49 風貌の偽り

これ誰だと思う?というメールと共に送られてきた写真にはショートカットの青年風な人が写っていた。

隠し撮りのように。


ナツ子は姉妹のグループメールにエツ子の写真を添付し、2人の反応をひっそりと待った。

「それで、この仏様の人柄、性格をできる限り調べてほしいと。つまり、この仏様の情報は今のところミヒトツという事かな?」

「そうなの。今都内の信用できる研究員はうまっているし、増員確保の計画が前倒しになってエツ子さんにお願いをしたの。」

「まあ、君たち絡みの案件はギャラが少ないから頼まれたくないってのが正直なところだけれど、面白味はピカイチなんだ。断る理由はないね。」


手配した助手が着いたらはじめようか、とその間に休憩とエツ子は部屋を出た。

スマホを確認すると、姉から返信がきていた。

エッちゃんでしょ、と。

そうだ、一番上の姉は出張ついでに会っていたと言っていた。

めっちゃ変わったやん。と、2番目の姉が反応しているのをみて、ほっとした。


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