第5話
ブルースカイの後をついていく関 光琉。
一時の間をおいてブルースカイと関 光琉はメカニック格納庫にたどり着いた。するとそこで出迎えてくれたのは
ブルーメカニックG「やあ待っていたよ。ブルースカイ。そしてその隣にいる少年は?」
ブルースカイ「ブルーミコによって選ばれた地球人だよ。名前は」
関 光琉「初めまして。関 光琉です。」
ブルーメカニックG「そうかー君がブルーミコによって選ばれた地球人かー。初めまして。私の名前はブルーメカニックGだ。宇宙船ギャラクシオンのみんなからはブルーシオンの愛称で呼ばれている。よろしくな光琉。」
関 光琉「よろしくお願いします。ブルーシオンさん。」
ブルースカイ「ブルーシオンは宇宙船ギャラクシオンのメカニックの管理をしているんだ。ついでに言うとロッドの調査研究もしているんだ。」
関 光琉「ロッドの調査研究?」
ブルーシオン「ああそうだよ。宇宙の敵ブラックギャラクシーズスターズから解き放たれているロッドにも色々種類があってね。私はそれらロッドの分析やロッドに打ち勝つ為の対策等も考えているんだ。先ほどブルームが捕獲してきたロッドについてもこれから分析を行うところなんだよ。」
ブルースカイ「そういえばブルームはここにいないみたいだな?」
ブルーシオン「ああブルームなら君たちと一足違いでシャワールームへ行ったよ。ロッドとの格闘戦を行ったのだから汗も沢山かいたのだろう。」
関 光琉「えっとブルーシオン。ちょっと質問があるのだけれどもいいかな?」
ブルーシオン「なんだい?光琉」
関 光琉「ブラックギャラクシーズスターズが地球に送り込んでいるロッドというのは、どういった目的で地球に来ているのかな?地球を侵略するにしては、数が少ないような気がするのだけれども」
ブルーシオン「中々いいところに目を付けているね。光琉。ロッドが地球に侵入してきている規模は確かに小さい。しかしロッドに侵入された惑星は必ずブラックギャラクシーズスターズの植民地になりかなり厳しく悪い待遇を受けることになる。」
ブルースカイ「そういうことに黙ってはいられず結集したのが我々スペースギャラクシーズスターズなんだ。人間の自由と平和が全宇宙に訪れる為に」
関 光琉「人間の自由と平和かー。」
関 光琉、ブルースカイ、ブルーシオンがメカニック格納庫で話しているそこへシャワールームでシャワーを浴びてきたブルームが戻って来た。
ブルースカイ「よっブルーム戻って来たか」
ブルーム「ブルースカイに光琉。こっちに来ていたのね。」
関 光琉「ブルーム。ロッドとの戦いお疲れ様。」
ブルーム「どうもありがとう。光琉。ブルーシオン今回捕獲してきたロッドについては何かわかったことはあるの?」
ブルーシオン「おいおいブルーム。さっき、ブルームが捕獲してきたばかりなんだ。すぐにわかることなんてと言ったら今までに収集してきたデータからすると、対人型戦闘兵器のタイプ偵察型(BZ-RM0)グラとしかわからないなー」
ブルーム「偵察型だったのね。どおりで弱いロッドだと思ったわ。」
関 光琉「弱いって言ったって9体のロッドをいっぺんに相手したんだろう?よく無事で帰ってこれたよねー」
ブルースカイ「まあ対人型戦闘兵器とは言っても偵察型だ。戦闘型に比べたらブルームにとっては楽勝なのだろう。」
関 光琉「へーそういうものなのかなー?」
ブルースカイ「まあ引き続きロッドの分析はブルーシオンに任せるとして光琉。君は引き続きギャラクシオン船内の見学をするかい?」
関 光琉「うーん。そうだなー。見学もしたいけれども明日も学校があるからなー。とりあえず一度自分の家に帰ってみたいと思うのだけれども。」
ブルースカイ「そうか。それならば地上の大空銀河の森公園までブルームに送ってもらおう。
それでいいかな?光琉。」
