第61話 邪魔するな

________負けたくない。勝ちたい。


ゲーマーの考えなんてずっとこうだ。

例え大差がついていたとしても、口では負けだと言っていたとしても心の底では勝ちを渇望している。


私もその1人で、どうしようもないゲーマーだった。


スナイパーライフルを構え、高い倍率スコープで木陰から覗く。

前方に2人、もう1人は2人の後ろだろう。


人数有利もポジション有利もあるとはいえ、挟まれているなら勝機はある。

だが問題は残っている1人のほうだ。

兎兎座さん。現役プロVTuberで当たり前だが強い。

強いからこそ、相手が有利になるような行動をしない。

あっちから仕掛けてくれるというあんまり期待はできない。


また我慢比べだ。


こちらが一方的に不利な我慢比べ。だけど勝つ可能性が1番高い方法だ。

円の収縮で、私も兎兎座さんも動き出す。

結果的に挟むことができれば1v2v1の形になる。だが可能性は薄い。

それは車という便利な遮蔽物があるからだ。隠れられれば近づくしかない。ただ近づけば確実にショットガンが襲ってくる。

そもそも人数不利だ。


だけどこの我慢比べが、1番勝つ可能性が高い方法なんだ。


________本当にそれでいいのか?


だけど脳裏を過ぎるのはそんな疑問で、溜まりに溜まったフラストレーションがどうしようもなく馬鹿な提案をツユキちゃんにする。


「ねえツユキちゃん」

「はい」


「今からチュンを叱ってほしいチュン。何を言っているんだって、そんなの自分から勝つ可能性を狭めるだけだって、ちゃんと叱ってほしいチュン」


「はい……?」


「相手は有利ポジ、このまま待ってもきっと10%も勝つ可能性は満たないけど可能性はあるそんな勝ち方と、そんな大切な10%をさらに狭めてしまうけど、勝った時にさいっこうにかっこいいそんな勝ち方、ツユキちゃんはどっちが見たいチュンか」


