第69話 天才の娘、優しい凡人

____好きな女がいた。


それは、天才の両親から生まれた演技の天才。

憧れ、焦がれ、そして辿り着いたこの場所に、彼女はいなかった。


天才女優と世間は言う。

茶々と並ぶ天才だと、明日悠里の再来だと。


ふざけるな。


誰が天才だ。


天才っていうのは゛私みたいな゛努力するだけしか能のないクズじゃない。


天才というのは、あの子のことを言うんだ。


演技を見たのはたった一度だけ。

小学生の時に悠里さんに連れられてきたあの子は、台本を読みながら演技をしてみせた。


その日から、私はあの子のことしか見ていない。


名前は明日 彼方。


悲劇の夫婦の一人娘のことを、今日も私は探していた。


◆◆◆


この世界は酷く退屈だと思う。

だって彼女がいない。私の前で、私を導いてくれるはずの彼女がいないのだ。


でも、それも今日で終わる。


明日夫妻が住んでいた家を突き止めたからだ。


信頼できる探偵を雇い、そして見つけたマンションで張らせて、゛今の彼女゛を手に入れた。


待ち受けにした彼女は、そこらの女優なんて話にならないほど美人で、私が渇望したものそのままで、この世界が輝いて見えた。


退屈な仕事を終え、今日、私は彼女のもとへ向かう。


一言目は何にしようか。


自然と笑みを浮かべて、インターホンを鳴らした。


◆◆◆


____コンビニから帰ってきたらなんかキモイのがいる……


そう、一言で言い表すなら勘違いしてるストーカーみたいな、他人に自分の理想を無理やり押し付けるようなそんな感じのやつが、両手に花束を抱えて、マンションのエントランスの共有スペースにいた。

その女は恋する乙女みたいな顔で、ソファに座り、足をぶらぶらとさせている。


おいこら管理人と視線を向けると管理人室のガラス窓のカーテンは閉まっていて、ちょうど不在らしい。


そいつのことを知らなければ警察に通報して終わりだった。


だが残念なことに私はその気持ち悪い女を知っている……


芸名は篠田しのだ アカナ。


本名は流川るかわ 文乃あやの


人は彼女を天才と呼ぶ。

鳴かず飛ばずの俳優の一人娘で幼い頃から厳しい指導をされながら天才子役としてドラマで痛烈デビュー。

子どもとは思えない理知的な受け答えからバラエティー番組にも引っ張りだこで、アニメ映画でも主題歌を歌ったりとマルチで活躍していていた彼女はある日、本名の別読み文乃ふみのという芸名を変えて、篠田しのだ アカナへと変更した。


