第43話 女性兵の二人

翌朝、日が昇る前にガルバディ帝国に出発です。


とりあえずは4WD車は馬車に偽装。

(目立ちますからね)


あと、女性兵も二人連れて行く事になりました。(無論女性兵も国王代理の秘書役?として偽装)


しかしですね、今思ったんですが女性兵が多いんですよね。

実際アレム大国にしろプリム小国にしろ兵の三分の一は女性兵だとか。


で、僕は思うんですよね。

やはり貴族男性の女性への扱い方があまりにも酷いせいなのではと。


兵になればそれなりに頼りにされるので一般の女性よりは扱いがよくなるのではと。

まあ、ささやかな貴族男性への女性の抵抗ですよね。


僕的には女性を応援したいですが。


で、もし僕がプリム小国の国王になるのでしたら(絶対になりませんけど)貴族男性への女性の扱い方の意識改革からしていきたいと思うんですよ。



◇◇◇◇



そしてガルバディ帝国に出発する時間になりました。


行くのは僕とチーとマー、

女性兵のライミ=レ=クリシュナと

クリエラ=レ=マシュウ


で、ですねライミさんとクリエラさんは女性の兵の中でも一二を争う程の剣の達人で、プリム内でもトップクラスだとか。


そんなに強い人が居ると心強いです‥‥‥


が、この二人結構美人さんなんですよ。

(一般男性から告白を何人も受けているんだとか)


そして、アレク王がまた余計なことをしてくれましたよ。


「国王代理の秘書ならドレスを着ないとな」


と二人にドレスを着させると、これがまた似合いすぎますよ。


で、僕が二人を見とれてボーと見ていたのでライミさんが


「光様、どうかなさいましたか?」


「はあっ!‥‥‥あっ、いえ、なんでもないです。じゃなくて、えっと、えっと〜えっと、二人ともドレス似合ってるなって」


僕が照れながら言うもんですから二人もなんだか顔を真っ赤にして


「///あっ‥‥‥に、似合ってるんですか///」

とライミさん。


「//////わ、私そんな事に言われたの初めてです///」

とクリエラさん。


アレク王。余計なことだと思ってすみません。

グッジョブですよ。アレク王!


で、で、で、ガルバディ帝国に出発しようと車に乗り込もうとした時、


「光!」


イレイが車の前に立ってましたよ。

けど‥‥‥その顔は怒っているように見えたんです。


「光!どうして私に黙って行くのですか!」


やっぱりイレイ‥‥怒ってますよ。


「今回は国王代理で‥‥‥」


「だったら私も連れて行ってください!」


僕は‥僕は‥僕は‥‥‥イレイには嘘はつきたくない!


僕はイレイにガルバディ帝国に行く理由を話した。


「だから‥‥‥イレイ、君を連れてはいけない」


「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」


「イレイ?」


「‥‥‥‥わかりました」


「イレイ」


「光‥‥必ず無事に帰って来て下さい」


イレイはそう言うと僕に抱きついて来て、僕もイレイを抱きしめました。


こう言う場面はアニメでは見た事あるけど、まさか自分がするとは思っていませんでした。


イレイを心配かけさせたくない。いやイレイだけじゃない。メイルやミレン、エレム、みんなに心配かけさせたくない。


だから僕は


「必ず無事に帰るから」


「光‥‥‥うん、待ってる‥」


イレイの唇に僕の唇を重ねた‥‥‥。



そして‥‥‥

「イレイ‥‥いってきます」


イレイの見送りを後に僕らを乗せた4WD車はガルバディ帝国へと向かった。





う〜ん、今回は良い終わり方‥‥‥‥‥‥


チーが僕の耳元でボソボソと言うんですよ


「マーが言っていた光の五人目て、この二人の内のどちらかかな?」


えっ!チー、なんでこんな時に言うのかな。言うのかな。


気になっちゃうじゃないですかアアアアアア!!!


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