51 神戸からの使者
「その神戸からきた人が、ここにくるって?常勤医の状況理解しれくれてるのね。ついでに手もかりたいわ。」
「その方、臨床心理士だから、むりですね~。」
黒目という珍しい名字の橘弥生の若手助手が言った。
「いや、そいつ趣味っつーか兼業で法医学やってたはずだからいけますよ。」
息子が口を挟んだ。
「なーんで、あんたがそんなことしってんのよ。」
事務室で3人それぞれパソコンを操作しながら会話している。
スグルは指を立てながら言った。
「神戸、若い女、臨床心理士、わざわざ東京までお呼びがかかる、警察に身内がいるって、なかなか当てはまる人間っていないからね。俺の知り合いで一人いるんですよ。」
「なるほどね。大学の同期?」
「いや、彼女は京都だよ。懐かしいな~。彼女、免許とって院までいって海外の学会いったりしてたのに、ある日突然きえたんですよ。」
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