第86話 本題

“「ここからが、本題だ!」”


五百年前の僕が言うと、悪亜が、


「じゃあ光、私にスキルを掛けて♡」


と最後は色っぽく言ってきて、僕の顔の前に、白?黒?の様な光の球体がフワフワ浮いてます。

それを見ていたミリアが、


「バシッ!」


と悪亜球体を叩きましたよ。


「痛あーい、何するんですか!」


「あら?ごめんなさい。光様の顔に、大きな虫がいたので」


「なあ、なあ、何ですてええ!!!」


悪亜とミリア、お互い睨めっこしてますよ。

これが、本当の“ぐぬぬ”状態ですかね?


で、僕は、先程五百年前の4WD車に【リペア】を掛け、蘇ったアイに聞きます。


「アイ、先程から五百年前の僕の声がしないけど‥‥‥故障か?」


「イイエ、コショウデハアリマセン」


「て、事は‥‥‥‥」


“「ブッ!‥‥‥あははははは!」”

と、突然車のスピーカーから笑い声が、

で、僕は、


「また、未来視で見ていたなあ!」


本当に僕は、五百年前の僕に“ぐぬぬ”ですよ!

てか、早く本題に入れよぉ〜。


“「じゃあ、本題に入る」”


ご、五百年前の僕の、切り替えはやああ!

で、五百年前の僕が真剣な声で、




“「いいか!よく聞いてくれ!僕が見た未来視では‥‥‥そちらの時間の今から2日以内に‥‥‥ホクトリアで、また例の爆発が起きる!」”



「「「「「「!!!!!!‥‥」」」」」」

その場に居た、全員が驚くと共に一瞬、静まり返った。

それもそのはず。

また、ホクトリアであの爆発が起きると、五百年前の僕が、スキル、未来視で見て言ってきたのである!






◇◇◇◇





ここはプリム小国。


時間はまた1日半前に戻りますよ。


イレイ達四人に、僕がコピーで出した4WD車を見せたアレク王。


「お前達が持っている、スマホと4WD車の車内で光っている、同じ色が、光がお前達四人に用意した4WD車だ!」


イレイ、メイル、ミレン、エレム四人は、自分のスマホと4WD車を見比べます。

そして、各人自分のスマホと同じ色に光る4WD車の所に行くと、スマホからアイの声で音声が流れます。


“「「「「スマホヲ、クルマニ、カザシテクダサイ」」」」”と。


四人は各4WD車にスマホを翳すと、4WD車の車体全体がパアッ、シュウウウウ!と光り出した。

すると‥‥‥いままで白い車体だった4WD車は‥‥‥、


「私の前の4WD車が赤い色に!」

とイレイ。


「私のは青い色に!」

とメイル。


「私のは緑色!」

とミレン。


「私のは黄色です!」

とエレム。


そして‥‥‥四人のスマホからアイの音声が


“「「「「サイシュウトウロクカンリョウ、コレヨリアナタヲワタシノオーナートミトメマス」」」」”


「「「「!!!!」」」」


イレイ達四人は、驚きの余り立ち止まってます。


「‥‥‥‥‥‥‥ハアッ!お父様、これが‥光が私達の為に用意した4WD車ですのね」


イレイは最初に我に帰ると、アレク王達に言います。

アレク王、タイル王、イグム伯爵は頷くと、


「そうだ!」

タイル王がそう叫ぶとメイル達三人も我に帰るりますよ。

そして、イレイは


「お父様!この4WD車で光の所へ、ガルバディ帝国に行かせて下さい!」と。


メイル、ミレン、エレム三人も自分達の父親に向くと


「お父様、私も光様の所へ行かせて下さい!」

メイルはタイル王に今までにない真剣な表情で。


「私も、お父様!旦那様‥‥光様の所へ!」

ミレンはイグム伯爵の前に一歩でて言います。


「わたしもダーリンの所に行かせて下さい!」

エレムはアレク王に叫びにも似たように言います。


四人は‥‥‥


「「「「お願いします!!!!」」」」


と。

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