第146話 真下に火山が!
僕らの前に来た、僕の白色の4WD車。
そして僕の前に止まると、僕は涙ぐんで、
「お前‥‥‥無事だったんだな(涙目)」
「ハイ光、ワタシハ安全な所にイマシタカラ」
アイが
けど‥‥それよりも‥‥
アイの喋り方が何か機械じみた喋り方の中に人に近い喋り方が入っているんですよ。
「アイ、どうかしたか?」
「イエ、ベツニ」
まあ、とりあえず今はここから離れなくてはと、車の中にクラウドとエミリを案内させますが、やはり怖がってますよ。
まあ、しょうがないですがね。初めての車で、しかも喋るんですから。
で、僕も4WD車に乗り込み、アイに聞いてみる。
「ところで、お前は僕らがいない間、何処に避難していたんだ?」
「安全なバショヲサガシナガラ何ヶ所かヒナンシテマシタ」
やはりアイの喋り方が変なので、もう一度、僕は聞いてみた。
「お前、何か喋り方が変だぞ」
「イイエ、ベツニイジョウハアリマセン」
僕は「う〜ん」と悩んでいると、後部座席のクラウドとエミリが、僕に聞いてきますけど、とりあえず後で説明するて、事で。
「光、ハヤクココカラハナレナイト」
「うん、わかっている」
「ワタシタチノ下の火山がフンカシマス」
僕らはアイの言葉に皆、「えっ!」と驚く。
で、
「火山、て、あっちの山の方じゃないのかよ」
「イエ、先程のジシンデ、マグマの流れがコチラニナガレテキテマス」
地下に僕らがいた時、溶岩が流れて来たのはそのせいだったんです。
僕はそれを聞き、いそいで4WD車を発進させた。
だが、先程からの地震で地面に彼方此方に亀裂や穴が出来ていた。
「アイ! 安全装置解除! 僕が運転する。後、お前が収集したデータと今の地面の状態のままデータを照合して、安全なルートを3Dモニターに写してくれ!」
「リョウカイ、3Dモニターにウツシマス」
4WD車のフロントガラスに矢印が投影される。僕はその矢印の通り4WD車を操る。
しかし、流石に右腕だけでは機敏なドライビングはきつい。アイの指示の矢印についていくのがやっとだった。
「光、カワリマスカ?」
「いや、いい。お前の安全装置があるとここから早く離れなれないからな」
アイの安全装置がある限り、あいつが出せるスピードはせいぜい50から60だろう。
現に今は80以上は出ている。
僕はドライビングに集中させながら五分程走らせた時、遂に火山が爆発した。
その揺れは車を運転していてもわかるほどだった。
「遂に来たか!」
僕は更に4WD車のスピードを上げた。
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