可愛らしいタヌキ顔と子役から今までずっとその卓越した演技力により、映画やドラマのみならず声優としても活躍し、オタクからも支持を得ている。


それが篠田 アカナという女だ。


だがこいつは完璧超人というわけじゃなく、頭がおかしい。


流石にメディアでは言わないが、常に一人の女を探し続けている。

事務所はよく隠し通しているもんだ。


口を開けば、あの子には勝てない。あの子がいてくれれば。あの子と競い合いたい。あの子なら私を救ってくれる。


イカレている。


そしてそんなイカレた人格を形成したのは、こいつじゃない。


こいつもまた生まれたときからもっとも傍にいる存在、親というものの被害者だった。


篠田 アカナの親は逮捕されている。


容疑は児童虐待。

異常なまでの徹底した食事制限に、指導という名の暴力、またアカナの稼ぎを一円たりとも与えず、交友関係も制限する。

それが篠田 アカナを育てた三流俳優の子育て術らしい。


逮捕されたアカナの親はメディアでこう叫んだ。


指導だと。ダメなあの子を私たちが指導してあげているんだと。


反吐が出る。

たまたま自分の子が優秀だったからといって自分の理想を押し付けるようなクズに対しての反吐だ。


彼女の病的なまでの自己否定と執着は親の歪んだ愛情によって形成されたものだ。


そしてそれは気持ち悪いぐらいに誰かと重なった。


彼方と寧々、私が入ったグループにメッセージを送る。


どうせ電話が掛かってくるだろうから、メッセージは簡潔でいい。


『今日、帰ってくんな』


すると直ぐに既読がつき、電話が掛かってきた。


「もしもし長月さんですか?」


いつも通り、能天気な、だけど私を心配するような声が聞こえる。


「彼方か。ちょっとまずいことになった」


「何があったんですか?」


正直に話すべきだろうか。いや、そんな必要はない。

正直に話してしまえば、このバカはこっちにくるだろうから。


「ちょっと面倒なのがいる。話をつけとくからお前らは今日は帰ってこないほうがいい」


記者がいる、ってことにしてもいいが、そんなこと言ってしまえばこいつは私に気を遣うかもしれない。

それに帰ってくる場所を失いたくはなかった。


「記者とかじゃない。お前も知っているやつだ」


「誰ですか?」


「……言ってもわかんねえよ。また連絡するから待ってろ」


「いや、ちょっと」


強引に切る。

中途半端な伝え方だが、それでいい。

踏み込みにくい伝え方の方がこいつには効果的だ。


すると通知が来る。

グループの通知で、寧々からのものだ。


『説明して』


っち、こいつ自分だけに留めとけばいいものの寧々に伝えやがって、私の弱みを理解してやがる。


しょうがない。

簡潔に、彼女の名前を打つ。


流川るかわ 文乃あやのって知ってる?』


これで覚えてるなんて言われればウケるが、どうせ覚えていないだろう。

幼少期にたった一回会った子どもの名前だ。

しかもその時は文乃ふみのと名乗っている。


『知らない』


『それが分からないんだったら大丈夫だ。彼方がいると余計拗れるからいったん話をつけるまで待ってろ。家には絶対上げないから気にしないでいい』


それだけ伝えてスマホを閉じる。


そしてため息をついて、覚悟を決めた。


エントランスに入り、そいつの視線が私に向く。

黒マスクとキャップを被った私を見て、小さく「違う」と呟いた。


こわすぎだろ……


現代の怪異かなんかか?


しょうがなく、マスクとキャップを外す。

するとアカナは横目で私を見て、直ぐに興味を失くしたように視線を戻す。


うっそだろこいつ……!?

