第39話 入りましたああああ
ミレンから"あなた"と呼ばれるようになった僕ですが(正直ちょーはずかしい)、
みんなの前ではまだその呼び名はちょっと、と言うと
「何故ですの?あなた♡」
「い、いや結婚前だから」
「私は構いませんわ、あなた♡」
「えっ、と、困惑する人も出てくるかも‥‥‥」
「えー、別にいいではないですか」
「う〜ん‥‥‥あっ!だったら二人っきりの時はいいよ。なんか秘密ぽくてさあ」
う〜んと悩むミレンは暫く考えていると、
「‥‥あなたがそう言うなら」
「ありがとうミレン」
「じゃあ、今は大丈夫ですわね。ねえ、あなた♡」
やっぱりこの呼び名は恥ずかしいよおおおお
しかし今はこちらは‥‥‥近くにイレイとエレムが僕の背中をジィーと見ています。
耳元は幸せ感ですが、背中はちょークール状態の僕が居ますです。はい。
◇◇◇◇
電話を切ったあとイレイとエレムの無言の圧力が僕の背中にのしかかりますよ。
で、僕は
「あ、あ、あ、あのね、そ、そそその、‥‥
す、すみませんでしたあああ!ミレンに呼び名は、断ること出来ませんでしたあああ!」
と深々と二人に頭を下げましたです。はい。
「「はあ〜〜っ」」
とイレイとエレムはため息をして、
「光ですからね‥‥‥」
「ダーリンですから‥‥‥」
半ば仕方ない状態のイレイとエレム。
それを遠巻きで見ていたマーが、チーに
「本当に面白い男だね、光は」
「うん?」
「女性にあんなに頭を下げる男性は初めてみたからね」
「だね。僕も最初はそう感じたよ」
「だからなのかな?あの二人、イレイとエレムは光にあんなに打ち解けているのは」
「打ち解けてではなくて、光の時だけは素の状態の彼女達だよね」
「違いないね」
「「あははは‥‥‥‥‥ハアッ!」」
チーとマーがお互いに笑いあっているとイレイの可愛いレーダーが反応したのか、チーとマーをジィーと見てましたよ。
まあ、確かに二匹?並んでると可愛いいですからね。
「これヤバくないですか?チーさん」
「ヤバイですねマーさん」
「「逃げるが‥‥」」
時、既に遅しイレイにガシッと捕まるチーとマー。
「ワアアアァァァ!」
「まあああああ!!!」
そんなチーとマーを見てる僕とエレムですが、僕らに助けを求めてますよ。
けどですね、その助けを呼ぶ仕草もまた可愛いいんですよ。
「哀れ、チーとマー」
で、エレムが
「あの性格さえ無ければ完璧なお姉様なんですけどね‥‥‥」
「まあ、それがイレイだからね。けど自分の子供が出来たらかなりの過保護になったりして‥‥‥」
と、僕がエレムに一言言うとエレムがなんだか‥‥‥
ハアッ!もしかして僕、エレムの変なスイッチを入れたか。
「‥‥‥ダーリン♡」
と、なんだか恥ずかしそうに言うんですよ
やっぱりスイッチが‥‥‥
「ダーリン♡と私の‥‥子供‥♡」
「エ、エレム」
「今晩にでも作りましょう♡♡♡」
目が♡になったエレムが僕に抱きついてきますよ。
やっぱり入りましたああああああ!
変なスイッチは入りましたああああ!!!
僕は犯罪者になりたくはありませんんん!
てか、この世界ではなりませんが、
やっぱり犯罪者になりたくはありませんんん!!!
「ダーリン♡♡♡つ♡く♡り♡ま♡しょ♡」
マーじゃないけどこう叫びたくなります。
「まあああああああああああ!!!」
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