20パパ
空港で2人を出迎え、その後すぐ車に乗り込み簡単な打ち合わせが始められた。
その後、
土山恵が運転をする車は、彼を駅に下ろし、父親を自宅にと進めた。
「良い同僚だね。人に恵まれる事は、とても運が良い。大切にしなさい。」
「仲間を褒めてもらえるのは嬉しいけれど、そう思ってるなら少しはママに電話してあげて。」
「はは、私は毎日電話をしているよ。」
「録音メッセージだけで寂しいって言ってるわよ。」
都内の一等地にある自宅は以前帰ったときより、静かに感じた。
「パパが帰ってくる事、伝えていないの。上から口止めされてて。」
「構わん。仕事だ、仕方ない。」
それじゃあ後で。と恵はキャリーを降ろし、車を走らせた。
「お茶くらい付き合ってくれてもいいだろうに…誰に似たんだかなぁ。」
そう言って彼はキャリーを引いて自宅へ続く門を開けた。
玄関を開けると、執事が出迎えた。
「おかえりなさいませ、旦那様。おや、恵さんは?」
「すぐ行ってしまったよ。それより紅茶を頼むよ。」
「かしこまりました。連絡頂きました通り、旦那様がいらっしゃる間は、私一人でお世話させて頂きます。」
「ああ、助かるよ。妻にも、黙っているんだ。くれぐれも頼むよ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます