第7話
ドクタールームから出ていく関 光琉とブルーム。
ブルーム「あっそうだわ。光琉。光琉の体力測定するのにあたってその学生服では動きずらいわよねー。身長や胸囲、靴のサイズ等を確認して光琉の動きやすい運動服を揃えてあげるわね。」
関 光琉「その運動服ってすぐ揃うのかい?」
ブルーム「そうねー。ギャラクシオン船内で使われている既製品ならすぐ揃うわ。それじゃあ先にドレッサールームに向かいましょう。」
関 光琉「うん。わかった。」
ドレッサールーム内へと入った。関 光琉とブルーム。
ブルーム「光琉。その丸い円の中に立ってもらえるかしら。」
関 光琉「うん。」
ブルーム「それじゃあ。光琉。まずは体の計測をするわねー。円の中でじっとしていてね。」
関 光琉「了解。」
ブルームはコンピューターの操作をしつつ光琉の体を自動計測装置を使ってスキャンし始めた。
ブルーム「よし。計測終了。」
関 光琉「もう計測終了したのかい?」
ブルーム「ええ。次は光琉にぴったりフィットする衣装をすぐ装着出来るよう取り合えず1千万通りの衣装を登録するわね。」
関 光琉「1千万通りの衣装を登録ってどういうことなんだい?ブルーム?」
ブルーム「そうねー。わかりやすく言えば光琉がその場で必要な服をイメージすればその場の状況に合わせた服装を着る事が出来るの。」
関 光琉「そんな事が出来るのかい?」
ブルーム「そうよ。まあこれから私がこのコンピューターで光琉と1千万通りの衣装をシンクロナイズするから少し待っていてね。」
ブルームがそう言うと何やらコンピューターのキーボードを素早く操作した。
ブルーム「よし。設定が終わったわ。じゃあね。光琉。「光琉」って名前で登録したから。光琉は運動着が装着することをイメージしながら「光琉ドレッサークラスチェンジ」って言ってもらえるかしら。」
関 光琉「そう言うとどうなるの?」
ブルーム「それは言ってみてからのお楽しみ。」
関 光琉「うん。わかったよ。「光琉ドレッサークラスチェンジ。」」
すると光琉が今まで来ていた服が剝ぎ取られたと同時に今までに見たことがないデザインの体操服や靴が光琉の体に装着された。
関 光琉「えぇっ?これはいったいどういう事なんだい?ブルーム?」
ブルーム「ねっ。驚いた?驚いたでしょう?これはねーナウ人が開発をしたドレスチェンジする方法なのよ。」
関 光琉「一体どんな方法でこんな事が出来るんだい?ブルーム?」
ブルーム「それはねぇー。企業秘密ってやつかなー。」
と微笑みながら言うブルーム。
関 光琉「企業秘密ねー」
ブルーム「それじゃあ。光琉。体操服にも着替える事が出来たんだし早速第11番運動場へ行って光琉の体力測定をしよう。」
関 光琉「うん。わかった。」
第11番運動場へ移動した関 光琉とブルーム
関 光琉「うわぁ。広いなー。市の運動公園ぐらいの広さはあるなー」
ブルーム「そうかしら?ここよりも広い運動場はあったのだけれども光琉1人が使うには丁度いいと思ったの。」
関 光琉「ここよりも広い運動場があるのかい?一体宇宙船ギャラクシオンってどれだけの広さを持った宇宙船なんだろう?って言ってもギャラクシオンの大きさ確認していなかったんだよねー。」
ブルーム「そうねー。宇宙船ギャラクシオン船内の各部署はわかっていても全体像はトップシークレットになっているからごめんね。光琉。まだ教えられないの。」
関 光琉「うん。わかったよ。ブルーム。」
ブルーム「どうもありがとうね。光琉。さーて。光琉。さっきここへ着いてから準備運動はしたからそれでは地球の陸上競技にならって100m走でのタイムを計るわよ。自動計測機の準備は出来たわ光琉の方の準備はいい?」
関 光琉「OKだよ。ブルーム」
ブルーム「位置について・・よーい・・・ドン。」
スタート同時に勢いよく走りだす光琉。ブルームが見守る中あっという間にゴールに着いてしまった。100m走のスタート地点とゴール地点にあった自動計測機はすぐさま光琉のタイムを表示した。
関 光琉「はぁ。はぁ。思いっきり全力で走ったから流石に疲れた。あれ?」
ゴール地点にあるタイム測定の電光掲示板を見て不思議に思う光琉。光琉は首をかしげながらブルームのいる100m走のスタート地点へ歩いて戻って来た。
ブルーム「光琉。おかえりー。どうだった?100m走った気分は?」
関 光琉「うん。思いっきり走ったつもりでいるんだけれど・・・その」
ブルーム「その・・・ってどうかしたの?」
関 光琉「うん。ゴール地点にあるタイム測定の電光掲示板を見たけれどそれって故障してないかな?」
ブルーム「なんで?」
関 光琉「いや僕の100m走のタイムが4秒32って出ているんだ。変だろ?オリンピック選手も真っ青な数字なんだ。」
ブルーム「変っていう事はないわ。こう言ってはなんだけれどこのタイム測定の電光掲示板は優秀よ。故障しているっていうことはまずないわ。」
関 光琉「それじゃあこの4秒32っていうのは?」
ブルーム「うーん。何でかしらねー。ちょっとブルーミコに連絡とって聞いてみるからちょっと待っていてね。」
とブルームが言うとブルームの目の前にビデオスクリーンが現れそれをブルームは操作してブルーミコを呼び出した。するとビデオスクリーンにブルーミコの映像が映し出されブルームはブルーミコに関 光琉の100m走のタイムについての疑問を聞いてみた。
