第2話

ブルームとロッドの激しい戦闘が繰り広げられた。

しかしブルームがロッドの攻撃に一瞬押され、ブルームにロッドの攻撃の直撃が当たりそうになった時に

関 光琉「危ない!!ブルーム!!」と言って関 光琉がロッドの攻撃からブルームの身を守ろうとした次の瞬間、関 光琉にロッドからの攻撃をまともに受け関 光琉はその場にうずくまった。

ブルーム「光琉!!」とブルームは関 光琉に声をかけたが関 光琉の反応は無かった。

次の瞬間ロッドはまたブルームに向かって攻撃を仕掛けてきたが、

ブルーム「おのれーーロッドーー」と叫びながらブルームはロッドに向けて全精力を向けた攻撃をし、ロッドはブルームの攻撃に耐えきれず爆発した。

ブルームは全精力を使ったので止めどもない息切れをしていたが、すぐに関 光琉の元へ行き激しく声をかけた。

ブルーム「光琉。光琉。大丈夫?」

しかし関 光琉の体はピクリとも動かずまるで息絶えてしまったかのように見えた。

そのブルームと関 光琉がいる場所に、三人のブルームの仲間ブルースカイとブルーガーディアンとブルーミコが駆けつけてきた。

ブルースカイ、ブルーガーディアン、ブルーミコ「ブルーム!!」

と揃ってブルームに声をかけた。

ブルースカイ「ブルーム怪我はないか?ん?その少年は?」と関 光琉の方へ目を向けた。

ブルーガーディアン「その少年をロッドとの戦いに巻き込んでしまったのか。」

ブルーミコ「その少年救う事我々の星の科学力で何とか出来ぬのか?」

沈黙していたブルームは関 光琉を見つめながらブルームが右手と左手を合わせるとその手と手の間から眩しくも輝かしい光があふれだした。

ブルースカイ「ブルームその光は・・・?」

ブルーガーディアン「まさか・・・?」

ブルーミコ「極流光・・・?」

ブルースカイ「ブルーム。止めるんだ。その光はあまりも危険すぎる。」

ブルーガーディアン「ひとたび極流光の力の使い方を間違えると宇宙全体が。」

ブルーミコ「確かに神秘の力ではあるのだが。」

ブルーム「しかし今この場の状況ではこれ以外にしか方法が・・・光の力を最小限度とし我が願い叶えたまえ・・・」

ブルームがそう言うとブルームの両手から解き放たれた光が関 光琉の胸の中に入っていった。ブルームは両手を組み合わせて祈り、ブルースカイ、ブルーガーディアン、ブルーミコの三人はただブルームと関 光琉の様子を固唾を飲んで見守り続けた。

それから約5分程すると関 光琉はうっすらと目を開けブルームそしてブルースカイ、ブルーガーディアン、ブルーミコの存在に気が付き目をやった。

関 光琉「あれ?僕?どうしてたんだっけ?」と周りの状況がまだよく掴めずキョトンとしていた。ブルースカイ、ブルーガーディアン、ブルーミコの三人から「わあっ」と喜びの歓声があがった。その様な中、ブルームは涙を浮かべ関 光琉を見つめていた。

時が経ってブルーム外ブルースカイ、ブルーガーディアン、ブルーミコから関 光琉にこれまでの経緯を説明していた。

関 光琉「宇宙人?君たちが?」

ブルームはこくりと頷いた。

ブルースカイ「私達は地球から約138億光年以上離れた場所からやってきたナウ人だ。」

関 光琉「138億光年?ナウ人?」

ブルーガーディアン「そうだ。そこで文明を築き上げた我々は宇宙進出をし、宇宙の平和の為に最善を尽くしてきたスペースギャラクシーズスターズという集合体なんだ。」

ブルーミコ「ところが我々の平和政策に対峙する武力と殺戮を好む宇宙勢力ブラックギャラクシーズスターズが現れた。」

ブルーム「そこで私たちはブラックギャラクシーズスターズから宇宙の人々を守るためのナウ連合を立ち上げたの。そしてブラックギャラクシーズスターズの侵略が光琉が住む銀河系にそして地球にも魔の手が及んできている。先ほど私や光琉を襲ったブラックギャラクシーズスターズの手先のロッドがそれなの。だから地球を守る為にも地球人の協力が必要だった。それで光琉あなたが選ばれた。」