一応、現代女優の双璧だとか日本の至宝とか言われてんだぞ私ら。


足を動かしてアカナの前に立つと、アカナはため息をついて不機嫌そうに私を見た。


「なんであんたがここにいるの……」


「そのセリフそっくり返すよ。イカれ女」


アカナは不快感を隠そうともせず表情に押し出し、私を睨む。

演技以外では絶対に見ないような顔だ。


「ここじゃ面倒なことになるかもだし、ちょっと来い」


エントランスの外を差すと、アカナは首を振った。


「嫌よ。私は大切な人を待ってるの」


知ってるよ。


大切な人、ほとんど初対面の人間にそんなことを言える神経を疑う。

だがこいつにとっては本気で、うっとりとその表情を綻ばせる。


いつか、いつかこういうことになるだろうとは思っていた。

裏でこそこそしているのもとある筋から入ってきていた。


だから私はここにいる。


人生なんて苦難の連続だとは分かっている。

だけど、あいつらに降りかかったものは理不尽ばかりで、せっかく手に入れた平穏を、幸せを、壊させるわけにはいかない。

例え年齢差がそんなにないとしても、寧々は私の妹で、彼方は妹の大切な人で認めるのは癪だが私の友人だ。


なら姉として降りかかる火の粉は払ってあげたい。


あと彼方がいやらしいことを寧々にしないかの監視目的と単純に寧々と一緒に住みたいというものある。


私はため息をついて、覚悟を決めた。


「待ってても彼方は帰ってこないぞ」


「は?」


アカナの顔から表情が抜け落ちる。

その端正な顔を能面のようにして私を見た。


「私が伝えた。イカれた女がいるから帰ってくんなって」


敢えて笑みを浮かべてやる。

心底見下した笑みは、アカナという彼方のことになると直情的になる女には効くだろう。


「あんたッ!あの子のこと知ってたのッ!?なんでもっと早く教えてくれなかったの!それならもっと一緒にいられたのにッ!」


テレビで見るようないつも冷静で、でも表情が直ぐに変わる可愛らしいアカナとは正反対の姿に、苛立ちが募る。

それはアカナに向けたものでもあり、別の何かに向けたものでもあった。


「はぁ……ここじゃなんだ。ついてこい」


監視カメラを横目で見ながらアカナを見ると肩で息をしながらも小さく頷いた。


彼方の家の駐車場に置いてある愛車の前に行くと、アカナは変な顔で私を見る。


「これ乗ってるの?」


「いいだろ」


「……意味わかんない。バカじゃないの」


失礼な。

いつでもどこでも編集から逃げられる万能くんだというのに。


私は黄色に塗装されたに乗り込み、電気をつけて手招きをする。


アカナは渋々といった感じで、中に入ってきた。


キャンピングカーにはソファとキッチン、机に椅子があり、私の部屋よりも綺麗にされている。

いつの間にか彼方が掃除してくれたらしい。

私の部屋も頼めばわんちゃん掃除してくれるか……?


いくらで掃除してくれるだろうか、なんてそんなこと現実逃避がてら考えながらアカナをソファに座らせる。


さて、どう話を切り出すか。


開口一番にキモい。お呼びじゃねえ。どっかいけ!で頷いてくれるならいいが、そういうわけにもいかないしなぁ……


こういう時はこういうのが得意なやつの気持ちになるべきだ。

どこまでもずかずかと人の中に入り込んでくる人誑しなら、どうするか。


あいつを参考にするのは癪だがしょうがない。


「彼方はお前が思ってるような女じゃねえよ」


これは私の都合の良い憶測に過ぎないが、こいつは親に支配され、溜まりに溜まった鬱憤を彼方というこいつの想像の中の輝きで発散している。


彼方だったら、怒られなかった。


彼方みたいになれば


彼方がいてくれれば


彼方が導いてくれれば


私は救われる。


それが一種の防衛本能であり、心を守る手段で拠り所だったのだろう。


子どもにしては上手い程度の演技と才能のある両親に愛され、健やかに育った彼方。


自分とは正反対で、恵まれた境遇の彼方に対して嫉妬ではなく、神格化した。


そうして生まれたのがこの化け物だ。


心底気持ちが悪い。


こいつを取り巻く環境と、これまで何もしてこなかった奴らが。


「は?何言ってんの?」


意味がわからない?


そりゃそうだ。

こいつの中では自分の中の彼方が正しいのだから。


「じゃあ逆に聞くがお前のなかじゃ彼方ってどんなやつなんだ?」


アカナは言い淀む。

そりゃそうだ。こいつは何も知らない。


何が好きで、何が嫌いか。


誰が好きで、誰が嫌いか。


私も全部は知らない。知るはずがない。

だが、10年以上関わっている私がその程度だ。

なら1度しか会っていないお前が何を知っているんだ?


「あ、あの子は兎が好きなの」


「へぇ」


アカナは自分の中の彼方を小さく紡ぎ出した。


「色は青が好きで、ご飯よりパン派。エスニック料理が好きで、休日は偶にエスニック料理を出す店を調べて行くのが趣味。読書家であんまりネットは見なくて、それでそれで……」


