マリリンと 姫苺 第2話傲慢じゃない? 修正有2020.08
2.
" We Grew Up Together. 幼馴染 "
== 天羽 姫苺 + 設樂慎 ==
「おじゃましゅまぁ~す~♥」
・・
「いったらっきまぁ~すっ♪」
一旦慎のおじいちゃんが幼稚園へ迎えに行って自分の家に帰宅すると、私の家の
3軒隣に道を挟んで住む慎ことマリリンが、大人のような挨拶を可愛い声で叫びながら
わたしン家の茶の間に上がり込み一緒に遊んだり、一緒に食事するのが
いつもの風景で、私とマリリンはきょうだいのように育った。
それは母親同士が仲良かったことと、私の母が世話好きな性質だったことも
あって、マリリンの母親が今でいうところのキャリアウーマンで忙しい人だった
から。
幼稚園の送迎は慎のじいさまがしてたんだけど、何せお年寄りで男じゃあ
マリリンの相手は荷が重すぎたようで、自宅に帰ったらすぐに慎は我が家に
入り浸っていたのだ。母がマリリンの母親と話し合って、預かるっていう
取り決めをしていたんだと思う。
流石に中学生になると、頻繁には来なくなったけどそれでもうちの母には
あまり気兼ねが無いようで、私が母に頼まれて呼びに行くとごはん食べに
来ることはあったかな。
部活で帰りが遅い日などは、母に頼まれてわたしゃあ弁当の宅配やっとり
ましたでぇ~。
私は久しぶりにその頃の慎の夢を見た。
夢の中の私たちはとーってもかわゆかった。
つくづく・・しみじみ・私は幸せな子供時代を過ごすことのできた
数少ない幸運な人間なのかもしれないと感慨深いものがある。
月に一度は実家に帰ってるんだけどマリリンが今は実家を出てるから
最近会ってないんだぁ~。奴は元気にしてんのかな?
まだ独身貴族を謳歌しているようだけど。
なんかっ、一時期ホストのバイトしてるって聞いたなっ。
新幹線等の部品を作ったりするエンジニアなのに、バイトなんかして
首にならないのかねぇ~。
たまに見るマリリンとの夢は大抵、マリリンの告白のシーンなのだよねぇ。
これって、どいうこと?
懐かしくて甘酸っぱいマリリンのかわゆい声音を思い出すのさっ。
「僕ね、 姫苺 ちゃん・・男の子のことが好きなんだ」
ンでね、必ずセットで付いてくんのよぉ、自分の反応。
「~っ・・ふぅ~ん」
このシーンばっか。
何かあるのだろうか?
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