第50話 ガコッ!
結局、僕がクリエラさんから解放されたのはあれから2時間後ですよ。
で、ですねチーとマーが僕が来るのが遅いので様子を見にきたら‥‥‥
クリエラさんをかばう様に抱いていたのを、チーとマーに見られ、
マーが僕の顔のとこまでテチテチと歩いて来たら‥‥‥
「僕も!!!」
て、僕の顔にピトッと張り付きますよ。
「光様♡///」
「光♡」
て、具合でした。
で、今僕はベッドから目覚めましたです。
横にはチーとマーが抱き合いながら寝てます。
その姿が余りにも可愛くてスマホで一枚パチリと撮るとイレイに送ります。
すると直ぐに返事が返って来て
「可愛い♡」
の連続文字で埋め尽くされた後に
「待ち受け画決定♡」
ですよ。
◇◇◇◇
今、僕らはベルガー城に来てアルベルと商談アンド雑談をしていますよ。
で、ですねやはりアルベル侮れません。
僕らの雑談時の探りをことごとくうまいこと回避していきますよ。
ただですね‥‥‥なんて言えばいいかわからないのですが‥‥‥やはり違和感があるんですよ。
なんの?て聞かれるとわからないんですがね。
けどですね‥‥‥世間話をしてるアルベルは本当に楽しそうに話すんです。
「それであなたの秘書、どちらかと良いなかなんですか?」
なんて聞いて来ましたから、かえって僕が、
“えっ!“て顔を出しちゃいましたよ。
「ほほお〜、そうですか。まあ、言わずともわかりますよ。あははは」
と言われましたよ。
けど‥‥‥やっぱり今回のブレイク王からの連絡が途絶えた一件に絡んでるようにはみえませんよ。
寧ろ誰かに利用されているかの様な‥‥‥
「‥‥‥では今回の商談はこのような契約でよろしいかな?」
「はい、よろしくお願いします」
僕は椅子から立ち上がるとアルベルに握手をして礼を言った。
で、僕は窓際に立ちガルバディの街並みを見て、
「ここから見る街並みは凄く良いですね」
「そうですか?私は毎日見ますので、そんな風に感じたことなかったですが」
「いえ、本当に凄いですよ」
まあ、確かにこのベルガー城は山の上に城が建ってますから眺めは最高ですよ。
「だったら城の上にいきますか?」
とアルベル。
「えっ?いいんですか。だったら是非!」
するとアルベルは兵を1人呼び
「この人に城の屋上をご案内して」
「はっ!」
兵は返事をすると僕を屋上に案内してくれましたよ。
で、ですねクリエラさんも付いて行くと言ったんですがね、
「もしプリムからなにかあったらライミさん1人だと大変だから」て表向きはそう言うことでチーと一緒に宿屋の方に帰らせました。
で、屋上に案内を受ける僕とマー。
◇◇◇◇
アルベルは安堵のため息をして、
「今回もこのまま帰ってくれそうなので安心した‥‥‥」
そう言うアルベルの横にいつの間にかあのフードを被った女がいた。
「そうね‥‥‥あの妖精付きの男、なにか探りを入れて来るのか私も後ろで待機していたけど‥‥あなたがそれを全部うけながしたから」
そのフードを被った女も安心した口調で話した。
「それよりもギッシュ、あの男と雑談してる時のあなた、やたらと打ち解けて話していたけど‥‥‥」
「そうか?‥‥‥そうかもな。久しぶりに楽しく話せたよ」
アルベルがニコリとすると
「ふう〜ん、私の時はそんな風に話さないのにね」
女は少しヤキモチを妬いた風に答えるとアルベルは
「そうか?だったらすまなかった、チィーユ」
その時、窓から少し強い風が吹き女のフードを後ろに飛ばす‥‥
「スウゥ~~」
そこには‥‥‥美しい白銀の長い髪をなびかせた優しい目をした美女が立っていた。
◇◇◇◇
「本当に凄い眺めだよ。最高だよ!」
「本当だね。僕もこんな景色は初めてだよ」
上には屋根もなく晴れた空。周りは高さは2メートルか、それぐらいの城壁が半径10メートルぐらいの周りを囲んでます。
で、流石山の上に城がある為街並みが一望出来ますよ。
高いビルなんてのもないので遥か彼方の地平線まで見れるのではと錯覚するほどです。
「本当に凄い!こんなとこで昼寝なんてしたら最高じゃないか」
僕がそう言うと兵がクスクスと笑ってますよ。
そして‥‥‥ですね僕がその屋上を三週して、もう一周見て回ろうとした次の瞬間‥‥‥
「ガコッ」
足元の岩のブロックが一つズレ、下に向かって落ちて行きます。
「ガコッ!ガガガガガ!」
で!で!で!僕の周りのブロックだけが崩れ落ちると僕とマーもあっ!と言う間に崩れ落ちたブロック共々落ちていきました。
「まああああああぁぁぁ!」
「わあああああああああぁぁぁぁぁ!!!」
僕とマーは城のまっ暗い、本当にまっ暗いとこに落ちていきますよ。
ああああぁぁぁぁ‥‥‥‥僕、助かるんですかね?
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