声がどんどん小さくなっていく。

それは嘘をついている子どものようで、だが子どもは居もしない誰かを恐れるように私の動きを見ながらビクビクとはしない。


「彼方は、猫と雀が好きだ」


アカナの顔が上がる。

その瞳は既に泣きそうなほど潤んでいる。


「好きな色は黒と緑、たぶん白飯派で、釜揚げしらすが好き。休日は基本的に家から動かないしネットでMetubeばっかり見ている」


「嘘よ……」


「嘘じゃないよ」


「嘘よ!!!!!嘘!!うそ!!嘘つき!!!!!」


駄々をこねる子どものように、嘘だと、嘘なんだと主張する。


まるで宗教家のようだ。

だが宗教家と明確に違うことは、信仰する対象が不変ではなく、一歩間違えればその腐った偶像は崩れ落ちてしまうということ。


「あいつはさ、天才じゃねえよ」


困っている人を放っておけないぐらいに善人で、常に考えすぎててネガティブ、怖がりで、実は面倒なことが嫌いで、そのくせ、中途半端に要領と顔が良いから周囲から期待され、羨望される。


損な人間だと思う。


スマホを取り出し、動画を開く。


今日はちょうど良い日だ。


『せ~んぱい。何してるんですか?』


音量をマックスにしたスマホから、ウィスパーボイスが流れる。

普段は聞かないあまったるい声に共感性羞恥が湧いてくるが我慢だ。我慢。


『何って、本読んでるだけ』


あっ♡雀の低い声かわいいね♡


……別に下手ではない。だが決して上手くもない。

だけど、嫉妬するぐらいに仲の良さが伝わってくるその声劇が流れる車内で、アカナは困惑したように私を見た。


「なにこれ……、同人音声……?」


「これをやってるやつのことどう思う?」


「どうって……別に上手くもなけりゃ下手でもない、平凡なやつらじゃない……」


「それだけか?」


「同人音声にしては楽しそうね」


再生を止める。


「これ、片方は彼方だ」


ゆっくりとアカナの目が見開かれる。


「う、「嘘じゃない」


あいつは天才じゃない。


天才の娘で、優しい凡人だ。


「……うそよ……だってあの子は天才で、私を、私を救ってくれるんだもん。あの子がいないなら、私はどうすればいいの……私がいなくなっちゃう……」


アカナは俯き、うわ言のようにブツブツと呟く。


こういうときに、兄、冬生のやつならどうするだろうか。

海外でよくわからん企業の社長をしているらしい冬生は、人心掌握に長けているキモニンゲンだ。


……わからん。


しょうがない。わからんなら、自分の言葉で伝えるだけだ。


そう、なんかいい感じに……


「お前ほんとキモイな」


あ。つい本音が。


ぽかんと口を開いてあほ面をするアカナにやっちまったもんは仕方がねえと、続けて口を開く。


「お前に今必要なのは通院による治療だと思うが、まあそれは後々で良い。流川るかわ 文乃あやの


彼女の名前を呼ぶ。

篠田 アカナなんて神格化したものを混ぜて作った気持ちの悪い名前じゃなくて、こいつの本名を呼ぶ。

両親につけられた、おそらくはもっとも忌み嫌う名前を。


「その名前で呼ばないで!」


「いいや、呼ぶね。私は篠田 アカナじゃなくて流川 文乃という一人の人間に話しかけてるんだから」


「っ!」


篠田 アカナは自らを守るための盾だ。

仕事仲間に見せる面、ファンに見せる面、メディアに見える面、そのどれもが理想の篠田 アカナの演技でしかない。


私は今、流川 文乃という人間に話しかけている。


私を睨みつける文乃に近づき、文乃の座っているソファに体重を預ける。


世間一般的には可愛らしいとされる150なかほどの身長の彼女に足を開かせて、その間に太ももを割り込ませて、文乃をソファの背もたれに押し付ける。

手は壁について、壁ドンみたいになってしまった。


そして息がこそばゆい距離で、しっかりと文乃の目を見ながら口を開いた。


「現代女優の双璧」


「は?」


「世間一般では私らはそう言われている。だけどさ、違うと思うんだ」


「なにを……」


「女優として私が主演した映画の興行収入に女優としてお前が出演した映画の興行収入がまさったこと一度もないよな?」


