第172話 嫉妬ですね

アマリリス村のインフルエンザウイルスは消えた。今の所は全てではないが、あのホクトリアのクリスタルを各家庭に置いておけば、安全だろう。

これで、やっとベルガー城に戻れる‥‥‥

はずなんですけどね〜。

村の人々からは感謝されましたし、村に食料も缶詰を10日分ぐらいは置いて置きましたし

、クリスタルも村人分を僕のスキル、【コピー】でだしましたから、これを首からかけておけば大丈夫。


けど‥‥‥サラ姉さんとミルが‥‥‥


「光様‥また、来てくださいますよね(泣)」


「光様、必ず、必ず、来て下さい(泣)」


目から涙を流して、ウルウルしながら僕に言ってくるんですよ。しかも抱きついて。

まあ、これが最後ではないので、僕は、


「ああ、すぐにまたくるね」


と、言いたかったんですが‥‥‥

痛いです。ものすごーく痛いです。

僕の背後に突き刺さる視線が(冷や汗)

エレムとミレンの視線がああああ!

嫉妬ですよお〜、嫉妬おおお!

だからですね、僕は、


「みんなとまたくるね」


そうサラ姉さんとミルに言うと、エレム達の方に体を向け、恐る恐る見るとですねー、

エレム、ミレン、カイトからなんだかすご〜く、すご〜く恐怖を感じるオーラみたいなのを感じるんですよお〜〜〜(怖い)

嫉妬のオーラですかねえ〜?、間違いなく嫉妬のオーラですよね(やはり怖い)。


で、ですね。僕はエレムとミレンの横に行くと小声で二人にだけしか聞こえないていどの声で、


「ぼ、僕の好きな人は、ね、六人の婚約者だけだから、エレムとミレン達だけだから」


僕はですね、こう言うセリフ苦手なんですよね。だから顔を真っ赤にして恥ずかしくなるのを抑えて言ったんですよ。けどですね、やはり慣れてないんですよ、僕は。

だから恥ずかしさのあまり、その場に顔を両手で隠してしゃがみ込んじゃいましたよ。


『は、恥ずかしいよおおお/////』


そんな姿を見たエレムとミレンは


「やっぱりダーリンですわね♡」

「ええ、旦那様ですね♡」


僕に抱きついて頭を撫でてくれましたよ。


で、で、ですね、カイトはですね。


「お兄様! 僕には!」


「へえ?」


「僕にはないんですか!一言!」


何かプリプリと怒りながら言ってきましたよ。


「え、えっとですね〜、カイトは僕の弟でしてね〜‥‥」


「お兄様!だったら僕もお兄様の婚約者に、して下さい!(怒)」


なあ、なんつー事を言うんですか!カイト君は!


「お兄様!」


「はい!」


「お兄様!僕は本気です!」


あ〜、このカイトのセリフにエレムとミレン、サラ姉さん達までが硬直してますよ。


「カイト、カイト君。その話はお城に戻ってからね、ね」


「ブウゥー、絶対ですからね!」


これはお城に戻ってからも一波乱起きそうな予感ですよ


はあ〜〜〜(ため息)


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