第33話 私とも♡
さてさて問題の就寝時間が迫ってきました。
僕とイレイはリビングで昼間撮ったドローンの写真を見ています。
で、ですねたまにイレイが
「光‥‥‥///」
僕の顔を合わせると下を向いて恥ずかしそうにするんですよ。
普通ならこの仕草なんて可愛いんだろうとおもいますけど‥‥‥
風呂場で僕、イレイに見られちゃいましたからねえ(泣)
以前、アレム大国で僕とイレイとメイルが生まれたままの姿でベッドで寝てた時は、シーツがありましたから見られませんでしたので。
で、これはまずいと僕は話題を変えます。
「イレイ、この写真に写っている白い球体はなんだかわかる?」
そうなんです。写真に時折、小さい白い球体が湖の辺りに写っているんです。
元いた世界ならこれは"霊だあ!"になるんですけど‥‥‥。
「それは‥‥‥たぶんこの湖の妖精では」
とのこと。
「これがこの湖の妖精?ただの白い球体にしか見えないけど‥‥‥そういえばチーの時も」
チーの時は気配はわかったんですが見る事はできなかったんですよね。
(ただたんに僕がきずかないだけだったかも)
で、ですねチーに聞いたんです。妖精のことを。
そもそも妖精には姿形、性別はないとのこと。その人(例えば僕の場合)を妖精が好きになれば性別は女性にと変わるらしいんですが‥‥‥
チーの場合は
「光は僕にとって友達みたいな感じだから性別はどっちつかずかな」
とのこと。
う〜ん。なんかふに落ちないけど‥‥‥。
まあ、中身はともかくとして外の入れ物はぬいぐるみですからね、性別も関係ないかな。
「じゃあ明日にでもプリム湖の妖精さんに会いに行ってみますか」
イレイがうんと頷いた。
で、で、で、何か僕の背中に凄い視線を感じるので後ろを振り向くと、扉を少し開けてジィーと見つめる‥‥‥‥‥‥
エレムが居たんですよおおおおおお〜(恐)
で、ゆっくりと扉を開けると、
「‥‥‥光様‥‥随分待ちましたのにぃ‥‥なかなか‥‥来てくれないのでぇ‥‥」
不満そうな声でエレムが言うと、僕は恐怖を感じたのか生唾をゴクリと飲み込むと、エレムが‥‥‥
「光様がこないから私から来ましたあ♡」
僕の胸目掛けて飛びついてきましたよ。
そして、
「光様♡光様♡光様♡光様♡」
と僕の胸にエレムは顔をすり寄せてきます。
なあなあなあなあなあああああああ!!!
やめやめやめやめやめてえーーーー
「イ、イレイィィーあっ〜〜」
エ、エレムが僕の体を指でツンツンしてきますよおおおおお。
「光!今日はエレムと寝るんですのね!プイ!」
とイレイが言い残しチーと自分の寝室に行ってしまいました。
「光、哀れ」
チー、それは僕のセリフ、ああ〜〜っ
結局、僕は三時間近くエレムに抱きつかれたままになってましたよおお〜。
あっ、因みに僕とエレムはこの日なにもなかったんですからね。本当になにもなかったんですからね。
もう一度言います!
ほんと〜〜になにもなかったんですよおおおお。
◇◇◇◇
で、翌朝日が昇る少し前に僕は目が覚めました。
結局、深夜の三時頃までエレムの相手をしてましたよ。
えっ?相手‥‥‥、て、大人の相手ではないですよお。話相手です。話相手。
で、でエレムが寝たのを確認すると僕はエレムを寝室まで抱っこしてベッドに寝かしつけました。
で、僕はリビングに戻りソファーに座るとそのまま寝てしまったんです。
で、今起きたんですが‥‥‥目がさめる前に唇に何か柔らかい‥‥‥何かが当たった感触があったんですが‥‥‥はっきりとはわからないんですよね。
まさか、イレイが僕の寝込みを‥‥‥ありえないですねえ〜〜。
けど‥‥‥イレイと一緒に寝ていたチーがイレイが明け方部屋から出ていったと思ったら暫くしたらなんだか上機嫌で戻って来たと。
まさかねええぇ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
で、朝食時にエレムがプリプリしながら僕の所に来ると、
「私には何もしないのにお姉様にはしたんですね」
「えっ?どう言うこと?」
「お姉様のスマホの待ち受け、光様とお姉様がキスした写真になってましたわ」
えっ?えええええええええええええ!!!
「と、言うわけで光様♡私とも♡」
ええええええええええ!!!
これは今日も何かあるかああああ!!?
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