関 光琉「僕が?どうやって選ばれたの?」

ブルースカイ「予言よ」

関 光琉「予言?」

ブルーガーディアン「そう予言よ。私の隣にいるブルーミコは精霊使いなの。精霊を使って色々な予言や未知の物を発見する能力を持っているの。その能力には定評があるわ。」

関 光琉「僕の事をどう予言したの?」

ブルーミコ「まあ簡単に言うとあれだな。とある場所で探し人を求めよ。そう言ったところかの」

関 光琉「とある場所って、大空銀河駅近くでブルームが人探しをしていた場所のこと?」

ブルームはこくりと頷いた。

関 光琉「でも予言だけで僕が選ばれるなんて・・・」

ブルーミコ「私の預言に何か不服でも?」

関 光琉「いやそういう訳ではないのだけれど」

ブルースカイ「まああれだな。予言とはとかく大まかで曖昧なものかもしれないが、私は私の仲間であるブルーミコを信じているんだ。ここにいるブルームそしてブルーガーディアンも私と同じ意見だ。さて関 光琉君。君は私たちの話を信じるかな?それとも信じない?」

関 光琉は少し考える間をおいた後

関 光琉「わかった。正直に言うけれど僕は予言を信じない。けれども自分の住んでいる星地球に危害が加わることを望まない。だから君たちが地球の平和に協力してくれるというのなら、僕は君たちが探していた地球人の協力者として加わりたい。でも・・・」

ブルーガーディアン「ん?でも何かな?」

関 光琉「でも君たちが宇宙人。いや地球人でないナウ人だという証拠は何かあるのかい?」

ブルーミコ「証拠か。まあよかろう。光琉が私たちと同じ地球そして宇宙の平和を願うものの一人として協力してくれるというのだ。私たちが地球へと辿り着いた宇宙船ギャラクシオンの船内に案内しようじゃないか」

関 光琉「宇宙船ギャラクシオン?」

ブルーム「そう宇宙船ギャラクシオンの船内を案内するわ。こっちについてきて」

ブルースカイ「じゃあ私とブルーガーディアン、ブルーミコは別の用事がこの後あるから別行動をとる。光琉。しっかりとブルームの後についてはぐれるんじゃないぞ」

ブルースカイはそう言うとブルーガーディアン、ブルーミコと共に他の場所へと消えていった。関 光琉もブルームが移動する方向へついていった。その方向は大空銀河の森公園中心部にある大銀河の塔であった。

関 光琉「大銀河の塔。ここはエレベーターでこの塔の頂上まで登れるようになっている場所だよ。」

ブルーム「そうよ。でも私たちが使うエレベーターは、一般観光客用でない。業務点検用エレベーター。これで地下に降りるわ」

関 光琉「地下?大銀河の塔に地下もあったの?」

ブルーム「さあエレベーターに乗るわよ」

ブルームと関 光琉大銀河の塔業務点検用エレベーターで地下3階まで下りた。

ブルーム「地下3階より下は異次元用エレベーターに乗るわ」

関 光琉「異次元用エレベーター?って何?」

ブルーム「まあまあ乗って見ればわかるって」

ブルームが案内する異次元用エレベーターは今二人が乗ってきた大銀河の塔業務点検用エレベーターとは違い明らかに異質なデザインの乗り物だった。

異次元用エレベーター内にはまるで映画館の中にあるような多数の座席があり、そして各座席にはジェットコースターのシートベルト様なシートベルトが備わっていた。

ブルーム「さあ光琉。座席に座ってシートベルトをしてね。」

関 光琉「シートベルトってどうやってするの?」

ブルーム「そこのボタン。そうそれを押してね。」

関 光琉がシートベルトをセットすると異次元用エレベーターの発信準備OKのランプが点滅した。

ブルーム「光琉。異次元用エレベーターが動き出すと少しばかり異次元酔いをするかもしれないから気を付けてね。」

関 光琉「異次元酔い?」


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