第6話
放課後になり私立大空銀河の森高校の生徒たちは部活に向かうものや下校する生徒たちで学校の昇降口はごったがえしていた。
そんな中にブルームもこれから下校しようとしていた一人だった。その姿を見守りブルームに声をかけようとした関 光琉だった。
関 光琉「あのっブルーム。その途中まで一緒に帰らないか?」
ブルーム「あら光琉やっと今日私に声をかけてくれたのね。」
関 光琉「だってその余りにも突然に学校に転入してくるものだから。それにどうやって入学手続きをふんだのだい?」
ブルーム「そうねー昨日光琉と大空銀河の森公園で別れてから色々とあって急遽光琉と同じ学校で勉学を共にする事になったの。まあ立ち話もなんだし歩きながらお話しましょ」
そうブルームが言ってブルームと関 光琉は私立大空銀河の森高校の正門から出てきた。
ブルーム「さてと何からお話したらいいかしら?」
関 光琉「うーん。聞きたいことは色々とあるのだけれどもそうだなー。まずはなんでブルームが僕の席の隣に座ることになったんだい?そもそも転入して同じクラスになることだって奇跡的なのに何かからくりがあるのかい?」
ブルーム「そうねー。からくりって言えばからくりは確かにあるわ。じゃあねー私からも質問するわ。私立大空銀河の森高校のスポンサー企業は?」
関 光琉「それは大企業スペースギャラクティック社。これはうちの高校生なら誰でも知っているぐらい有名な話だよ。ギャラクティック社と言えばトイレットペーパーから人工衛星やロケット開発まで取り扱っているこの国で一番の会社だよ。」
ブルーム「流石よく知っているわねー光琉。じゃあその企業のトップになる人が私とかかわりがある人だったらどうする?」
関 光琉「えっ。どうするって・・・えーとそうしたらスペースギャラクティック社のコネがきくから転入も勿論自分の希望するクラスに入ることもお手の物って。えーそういうことなのかい?」
ブルーム「そうねー。そこはご想像にお任せするわ。他に質問することは何かあるかな?」
関 光琉「えっ?他にかい・・・えーとそうだなー。何故大空銀河の森高校の高校生として学校にやって来たのかとか?」
ブルーム「それはねー。ブルースカイが急にね。地球の文化、生活、社会の仕組みを少し肌で感じてきてみてみるのもいいだろうからって言われて急遽学校への手配を回されてそれで現在に至るって訳なの。」
関 光琉「なるほどー。そう言う事なんだー。」
ブルーム「そう。そう言う事なのよ。」
と言うとブルームは笑みをみせた。
ブルーム「あ、そうだ。光琉。実は私今回高校生活をするにあたってブルースカイが私の為にマンションを手配してくれたの。」
関 光琉「えっ?マンションを?何のために?」
ブルーム「それはね。高校へ転入の手続きをする際にまさか住所を大空銀河の森公園の公園の地下っていう訳にはいかないでしょ。」
関 光琉「うん。」
ブルーム「だからそれでね。支給住所登録をする為にね。ほらあそこに見える地上120階建てのマンションの最上階が私の仮住まいになったの」
関 光琉「なんだってー。」
ブルーム「ちょっと。光琉。声が大きいわよ。」
関 光琉「あ。ごめん。地上120階建ての最上階って言ったらとてつもない金額になるんじゃないのかい?」
ブルーム「そうねー。そうなのかもしれないのだけれども。私もブルースカイにそう言ったら。ブルームは星を眺めるのが好きなのだから少しでも高いところからの夜景が見られるところがいいんじゃないのかな?って言って有無を言わさずそこに決められてしまったのよ。」
関 光琉「どれだけお金をもっているんだ?ブルーム達って?」
ブルーム「さあねぇ。私が直接お金を払っている訳じゃあないから詳しい事はわからないわ。それよりねぇ。光琉。今日も宇宙船ギャラクシオンへ寄っていかない?昨日の船内の案内の続きしてあげるわよ。」
関 光琉「ああ。どうもありがとう。それじゃあお言葉に甘えてそうしようかな。」
ブルーム「了解。それじゃあ。大空銀河の森公園中心部にある大銀河の塔へむかうわよ。」
関 光琉「うん。わかった。」
場面変わって宇宙船ギャラクシオン船内に移動した関 光琉とブルーム。
ブルーナース「さあ。マッパになろう!」
いきなり現れたブルーナースの一言に一瞬たじろぐ関 光琉とブルーム。
関 光琉「いきなり何を言っているんですか?ブルーナースさん。」
ブルーナース「やあねー。今日も光琉がギャラクシオンに来たって言うから挨拶しただけじゃない。挨拶。」