ツユキちゃんはくすり、と笑った。

そして明るい声で言う。


「愚問ですね。私は雀さんの最高にかっこいいところが見たいです」


「了解したチュン!」


深呼吸をする。

円が縮まるまであと1分弱。本来ならそんな未来に戦闘が始まる。


……知ったもんか。


エナドリを飲む。

これをキメると足が早くなる優れものだ。

翼が生えればもっと良かったけど。


スナイパーライフルの無駄に高い倍率スコープを外して2倍に付け替える。

これで近距離だってそこそこ戦える。


スモークを構える。

場所は、丘の上、まほろちゃんたちのチームの射線を切るように一つ投げる。


「全員倒して勝たせてもらうチュン」


木陰から飛び出し、アサルトライフルを片手に草原を走る。

足音で撃ってきた弾は当たってはいない。

まほろちゃんたちが置いている車の直ぐ近く、心許ない細い木の後ろにしゃがむと、もう一度足下にスモークを焚いた。


聞こえる近くでの足音。

辺りを警戒しているのがよくわかる。


耳を澄ませて、近くではなく遠くの足音を探ってみるけどまだ動きはない。

徹底的に漁夫狙いらしい。


丘の上に投げたスモークの効果が切れるタイミングを見計らい、フラッシュバンを投げる。


スモークの中から投げられたフラッシュを避けるのは至難の業だ。

そしてこれでどちらもフラッシュに掛かってなかったら私の負けでもある。


スモークから飛び出る。


エイムをして等倍のサイトに映ったのは、しゃがんでいる1人と、そしてしっかりこちらに銃を向ける1人。


「1人なら負けるつもりはないチュン!」


銃声が鳴り響く。

相互に撃たれた弾は、同じように頭を貫いた。


ヘルメットのお陰で、HPの大半を減らしながらもお互いなんとか耐えたが、もう一発と放った弾丸が肩に命中して1人をダウンさせる。


横目でログを確認する。まほろちゃんだ。


なら残りの1人はメア博士ということ。


師弟対決で負けるつもりはない。


ただ回復が先だ。


身を守るには心許ない木の後ろで回復を巻き巻きする。

小刻みに動き、弾除けついでに相手の様子を見ながら回復を巻いていると別の銃声が聞こえてくる。


カン、と車に当たり、甲高い音を響かせた銃声はきっと兎兎座さんだ。


車を中心に直ぐにスモークが焚かれる。


ダウンしたまほろちゃんを起こすつもりだ。

だけどそんなことをさせるつもりはない。


直ぐにグレを投げる。

放物線を描いて投げられたグレは爆発音を響かせて、私にキルが入った。


これで1v1v1


兎兎座さんの位置は銃声から辿るに、まほろちゃんPTのやや後ろ目。

マップを確認すると円に入っている中で音が聞こえてきた方面に、いい感じの茂みを見つける。


きっとここらへんだろう。


スモークが晴れたら勝負の合図だ。


もちろんまだスモークは持ってると思うけど、この場面でのスモークは利敵になりやすいともいえる。

私の位置はメア博士から見れば丸見えで、メア博士は有利ポジ。その場所を捨ててまでショットガンを通すようなことは教えていない。


アサルトライフルじゃなくてスナイパーライフルを構える。

2倍のスコープをつけたスナイパーライフルは実質威力が高いアサルトと言っても過言ではない。連射はできないけど、こっちなら頭なら1発で持っていける。

昔からアサルトよりこうやって低倍率のスコープをつけたスナイパーのほうが得意武器だった。


さあ、晴れろ。


________スモークが晴れる。


うっすらと見えた影に、弾を撃ち込む。

スナイパーライフル特有の轟音と共に撃たれた弾はどうやら外したようでしっかりとこちらに銃先を向けるメア博士と目が合った。


アサルトライフルの銃声が響き、2発ほど肩に受けて、HPが半分ほど減る。


スモークもなければ、回復を巻く余裕もない。


少し前まで焦って1発も当てられなかった銃弾を今の一瞬で2発も当ててきたメア博士に、自然と笑みが浮かんだ。


強くなった。強くなったよ。メア博士!


でも勝ちは譲れない……!


あれだけツユキちゃんの前で格好つけたんだ。今日は最後までかっこよく居させてもらう。


次は外さない。

木を縦に、左右に動いて弾を避けながらコッキングを済ませると、しっかりとメア博士の頭を狙う。


だが、不意にメア博士の頭が横にズレた。


「は?」


その理由が、何にあるかは明白で、メア博士の飛んでいったヘルメットとおそらくは大幅にヘルスを削られたであろうメア博士、視界の隅に映る人影を認識して、自然と唇を噛み締める。