ブルーミコ「ブルードクターが言っていたとおり光琉はナウ人と同じ特殊能力を持つ事が出来る人間に近づいている証と言う事で間違いはないだろう。・・・ブルーム。」
ブルーム「はい。何ですか?ブルーミコ。」
ブルーミコ「光琉の体内の中にある極流光の力が暴走しないように気をつけてやってくれ。極流光のコントロールならブルームならよくわかっているはずだからな。」
ブルーム「わかったわ。ブルーミコ。」
ブルーミコ「よろしく頼んだぞ。」
ブルーミコがそう話したところでビデオスクリーンの映像が消えた。
関 光琉「極流光の力が暴走しないようにってどういう事なんだい?ブルーム。」
ブルーム「えーと。それはね光琉。光琉の体内を流れる極流光の力によってさっきの100m走のような記録が出たと言えるの。でもそれはまだ序の口と言えるものなの。だから光琉がしっかりと極流光の力をコントロール出来るように私がしっかりと教えてあげるわね。」
関 光琉「うん。わかったよ。ブルーム。」
関 光琉は第11番運動場でブルームのサポートのもと更に運動の計測と極流光の力についてを学んだ。
時が経ち第11番運動場から出てきた関 光琉とブルーム。
ブルーム「今日はこれでおしまいにしましょう。お疲れ様。光琉。」
関 光琉「どうもありがとう。ブルーム。しかし驚いたなぁ極流光には色々な力が秘められているんだねー。」
ブルーム「あら極流光の力はまだまだ色々とあるのよ。時間があったときにはまた色々と教えてあげるからね。」
関 光琉「よろしく頼むよ。ブルーム。」
ブルーム「えぇ。わかったわ。それじゃあシャワールームに案内するから運動でかいた汗しっかり流してきてね。」
関 光琉「ありがとう。」
時が経ちシャワールームから出てブルームのが待っている場所へ戻って来た光琉。ところが。
関 光琉「あれ?ブルームがいない。どこへ行ったのかな?」
とブルームを探していた関 光琉だったがそこへ現れたのはブルーガーディアンだった。
ブルーガーディアン「おや光琉。こんな場所でどうしたのかな?」
関 光琉「ブルーガーディアン。実はブルームとここで待ち合わせをしていたんだけれども見当たらなくて。」
ブルーガーディアン「ブルームをかい?ああそれならさっきまた地球に接近するロッドを発見したのでブルームがロッド退治に出かけたよ。」
関 光琉「またロッド現れたの?」
ブルーガーディアン「ああ。ここのところ毎日のようにロッドは宇宙のどこからか現れて地球に向かってやって来るんだ。」
関 光琉「どこからか現れて地球に向かってやって来ることしか今のところはわからないの?」
ブルーガーディアン「そうだな。わかることと言ったら後はブルームが捕獲してくれたロッドの中身がどうなっているかをブルーシオンが今調べていると言う事ぐらいかな。それよりもブルームが今ロッドと戦闘しているシーンを見るかい?」
関 光琉「勿論だよ。異次元追跡観測室まで行かないとブルームの戦闘シーンは見る事が出来ないのかな?」
ブルーガーディアン「いや。異次元追跡観測室とのリンクは出来ているからこの場所でも観る事は出来るよ。」
とブルーガーディアンが言うと目の前にビデオスクリーンが現れそれをブルーガーディアンは操作してブルームの現在の様子を映し出した。
ブルーガーディアン「戦闘場所地球上空の宇宙空間。敵ロッド全部で9体。ロッドのタイプ戦闘型(BZ-RN1)グラウ1が1体と偵察型(BZ-RM0)グラが8体を確認。まあブルームが油断しなければ余裕で勝てる相手かな。」
関 光琉「ロッドのタイプはいつも把握できているの?」
ブルーガーディアン「大概のものならね。今までスペースギャラクシーズスターズはブラックギャラクシーズスターズと多くの戦いをしたからね。その今までの蓄積データを基にしてある程度のロッドの種別とパターンがわかるのさ。」
関 光琉とブルーガーディアンがブルームの戦闘を見守り始めてから十数分が経過した。
ブルーガーディアン「よし。全てのロッドを2体のロッド捕獲及び7体の破壊に成功したぞ。」
関 光琉「凄いなー。宇宙空間でそれもあのロッドをよく倒せるものだなー。」
ブルーガーディアン「まあ。あのくらいは楽に倒してもらわないと今後の地球の平和が保たれないからね。」
時が経ちロッドとの戦闘を終え宇宙船ギャラクシオンへと戻って来たブルーム。捕獲したロッドをブルーシオンのところへ預けシャワールームでシャワーを浴びた後光琉と待ち合わせた場所に戻ってきたブルーム。
ブルーム「お待たせ。光琉。待っていてくれたのね。ありがとう。」
関 光琉「お疲れ様。ブルーム。9体ものロッドを片付けるなんて相変わらず凄いよね。」
ブルーム「まあ。あのくらいは楽に倒さないと今後の地球の平和が保たれないしねー。」
関 光琉「さっきまでこの場所にいたブルーガーディアンと同じことを言ってる。」
ブルーム「あら。ブルーガーディアンがそんな事を言っていたの?やっぱり考える事は皆同じなのねー」
とブルームはほほ笑んだ。
ブルーム「さてもう夜も遅くなってきたわ。そろそろ光琉も自分の家に帰った方がいいんじゃないの?」
関 光琉「あ。そうかもうこんなに遅い時間なんだ。それじゃあ今日のところはこれで帰るよ。それじゃあまた明日学校で。」
ブルーム「ええ。学校でまた会いましょうね。」
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