第56話 リペアを使えば‥‥‥
僕にまた備わったスキル【ヒーリング】
確か意味は、癒すとか治療とかだったような
そんな【ヒーリング】がマーの加護で付きました。
で、
「このスキルでブレイク王を治す事はできるの?」
「‥‥‥残念だけどこの【ヒーリング】は体力回復魔法なんだよ。だからブレイク王を治す事は‥‥‥」
少し悔しそうに言うマーはミリア姫達を見ていた。
治す事はできないのかあ。
だいたい治す事が出来たとしても、この牢獄からブレイク王とミリア姫を出さなければ‥‥‥‥
しかし、いったいどうやって牢獄の中に二人を入れたんだ?
牢獄には扉がないのに?
マーもそれが分からないので、牢獄のあっちこっちを叩いたり見たりしています。
で、僕が
「この牢獄、最初から扉がなかったんじゃないのか」
と。
「光、そんなバカな事あるわけ‥‥‥うん?
‥‥‥‥‥もしかして‥‥‥」
何かに気がついたのかマーがいきなり牢獄の地面を掘ります。
すると
「‥‥‥あった!」
「何かあった?」
「うん、光、二人を助ける事が出来るかも」
「えっ!」
◇◇◇◇
「デーブル!なにしにここに来た!」
アルベルはデーブルに向かって吠えます。がデーブルはまたもニタニタとした顔で、
「アルベル様、先程言ったとうりです。
あなたの故郷、北の街『ホクトリア』に食料や医療品を送りましたと言いにきたのですが」
「だったら誰かに伝言しておけばいいだろう!」
チィーユがデーブルを睨みつけて怒鳴ります。
「そんなに怒らないでくださいよ。ノウスもあなたの事が気に入っているのですから」
そうデーブルは言うが、ノウスは無言のまま立っている。
「だまれ!」
怒りながら言うチィーユにアルベルは手を出しチィーユを静止させると、
「デーブル、今はごらのとうりだ!お前の話しは上に戻ってから聞く」
「そいですか?‥‥‥そうですね、では終わりましたらまた上で」
デーブルはそう言うとニタニタとした顔でアルベルに頭を下げると来た階段を登って行った。
◇◇◇◇
「マー!ブレイク王とミリア姫を助ける事が出来るって本当か?」
僕はマーに聞くとマーは小さな手で僕を招いてます
「光、ここを見て、ここを!」
「ここを、て、‥‥‥あっ!」
僕は見たものは牢獄の一部が地面の砂と同化しているのを。
マー曰く、
この牢獄はブレイク王とミリア姫を中に配置した後牢獄を作ったと。
しかしどうやって二人を助けるんだ?
「光のスキル、リペアを使えば」
マーが僕に言いますが、リペアで本当に助ける事ができるのか?
そもそもリペアは直すとか復元するて、意味だぞ‥‥‥‥
うん?復元?‥‥‥て、まさか!
「そう、この牢獄を復元、つまり砂に戻せばいいんだよ」
「けど、リペアでそんなことできるの?」
「だったら光、今までリペアを使った時どう頭の中でイメージしたの。多分、直したいて、イメージをしたんじゃない」
マー‥‥‥
『確かにマーの言う通りだ。僕はリペアを使った時、頭の中で直したいイメージで使用した』
「つまり、この砂をイメージしてリペアを使えばいいってこと?」
「うん、そう言うことだね」
マーがうんうんと頷いてますよ。
だったら善は急げだ!
僕は牢獄に手を出し触ると叫んだ
「リペアアアアアアア!!!!」
と。
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