コンマ数秒。1秒にも満たないその思考の中で、口が自然と動いた。


「邪魔、するな……!」


マウスを持つ手を大きく動かして、ライフルの照準の先を変える。

私とメア博士との勝負に水を差した不届き者、この極限の集中の中でトリガーが外れた言語中枢と私の感情のままに、私は引き金を引いた。


瞬時にしっかりと照準を合わせ、頭を狙った1発は、銃声と共に『キルしました』という表示で結果を教えてくれる。

やがてクリアとなる思考の中で、武器をチェンジしてアサルトライフルに持ち変えると慌ててメア博士に照準を向けた。


だけどそこにはメア博士の姿はなく、代わりにあるのは転がったフラッシュバン。

炸裂し、視界が真っ白に染まる中で、私が視界を取り戻す頃には、懐に入り込んだメア博士がショットガンを持っているのが見える。


……ああ、ほんとショットガンなんて教えなけりゃ良かった。


バン、と最終円には不釣り合いな銃声を聴きながら私はため息と共に小さく「おめでとう」と呟いた。


◆◆◆


「ツユキちゃんには……非常に申し訳なく思っており」


優勝が決まった。そんなゲーム画面を見ながら、私はツユキちゃんに謝る。

あの場面、メア博士を倒して、HPの回復をして、兎兎座さんとの1on1をする。それが一番勝つ可能性が高かった。

兎兎座さんを倒してしまうと、メア博士に隙を与えてしまう。

完全にプレミだ。


「雀さん」

「はいチュン……」


「最高にかっこよかったですよ」


ツユキちゃんの言葉に顔をあげる。


「ナイストライです。もちろん優勝できなかったのは残念でしたけどそれでも私は本当に楽しい大会でした、ありがとうございます」


「……チュンも楽しかったチュン。ツユキちゃんと一緒にプレイできて、そしてメア博士ともやれて、本当に楽しかったチュン」


「ふふっ、良かったです。一緒に公式配信見ましょう」


「うん。そうするチュン」


悔しい。悔しいけど満足だ。


公式配信を見る。配信ではちょうど私が覚悟を完了したようで、エナドリを飲んでいる様子が映し出されていた。


『おっと、雀選手、エナジードリンクを飲んでいますね。いささか早い気がしますがどうでしょうか?』


『もしかしたら仕掛ける気かもしれないにゃね』


『確かに、スモークを構えていますね!これは仕掛けるつもりだ!まずはチーム『まほろば』の射線を切るようにスモークを投げました。そして展開していきます。そして木の後ろでしゃがんで再度スモークを展開!この位置はどうでしょうか?』


『適切な距離だと思うにゃ。メア博士のショットガンを警戒しつつ、雀ちゃんの得意な距離にゃ。あとはどのタイミングで仕掛けるかにゃ』


『そうなると兎兎座選手の動向も気になりますね』


『にゃけど、位置的には少し後ろ。射線も通るわけじゃないから兎兎座さんの立場なら撃ち合っている間に展開したいにゃ』


『雀選手、フラッシュバンを構えています!』


『スモークの中から飛びだすプランにゃね』


『チームまほろば前のスモークが晴れたところにフラッシュバンだ!これは……避けている避けている!まほろ選手は避けています!』


『おお!純粋な1v1にゃ!』


『おお!?フラッシュを避けるというファインプレーではありましたが一発多く被弾したまほろ選手がダウン!兎兎座選手からの銃弾も飛んでくるが、これは車によって阻まれる!メア選手は直ぐにスモークで射線を切っていきます!』


『だけど雀ちゃんにはグレがまだ残っているにゃ!』


『おおっと!雀選手のグレネードが綺麗な放物線を描き、まほろ選手をキル!これで残った3部隊は全員1人になりました!』


『メア博士の焚いたスモークのおかげで雀ちゃんはHPの回復に専念できるにゃね。起こすという判断はとても良かったにゃけどグレが残っていた雀ちゃんがあの場面では有利だったにゃ。だけどメア博士もこれで態勢を整えれば勝つチャンスはまだまだあるにゃ!』


『スモークが晴れるのが再度の開戦の合図となるでしょう!さあ、白が晴れ、互いの姿を認識した!アサルトライフルからスナイパーライフルに持ち替えている雀選手の弾が外れ、逆にメア選手が雀選手のHPを削った!』


『メア博士は本当に上手くなったにゃ。スクリム一日目と比べても落ち着きがあるにゃ』


『だがHPを削りきってはいない!雀選手の持っている武器は威力の高いスナイパーライフル、今度は外さないと雀選手の銃口がメア選手に向く!』


『だけど、こうなると有利なのは……』


『ッ!?こ、これはメア選手のHPが一気に削られる!優勝を狙う兎が、チャンスだとついに動き始めた……!』


『こうなると、メア博士は圧倒的に不利にゃ』


『さあ今大会で躍動する雀が手負いのメア選手を刈り取ろうと動く……!?おおっと……!?だが……?だが!その照準に狙われたのはメア選手ではなく、兎兎座選手だ!凄いエイムが出ましたよ今!』


