セオリー


 さて、今回は突拍子も無く、J-POPやJ-POP寄りの邦ロックに共通するベースラインのセオリーについて語ろうかと。


 これは単純に僕が思い付いたセオリーだし、反論沢山あるのも知っている。けど今から語るのはであるし、勿論それが正しいとは思ってもない。そしてセオリーをぶち抜いてヤバい事出来るタイプが後世には残る。セオリー通り、王道を、ってタイプはその当時は良いかもしれないが後に余り残らない事も多い。


 ……まあ要は好き嫌い別れるし炎上する説ワンチャンある案件ってこった。



 そんなの知らんがな。僕が好きなように語るのがこのエッセイ。嫌だと思ったらブラウザバック!









 さて、基本的にJ-POPって、



 A-B-C-A-B-C-(時々ここにBの発展系や別の展開、落ちサビだったり)-D



 って流れが一般的だと思う。


 アタマからAメロでその曲の雰囲気をそれとなく。物語で言う起承転結の起かな。

 Bメロで雰囲気がちょっと変わる。大体ここでマイナーコード多用してみたり拍子の取り方変えてみたりっていう。時々演奏するのがちょっと嫌になるやつがいる。起承転結の起~承。

 Cメロ、つまりはサビ。サビはその曲の顔。Cメロの一部をAメロの前に入れるパターンもあるね。起承転結で言うと、落ちサビが無ければ転だがそうじゃなければまだ承。

 Dメロは大サビなんて言われる。最後音階がちょっと変わったりしてフィナーレに向かうサビ。起承転結の結。


 そしてカッコ書きした落ちサビはDメロ前に雰囲気変えたり、Dメロで転調するための準備したり。大体落ち着いた雰囲気だとかボーカル一人独唱だとかそういう。明らかに起承転結の転。






 こんな形式が所謂『王道』という訳だが、ベースラインの表現の仕方にもいくつかセオリーはある。僕なりのセオリーだけれども。少し紹介してみたいと思う。きっとこのエッセイを読んでくださる方は少しであっても音楽に興味があったり、ご自身が音楽やられている方だと思うので若輩者の戯れ言だと思って聞き流していただければよろしいかと。




【Aメロ】

 ここ大体ルート音の8ビートとかですね。それか主題的なフレーズを繰り返す。

 ここはあくまでもとなるように『安定』を第一に考える。テンポキープとか。表現と主張はそんなにいらない。ドラムとキープするのがメイン。多分ここでギターとかボーカルとかが起承転結の起を魅せてくれているから任せる。どっちかっていうと裏方業務。



【Bメロ】

 ハイハイハイ、ここからちょっと雰囲気変わるぜぃ、ってのをAメロの終わりとかに多分スライドとかでぎゅいん、ってやったりしてから入るハズ。ここで大体リズミカルになったり不規則になったりするから、安定してリズムをキープしつつちょっと遊ぶ。僕はここで時々音数増やすのだが、増やしすぎて怒られる。


 そしてここが大事!


 サビに向かっていく4分or8分のフレーズは、段々大きくしていくのだけれど、本当にサビに向かってテンションあげていきたいサビ直前の音のちょっと前に一度音量落とす。/\/←こういう感じ。そうすると、心理的に揺さぶれる。ただ音量を上げていくより少し聞き手の不安を煽るからサビに行きついた時のテンションはMAX。


 ベーシストの腕の見せ所はサビ前と落ちサビだと信じてる(笑)



【サビ】

 主役はボーカルと花形ギター。そしてドラムが格好いい。のでベースはスッと一歩下がる。ここで下がれないベーシストは要らない。必要とされたいなら魅せ所以外は一歩引いた方が良い。しかしベースだけオカズ的なフレーズがあったりするのでそこの主張はしっかりと。ドラムが暴れてたらテンポキープするのはベースだ。



【落ちサビ】

 はいキタコレ俺達の魅せ所! 直前にギターソロあったりしてギターが余韻に浸ってるかもしれんけどそんなの無視じゃ。お前ら全員こっち見ろ! ……って出来るのはここだけだから大体死ぬ気で気合い入れる。

 大体エモくてエロいフレーズはここにある(←言い方よ)。ローテンポになること多いから、そうしたときに周りがテンパらないように自分に自信を持つ。誤差の範囲ならここだけはちょっとテンポキープ出来なくても大丈夫。遊びまくれ!!

 ここ好きです。ここがある曲を推していきます。ベーシストのエロいフレーズはここに集約されているんだッ! (なんて言ってたら怒られそうだから程ほどに)



【Dメロ】

 主役はボーカルだったりギターだったりするけどそんなの知らん、バンド全員でフィナーレに向かってGoだ。しかし、フィナーレに向かって何回かひとつ短いフレーズを繰り返したりする場合はBメロのサビ前で言った/\/これが使える。これは気分を最高潮に持っていく為のものだと思ってもらえれば。







 こんなもんかな。僕はいつも大体こんな気持ちでやってます。魅せ所はちゃんと魅せて、他は一歩引くっていうのがベースのポジショニングだと思ってる。


 このセオリー使えばどんなにド下手でもある程度カバーすることが出来るのでオススメ。ベースやる人は色んな曲聴いて自分なりの表現を探してみてね。


 落ちサビはいいぞ。ベースやってない人も一回聴いて? 惚れるから(確信)。





 以上、僕なりのセオリーなのでした。



 ※僕個人の主観によるものなので、他にも沢山セオリーはあります、情報の取捨選択を。

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