第171話 クリスタルの役目
今、このアマリリス村のインフルエンザウイルスを、僕のスキル【リペア】で前の、つまりインフルエンザウイルスになる前の菌に戻した。その際、地中のクリスタルの粒子が透き通るような青色になり消えた。
そして、濁った水に入れると綺麗な水にろ過をする事がわかったクリスタル。
けど‥‥‥
このクリスタルは『ホクトリアの悲劇』で爆弾の素が先走り過ぎて、危険な物だとこの50年間思われていた。だけどそれ以前には、水をろ過する、こんな素晴らしい使い道があったんだ。
僕はもう一度アルベルに連絡した。
「光!、その考え方は間違いではないかも!」
アルベルは何か少し悔やんだ様な言い方で言ってきましたよ。
で、僕が考えた事は、まずは何故ホクトリアのクリスタルの粒子が原因で、この地が死の大地に、植物が育たなく、又は育ちにくくなったのか? それはクリスタルの粒子がろ過をしたから。何をろ過したか?多分土を良質な土に変えるバクテリアまでろ過したのではないか。そんな事になれば、栄養がない土に植物を植える様な物。植物だって育たない。
そして、何故クリスタルが透き通る青色になったかは、インフルエンザウイルスの素の菌が、化学変化でそうなった。多分これは土地や人には害はないはずだ
その昔このホクトリアの地は、ガルバディ帝国で一二を争う程の緑溢れる土地だと、アルベルやデーブルが言っていた。
それはクリスタルが水を綺麗にして、そして空気まで綺麗にしていたんだと。
僕はあの時、クラウド達と出会った地下の火山の中で気づくべきだった。あの中では火山の煙も硫黄の匂いも余りしなかった事に。
神様がこの世に創り出した物には、無駄なものはない、必ず何かしら必要とするものがあるはず。と、子供の頃にお袋から聞かされた。
「このクリスタルを各方面に置けば、クリスタルが空気をろ過し、インフルエンザウイルスをもろ過してくれるはず」
「お兄様!ではインフルエンザウイルスは」
「ああ、クリスタルがあれば防ぐ事ができる!そして、この地を再び緑の大地にすることも!」
僕の周りにいた人は歓喜します。
「私のダーリンはやっぱり素敵です♡」
「私の旦那様は素晴らしいです♡」
余りの嬉しさにエレムとミレンが僕に抱きついてキスしてきましたよ//////
あ〜!皆んなの前で恥ずかしいよお〜!/////
で、吊られてカイトまでもがですね、
「やっぱり僕のお兄様! だあああ好き♡」
て、僕に抱きついてキスして来たあああ!
カイト!君は男の子!美少女に見えるが男の子なんだよ!カイトく〜ん!
しかも、サラ姉さんまでが僕に飛びかかろうとしてますよ。サラ姉さんの目が♡ですよ!
しかも、しかも、ミルまでもが僕をジィーと見てますよ。
「‥‥‥光様‥‥‥ポッ♡」
あーー〜っ!ミル、君はカイトと同じぐらいの歳でしょう!歳でしょう!
この後、僕がどうなったかはご想像にお任せします。ガクッ!
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