第32話 見られちゃいましたよ
さて、プリム湖の王族専用の保養地(以下別荘)に来た僕らは二泊三日で泊まるんですけどね‥‥‥
エレムが着くなり僕への愛?の暴走モードに入ってしまったようなんですよ。
「今晩私の部屋でお待ちしてますわあ!」
で始まったんですが‥‥‥
今度は白い純白のドレスを着て僕の前に現れましたよ。
普通なら12歳の少女がドレスを着ていると
"うん、可愛いね"で終わりですけど、着ているのがあのエレムですからね。
胸やお尻を強調したドレスに仕立ててあるみたいで僕は目のやり場に困りましたよ。
で、でどうやらエレムのこの大胆な行動は、どうやらアレク王が絡んでいるみたいなんですよ。
と言うわけで、僕は直ぐにアレク王のスマホに連絡をすると、
「お!どうだ光、エレムも嫁にしたくなっただろう」
「まあ‥‥‥て、違いますよ!服とかはヨシとしてあの大胆な行動はなんとかなりませんか?」
「うん?大胆な行動?わしは知らんぞ。わしが教えたのは服のみだが」
「えっ?‥‥て、本当ですか?」
「うむ‥‥‥我が娘ながらよくやる。どうだ光、エレムも嫁に‥‥‥」
「今は保留ですよね、ほ、り、ゅ、う」
「しかしなあ〜、エレムは光の事を凄く気に入っているからなあ、断ればエレムがどうなるか‥‥‥」
「うっ!い、痛い所を」
「という訳で良い報告を期待してるぞ」
「なにが"という訳"ですかあ‥‥‥あっ」
先に電話きられましたよ。
けど‥‥‥あのエレムの大胆な行動は自分自身でしている事なのか?
だとしたら本当に僕の事を‥‥‥‥‥‥
いやいやありえない、エレムはまだ12歳だ、いっ時の良く少女にある憧れみたいなものだ。
と、僕はまだ元いた世界の常識にとらわれ過ぎていた為‥‥‥後で僕とエレムの距離が縮まるとはこの時は思ってもみなかったんですよ。
◇◇◇◇
只今、僕とイレイとエレムは午後3時のティータイムをしています。
で、何処で?て無論ログハウスのベランダからです。
ベランダから見るプリム湖はまた違って見えます。
湖畔が光に照らされてキラキラと輝くんですが、デッキからだと湖畔の日の照り返しで良く見えなかったんですが、ベランダからだと屋根があるので、光の照り返しのないプリム湖が良く見えます。
そして心地いい湖からの風が気持ちいいです。
で、イレイとエレムは紅茶を飲みながらなにか話しています。
たまに"婚約"がどうのこうのて聞こえますから多分僕とエレムの件だと思います。
僕はと言うと、ドローンの調整をしています。たまにイレイやエレムがなにしているの、て覗きに来ますけど。
これだけ綺麗なプリム湖ですから上空からの写真はかなり綺麗なんだろうなぁて、思いますよ。
ですのでドローンを飛ばす準備が出来たので湖の水辺へと移動して飛ばす事にしたんですが‥‥‥手の空いていたメイドさん数名が見学?しに来たんですが"本当に飛ぶんですか?"て顔をしてます。
まあ、イレイは前回飛ぶ所は見てますのでいいとして、エレムが興味津々なんですよね。
なんたってドローンのおかげでエレムを崖から早く発見できたので。
ただ飛ぶ所はまだ見てないエレムなので、
「光様、早く、早く」
と急かすんですよね。
で、ドローンを飛ばします。
スーッと上昇しますと5メートル程の高さで静止するとエレムやメイドさん達が驚いてますよ。そして湖の真ん中辺りまで飛ばしてそこから更に上昇。
僕はドローンとコントローラーのモニターをにらめっこしながら操作してます。
湖を目で追える範囲内をぐるっと一周するとまた僕の前にドローンは戻ってきました。
まあ、このあとの展開はエレムがドローンを飛ばしたいと言ってきましたが流石に危ないので断りましたが‥‥‥エレムの後の行動が怖いです。
で、ですねエレムにまだスマホを渡してないので渡しましたら早速写真を撮りだしましたよ。
で、でいつのまにか僕の写真を撮っていてその写真を待ち受けにして、
「これでいつでも光様と一緒」
と可愛いらしい事を言っていたんですが‥‥
いつのまにか僕とエレムのツーショット写真を撮られてたみたいでそれをアレク王に送ったんですよね。
で、ですねアレク王から
「この写真を絵画にして城に飾る」
なんて言ってきましたよ。
アレク王、それだけはやめて下さい。
後でイレイになに言われるか‥‥‥
「だったらイレイと光のも」
いや、それはうれし‥‥‥じゃなくやめて下さい。本当に‥‥‥。
とかしてるうちにプリム湖に夜が来ましたよ。
問題の夜が!!!!
あのエレムの
「今晩私の部屋でおまちしてますわあ!」
と言ったあのセリフが気になりますよ。
ちなみに今僕はリビングのソファーに腰掛けてドローンで撮った写真をスマホで見ています。
因みにイレイとエレムはお風呂です。うん、お風呂です。一緒に、て考えてませんよ。うん、本当に。
で、僕の番でお風呂に行きます。流石に大きなお風呂です。近くに温泉?らしいお湯が湧き出ているそうでそこからお湯を引っ張ってきているんだとか。
で、で僕が体を洗っているとお風呂の扉が開き
「光様!お背中流しますね」
と、エレム乱入で、よくある定番のオチが‥‥‥
「ちょおおおおー!!!」
て、僕は湯船に逃げるのではなく、お風呂の外に逃げちゃったんですよ。
で、イレイが僕の叫び声に急いでお風呂場に行くと‥‥‥
見られちゃいましたよおおおお〜〜
イレイに見られちゃいましたよおおおお〜
夜はまだ長いです。グスンT^T
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