『……凄すぎるにゃね!あの角度を瞬時に合わせて頭を吹っ飛ばして行ったにゃ。だけどこれが吉と出るか凶と出るかはまだ分からないにゃ』


『雀の凶弾が兎を仕留め、最後はメア選手との1on1!雀選手が直ぐに次の獲物へ狙いを定めようとする!だが、そこには誰もいない。フラッシュバンだ!雀選手、これは避けられない!さあ、最後だ!アサルトライフル?スナイパーライフル?そんなものは必要ない!必要なのは一撃で葬り去る火力だ!近距離での重い一撃が雀選手の体力を削りきる!最終試合、勝ったのはチーム『まほろば』だー!』


『グッドゲームにゃ!』


『そしてそして、これはまさかのまさかがあるんじゃないでしょうか!』


『それは集計後のお楽しみにゃ!だけど、この接戦での勝ちはおそらくは決まったと思うにゃ!』


「ああ~~~~……悔しいチュン~~~~」

「私も悔しいです。ですけどまあ、最高に楽しかったです。雀さんと一緒にこういう場に出れて良かったです!」

「ツユキちゃん~~~~!」


わいわいと話していると、順位が発表されだした。


『続いて第二位と一位を同時発表するにゃ!』


三位の兎兎座さんたちのインタビューも終わり、表示されるのは『雀の止まり木』私たちの名前とまほろちゃんたち『まほろば』の名前だ。

順位は私たちが二位で、まほろばが一位。

ついにまほろちゃんたちが優勝を決めた瞬間だ。


『インタビュー準備をお願いします』とチャットが打たれ、ツユキちゃんに確認して『大丈夫です』と返事をする。


『じゃあ先に雀の止まり木の2人にインタビューするにゃ!』


『2人ともお疲れ様でしたにゃ!』


「おつかれさまチュン!」

「はい。お疲れ様でした!」


『感想の前に雀ちゃんに一つ聞きたいことがあるんにゃけど大丈夫かにゃ?』


「大丈夫チュン」


『なら一つ聞くにゃ!最後の最後で、メア博士じゃなくて兎兎座さんを優先して撃った理由が知りたかったにゃ!』


「あー、なんというべきかチュン。そうチュンね〜、ぶっちゃけるとメア博士との1on1に水を差されて反射的だったチュン。メア博士がすっごく上手くなってて、あの場面でも冷静に銃弾を外さずに当ててきたのを見て嬉しいって思うのと同時に絶対に負けないって思ってたチュン。そこに水を差されたみたいに感じて、本当に条件反射で頭に照準を合わせてたチュン。控えめに言ってプレミなのでツユキちゃんや応援してくれたファンには非常に申し訳なく思ってるチュン」


「ただそのシーンは最高にかっこいい雀さんが映っているので気になる方は是非アーカイブで」


「え゛?なんか言ってたチュンか……?」


「気づいてなかったんですね」


なんか言っていたらしい……全然記憶にない……


『それは楽しみにゃ!にしてもいいにゃね。そういう師弟対決みたいにゃの!じゃあ感想の方を聞いていくにゃ!


雀ちゃん、ツユキちゃんも@ONEは初参加だったけどどうだったにゃ?』


どうだったか、そんなもん答えなんて一つしかない。


「最高だったチュン!」

「最高でした!」


『その答えが聞けて嬉しいにゃ!2位の2人には@ONE名前入り公式プレートと特性パーカー、ハンマーヘッドシャークのゲーミングチェアが贈られるにゃ!』


「ありがとうございますチュン!」

「大切に使わせていただきます!」


『じゃあ最後にはお2人から一言ずつもらうにゃ!じゃあ、最初はツユキちゃんから!』


「今回はこんな素晴らしい大会に出させていただいて本当にありがとうございました。正直、足を引っ張ることが怖かったです。だけど雀さんは下手くそな私にも根気よく付き合ってくれて、最後までこの大会を楽しむことができました!主催してくれた人たちや雀さんに最大限の感謝を贈りたいです!あと絡みはまったくないですけどメア博士さん!雀さんの弟子の座は譲らないので……!」


え?泣くぞ?泣いちゃうぞ?