関 光琉「うん、それで大丈夫です。」
ブルースカイ「了解した。それじゃあブルーム後は頼むな。」
ブルーム「わかったわ」
ブルーシオン「それじゃあまたな光琉。気が向いたらいつでもメカニック格納庫へ遊びに来ておくれ。」
関 光琉「ありがとう。ブルーシオン。そしてブルースカイ」
ブルーシオンとブルースカイに別れを告げて関 光琉はブルームの案内のもとメカニック格納庫を後にした。
一時がたち関 光琉とブルームは地上の大空銀河の森公園にたどりついた。地上はもう夜だった。
関 光琉「地上に案内してくれてどうもありがとうブルーム。」
ブルーム「いいえ。どういたしまして光琉。それにしてもその光琉の洋服。ロッドとの戦いに巻き込まれたときにボロボロになってしまったわねー。」
関 光琉「ああこの学生服か。仕方がないよ。あの時はブルームを守ろうとして必死だったから。自業自得だよ。」
ブルーム「自業自得だなんてとんでもないわ。あの・・・その・・・」
関 光琉「ん?どうしたんだいブルーム」
ブルーム「あの時は必至で私を助けてくれて嬉しかったわ。どうもありがとう。でもね光琉。命を落としてしまったら本来ならそこで終わりなのよ。あの時は私の持つ能力の極流光で治す事が出来たけれども。だからね。あまり無茶はしないでね。」
関 光琉「ああわかったよ。ブルーム。心配をかけてごめんね。出来るだけ無茶はしないよ。」
ブルーム「そう。わかってもらえれば嬉しいわ。それじゃあね光琉。また会おうね。」
関 光琉「ああまた会おう。ブルーム。今度はいつ会えるのかな?」
ブルーム「そうねー。光琉の家の住所はさっき教えてもらったからわかっているから用があればこちらから出向くことになるわ」
関 光琉「そうなのかい?わかった。それじゃあまたな。」
ブルーム「またね今日はありがとう。」
関 光琉「こちらこそありがとう。」
翌日の朝。私立大空銀河の森高校学校の2年A組の教室内にいる関 光琉。
関 光琉「昨日ボロボロになった学生服はスペアがあったから助かった。それにしても昨日のブルームとその仲間たちに出会った事はまるで夢物語のような出来事だったなー。」
と関 光琉が物思いにふけっていると学校のチャイムがなり、そこへクラスの担任の山中先生が教室へ入って来た。
山中先生「さあ、みんな席につけ。」
山中先生がそう言うとクラスの生徒たちは各自の席に座った。
山中先生「急なことで私も驚いているのだが今日この2年A組に転入生が入ることになった。さあ君中に入りなさい。」
と山中先生が言うと2年A組の教室に転入生が入って来た。
関 光琉はその転入生を見て驚いた。まぎれもなくその転入生というのはブルームだったのだ。
関 光琉「何でブルームがここに?」
と心の中で思った。
山中先生「さあ君自己紹介をしなさい。」
と山中先生が言うとブルームは一呼吸おいてからはきはきととても明るい声で。
ブルーム「はじめまして。ブルーム・サマー・ナウと申します。どうかよろしくお願いいたします。」
と言うと生徒たちの方からも
「よろしくお願いします」
の返事が返って来た。
山中先生「さてじゃあ今の席はそうだな。関お前の場所の隣が空いているからそこに座ってもらおう。」
関 光琉は心の中で
関 光琉「おかしい?何でブルームが学校に?それも僕と同じクラスで?僕のとなりの席に?どう考えても話が出来すぎているだろう?」
と不思議に思った。が関 光琉がそうこう考えているうちに光琉の隣の席にブルームは座った。そして光琉の方に顔をむけてニコッと笑みを浮かべそして他の生徒には見つからないような小声で
ブルーム「よろしくね。光琉」
と小声でささやいた。
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