関 光琉「ブルーナースさん。それってセクハラなんじゃないのですか?」
ブルーナース「やあねー。冗談よー。冗談。昨日光琉が受けてくれた精密検査の結果が出たのよ。それでブルードクターが光琉を連れて来て欲しいと言うから迎えに来たのよ。」
関 光琉「精密検査の結果ですかー。」
ブルーム「光琉。精密検査の結果はしっかりと聞いておいた方がいいわよ。」
ブルーム「そうそう。ブルームの言う通りよ。それじゃあいいかしら?ブルードクターのいるドクタールームに行くわよ。」
関 光琉「うん。わかった。」
ブルーナース「ブルームも付き添い人として一緒について来てね。」
ブルーム「はい。」
ブルーナースの後に従い関 光琉とブルームはドクタールームへと入って行った。
ブルードクター「やあ。光琉。待っていたよ。」
関 光琉「こんにちは。ブルードクター。」
ブルードクター「体調の方はどうかな?」
関 光琉「特に問題はありません。」
ブルードクター「そうか。それは何よりだ。早速だが光琉の診断結果が出ているのだがブルーム、君にもしっかり聞いておいてもらいたい。」
ブルーム「はい。」
ブルードクター「昨日光琉はブルームが対人型戦闘兵器のタイプ戦闘型BZ-RN1。通称ロッドからの攻撃を光琉がかばってくれた事には非常に感謝している。だがその結果光琉はその時結果的に命を落としてしまった。ところがそれを見たブルームが究極の光。極流光を使ったことにより光琉の命は復活したということになる。ここまでは光琉もブルームもわかっていることだと思う。ここまでは話が合っているかな?」
ブルーム「はい。」
関 光琉「極流光で僕をブルームが蘇らせてくれたんだね。ブルードクター極流光というのは何なのですか?」
ブルードクター「極流光というのはブルームを含む。ナウ人が持つ特別の究極の能力なんだ。禁断の力と言ってもいい。極流光にも色々な使い道があるのだがそれは光琉もおってわかる事になるだろう。それよりも光琉。その極流光という特別な力で復活出来た訳なのだがただそれで蘇った訳ではない。光琉。ブルーム。この光琉の体内の見取り図を見てほしい。」
ブルードクターがそう言うと光琉を診断した体内の見取り図がビデオスクリーンによって映し出された。
ブルードクター「今このビデオスクリーンに映し出されているのは光琉の体内構造。これならば現在の地球人の科学力でもわかる事が出来る内容のものではある。そこへナウ人が持っている科学力で特殊な検査で光琉の体内見取り図を見ると。」
ブルードクターがビデオスクリーンの映像を切り替えた。
ブルードクター「ご覧の通り。このビデオスクリーンでも見れないくらい光琉の体内見取り図が発光し始めるんだ。これは、地球人では見られないナウ人特有の発光現象なんだ。」
関 光琉「それってどういう事なんですか?」
ブルードクター「うーん。そうだなー。私の推測にもなるのだがね光琉。光琉はナウ人と同じ特殊能力を持つ事が出来る人間になってしまったのではないのか?って言う事なんだ。」
関 光琉「特殊能力を?僕が?」
ブルードクター「うん。まあそれはまだ私の憶測の範囲内のものなので何とも言えないのだけれどね。」
ブルーム「ねえ。光琉。このギャラクシオン船内には運動場もあるの。だからそこで体力測定をしてみてはどうかしら?」
関 光琉「体力測定?」
ブルードクター「それはいい考えだな。ブルーム。本来地球上で持っていた光琉の体力と極流光を受けてからの光琉の体力に違いがあるかどうか調べてみるのも悪くはないな。どうだい体力測定を受けてみないか?光琉。」
関 光琉「ええ。僕は構いませんが。」
ブルードクター「そうと決まれば善は急げだ。ブルーム。光琉の体力測定の記録管理をまかせたいのだがいいかな。記録データについては、直接私のところへ送って来て欲しい。」
ブルーム「了解しました。ブルードクター。今光琉に適切なギャラクシオン船内の運動場を検索してみます。・・・あったわ。第11番運動場。」
ブルードクター「そうか。それでは後はよろしく頼むよ。ブルーム。」
ブルーム「はい。それじゃあ行きましょうか。光琉。」
関 光琉「うん。それではブルードクターどうもお邪魔しました。」
ブルードクター「光琉。自分の大切な身体なんだ。しっかりと見極めてきなさい。」
関 光琉「はい。」
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