ツユキちゃんのコメントに泣きそうになる。


『最高のコメントありがとうにゃ!次は雀ちゃんお願いするにゃ!』


「……えと、チュンも、プレッシャーがないとは言い切れなかったチュン。リーダー枠として選ばれて、今日までずっと緊張しっぱなしだったチュン。至らないチュンをツユキちゃんはずっと支えてくれて、今日この順位になれたのはツユキちゃんのおかげでもあるチュン。

この順位は悔しいチュンけど、嬉しいのも確かで、こんな最高の大会を開いてくれた人たち、みんなにツユキちゃんと同じく最大限の感謝を贈りたいチュン!


あとメア博士も、まほろちゃんも次は勝つから覚悟しといてほしいチュン!」


『にゃはは、雀ちゃんもありがとうにゃ!雀の止まり木のお2人でしたにゃー!』


インタビューが終わる。

今日の終わりを実感して、息を吐いた。


「終わっちゃったチュンね」

「そうですね……」


「喪失感が凄いチュン」


『じゃあ1位の『まほろば』のお2人にゃ〜!今日はお疲れ様にゃ〜!』


『ぐすっ、ぐすっ、お疲れ様です〜〜〜!』

『ははは、お疲れ様です!』


配信から聞こえてくるのは、号泣するまほろちゃんとなんだかめちゃくちゃ笑ってるメア博士だ。


情緒の差が凄い。


『うわっ、まほろちゃんすごい泣いてるにゃ』


『だって〜〜〜!メア博士が頑張ってくれて〜!そして優勝もできて、うわぁ〜〜〜!』


「草チュン」

「草です」


まほろちゃんの泣き方が豪快すぎて貰い泣きするって感じじゃないのが草だ。


『勝ってからずっとこんな感じなんだ』


『にゃはは、締まらないところがまほろちゃんっぽいにゃ!じゃあ分かりきってるけど、今の気持ちはどうにゃ?』


『もちろん、最高だよ』

『最高だよ〜〜〜!うわぁ~~~~!』


2人のインタビューを聞きながら、私は配信を締める準備をするために遅延を切ってコメントを見る。


「そろそろ配信切るチュンけど、みんなも楽しめたチュンか?」


『最高だった!』

『めちゃくちゃかっこよかった!』

『2位おめでとおおおお!』


「マスチャは後で感想枠作るからその後に読ませてもらうチュン。じゃあチュンはいったん配信切っちゃうチュン!みんな応援ありがとうチュンー!」


流れていくコメントを見ながら配信を切る。

ツユキちゃんも同じように配信を切ったみたいだ。


インタビューも終わったみたいで、@ONE、長かった今日が終わる。


猫神様……雫ちゃんと呼んでって言われてるけどまだなかなか慣れない。

そんな雫ちゃんの挨拶も終わり、@ONEも終わる。


ツユキちゃんとも特に会話することなく、ぼーっとしている。


いつ分かれてもいい。だけど、なんだかまだこの余韻に浸っていたかった。


「ねえツユキちゃん」

「はい」

「打ち上げ、どうするチュン?負けちゃったチュンけど」

「……えっと、ご迷惑じゃなければ行きたいです」


……負けたけどやっぱり焼肉かな。

予定合わせて、打ち上げ焼肉オフコラボだ。配信はしないけど。


「肉チュンね。たらふく肉を食べて悔しさを吹っ飛ばすチュン!」

「そうですね、そうしましょう」


打ち上げの約束をして分かれる。

たった数日だったけど、本気で何かに取り組んで、最高に楽しい数日だった。


飛来する喪失感を胸に、私は気を紛らわせるようにスマホでツイートンを開いた。


_________________________________________

次回焼肉オフコラボ。

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