まあ、私が書いた話なこともあるし偶にしか映画に出ないとか、そもそも面白くなさそうなら蹴ってるからとか色々理由はあるんだけど、今は必要ないことだ。


私は最大限憎たらしい笑みを浮かべて、呟く。


「じゃあさ、私が上で、お前が下ってことじゃん」


「はぁ!?」


私は知っている。

このイカレ女がどんなにイカレていたとしても、ひたむきに演技に打ち込む姿は本物で、そこに情熱を掛けているということを。


「ふっ、ふっざけんじゃないわよ!私は!あんたと違ってオファーは基本受けるしそもそもあんたは自分の小説と脚本でバフ掛けてるからでしょうが!」


恥も外聞もなく、唾を飛ばし、怒りを声に出す文乃。


狂いのない、立派な女優としての矜持故の怒りに、思わず笑みが漏れた。


「なに笑ってんのよ!」


「そんな顔もできるんだな」


「……っ!」


「私にとってお前はイカレ女ではあるけど、しっかりとした信念で女優をやっていることを知ってる。今の怒りは篠田 アカナのものじゃなくて、流川 文乃の本心だった。違うか?」


文乃が閉口し、そして小さく頷いた。


「……違わない」


「ならそれでいいじゃん。お前は流川 文乃という立派な女優で、私のライバルだ。私がライバルだって認めてやってんだぞ?それ以上の拠り所があるか?あとな、言っとくが彼方は女誑しだぞ?色んな女に惚れられるくせに他人の好意に全然気づかないし、それでいて優しいから今まで何人も女を泣かせてきた。これはマジ。ウソじゃない」


「なにそれ……最低じゃん……」


「だろ?こういうやつが一番タチが悪いんだ。だからさ、私にしとけよ」


そう言って笑みを浮かべると、文乃の顔が赤くなり、やや挙動不審になる。


あれ?ミスったか?

今のは良い感じのセリフだと思ったんだけど。


「そ、それって……」


「?そのままの意味だけど?」


「そう、そうなのね……だから、あの子と私のことを……、うん、そ、そうね。あ、あなたに……あなたにしてあげてもいいわよ!」


私にする?

ああ、拠り所か。


まあ面倒だけど、彼方や寧々の危険もなくなるし別にいいかぁ。


「でも、そ、そうね。一回ぐらいはしておかないと可哀想だもんね。うんうん」


顔を赤くして何やらブツブツと呟く文乃。


あれ?なんか若干別のベクトルで様子がおかしくなってね?


てか、この体勢辛い。

立ち上がろうとするも、足の間に入れた太ももががっちりとホールドされていて、立てない。


なんだ?と文乃を見ると、覚悟でも決まったように息を吐いた。


「じゃ、じゃあするわよ……」


腕が肩にまわされ、顔が近づいてくる。


え、これ、まずっ……


柔らかい感触が頬に触れた。


明らかに照準は唇だったくせに直前に頬に変えて口づけをしたイカレ女は、急に立ち上がり、顔を真っ赤にして私を指さす。


「きょ、今日はこのぐらいで勘弁してあげるわ!」


すたたたた、と車から飛び出し、走り去る姿を見ながら私は盛大にため息をつく。


もしかしたら私は薮をつついて龍を出してしまったのかもしれない。


愛用のキャンピングカーには、文乃が持っていた花束だけが残っていた。



______________________________________


ちゃんとお姉ちゃんしつつも詰めが甘くてしっかりやらかす長月さん好き。


長月さんの一人称で彼女なり彼方さんへの愛情や寧々さんへの愛を書きたい。

あと彼方さんのやばいストーカーの1人や2人出したい。

そして長月さんが無自覚に女を誑しこむ姿を書きたい。

やばい女を書きたい。


その結果生まれた話です。


文乃さんはあしたのかなたをアナグラムして自らの芸名をつけたんですけど、たを2つ使いきれなくて、た*たで『だ』にして篠田 アカナにしたの可愛いね……


次回は閑話。

2人がレジャーホテルでなんかする話ですけど、長月さんが変な伝え方したせいで2人が心配しすぎてるため、性描写はほぼないです。たぶん。

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