5妻の悩み第5話傲慢じゃない?
5.
" Out Of The Blue.それは突然に 3"
== 天羽 姫苺 ==
結婚生活、こんなことで悩みたくはなかった。
もうこの時点で、ぼんやりとではあるが私は最悪の場合を
描いてもいた。
どんな準備も、準備することは大切だもの。
心の準備、実際どう動くかの準備、ありとあらゆる想定を考えて
おこうと思う。
なるべく自分の心の傷を最小限に抑えられるように・・
自分の心を守るのだ。
どちらにしてもいつ、どんなタイミングでこんなことを夫に
聞けばいいのか。
聞く? 問いただす?
見苦しい人間でありたくないという私のプライドも守りつつ
この問題を解決しなきゃいけないのだ。
突然画像を見せて急襲するのがいいのか、じわじわっと、それとなく
問いただすのがいいのか・・悩まし過ぎる。
夫が私と別れる心づもりがある場合は案外、バレちゃった?実は・・
と簡単にゲロってくれる可能性もあるような気がするのだが
ど・ち・ら・に・しようかなっとか、私との離婚までは考えてないけど
若い女(こ)との付き合いにもまだまだ未練がある場合、嘘でとぼけて
切り抜けようとするかもしれない。
これまで付き合ってきた年数と結婚生活の中で私が見てきた夫は
女性関係で二股するようなそんな人間には見えないんだけどなぁ~。
年を重ねて自分が若くない年代に入ってみれば、やはり異性に対する
気持ちに変化が出てくるようなこともあるのかもしれない。
一番の最善は、善意の人の単なる勘違いっていう線よね。
それか夫に嫉妬して陥れようとしているだけ、とか。
私は夫冬也と相手の女性の関係のことも気になったが
手紙の主である自称善意の人についても誰なのか、どんな人なのか
どんな目的があってのことなのか知りたくてモヤモヤした。
結局ヘタレな私は数日経っても夫に問いただすことができないでいた。
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