、私の歪んでいたけどどこまでも真っすぐだった初恋が終わりを迎えた。
ただ、それだけの話だ。
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身長184㎝で声が可愛くて糸目で、時折開眼する関西弁のお姉さんは好きですか?
次回、雀ちゃん、ママになる。
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