第05話 ★三垣の構成     

ごきげんよう、崔浩である。


当話にては、三垣の星座を

雑に紹介する。


「こんな星座作っちゃうのも

 アリなんだ!?」


的参考にして頂ければ幸いである。


なお、前話で申し上げた通り、

詳細の説明はせぬ。

基本は Wikipedia よりの出典である。


ルビは振らぬ。

心眼で把握せよ。



○紫微垣の星座

※こぐま座、おおぐま座、ケフェウス座、

 りゅう座、きりん座、カシオペア座、

 いぬかい座、りょうけん座に相当する。


北極 皇帝の象徴とされる星座。

   ただし紀元前1100年の、である。

   皇帝は移り変わる。

   まさしく、であるな。

四輔 皇帝を補佐する

   四人の大臣を指す、と言う。

勾陳 後宮である。

   現北極星のこぐま座αが属する。

天皇大帝 天の北極に位置する星。

     ただし、途轍もなく暗い。

     天子は目立たず、であろうか。

天柱 皇帝よりの詔勅が貼り出される

   掲示板、とのことである。

御女 皇后の侍女を指す星座。

女史 皇后付きの事務方たちを指す。

柱史 我々星見役を指す星座である。

  「柱史に厄星が

   差し掛かりましたか……

   私に残された時間も

   少ないようですね」

   などと放言してみたいものであるな。

尚書 皇帝の秘書官である。

   転じて、大臣のような

   レベルの権勢を誇ったりもする。

天床 皇帝の休憩所、とのことである。

   左垣右垣の切れ目にあり、

   非常に風通しがよさそうである。

大理 裁判官の星座である。

陰徳 後宮の雑務係の星座。

   そんなものまで星座にするのか。

六甲 皇帝の側に侍り、指南役として

   振る舞う者の星座、とのことである。

五帝内座 五人の天帝の座所。

    「守護者の星座」と認識できよう。

華蓋 皇帝や貴顕を覆う傘のことである。

杠 「華蓋」の柄。

紫微右垣 右側の城壁。

紫微左垣 左側の城壁。

     つまりここからは、壁の外。

天乙 平和と争乱をつかさどる神の星。

   ここに流星などがやってきたら

   争乱の兆しである、と言う。

太乙 天候や収穫などをつかさどる神。

内厨「後宮の」厨房。

   宮廷の厨房とは別れておるのか。

北斗 北斗七星。物事を推し量る基準、

   その象徴、と言う扱いである。

   なお太微垣は、北斗の側にある。

天槍 皇帝を守るための、

   紫微垣に備えられた武器。

玄戈 天槍と同じく武器である。

三公 役職としての三公と同じ。

相  宰相の星。

   大臣の運命を占う星である。

天理 大理のサポート役の裁判官。

太陽守 守衛的存在、とのことである。

    いまいち差別化がうまくゆかぬな。

太尊 皇帝の先祖。

天牢 高級官僚を収監するための牢獄。

四勢 宦官たちにも、一応

   星座が用意されておるようだ。

   寛大なのやら残酷なのかよやら。

文昌 皇帝に仕える、文官たちの星である。

内階 宮殿にある階段の星。

   ここに星が飛んできたならば、

   宮大工を呼んで

   階段の点検をせねばな。

   ……本気か?

三師 六甲が政務に関する

   指導役であれば、こちらは

   諸事に対する指導役、

   と言ったところであろうか。

八穀 穀物管理官。

   農林水産大臣、

   と言ったところであろうか。

伝舎 応接間の星座である。

天厨 官僚たちの食事の為の厨房。

天棓 棓とは杖のこと。

   やはり武器の類の扱いである。



○太微垣

※しし座、おとめ座、かみのけ座

 辺りに位置している。


五帝座 伝説の聖王たち、

    つまり皇帝の守護神の祭壇。

太子 皇太子である。 

従官 皇帝の側仕えたち。

   侍中や散騎常侍であろうか。 

幸臣 皇帝の覚えのめでたい臣下である。

五諸侯 帝師、帝友、三公、博士、太史。

    つまり皇帝の教師役たち。 

九卿 三公に次する諸大臣である。

   内閣の大臣に相当すると思えばよい。

三公 太尉、司徒、司空のこと。

   こちらにも星官があるのか。

内屏 外戚に絡む官僚たちのこと。 

太微右垣 太微垣の城壁である。

太微左垣 太微垣の城壁である。

     つまりここから先は、

     城壁の外である。

郎将 高級武官。

郎位 庶務官。 

常陳 政府の中枢近くを守護する部隊。 

三台 城北西部に建てられる三つの拠点。

虎賁 宮中の全般を守護する部隊。

少微 士大夫層、あるいは官僚たち。

長垣 首都を取り囲む城壁。

霊台 天文現象などを観測する塔。

明堂 皇帝が就任にあたり、天に向け

   宣誓などを行う儀式の場。

謁者 謁見に見えた賓客などの

   接見に立ちあう者。 


 

○天市垣

※ヘラクレス座、へびつかい座、

 へび座辺りに位置する。


帝座 天皇大帝の玉座。

侯  天象を観察する役人。

宦者 帝に仕える宦官。

斗  液体を量る升。

斛  固体を量る升。

列肆 宝玉や貴重品の市場。

車肆 日用品の市場。

市楼 市場を管理する役場。

宗正 皇族の分家。

   または皇族事務を担当する役人。

宗人 皇族の本家、又は周代の礼官。

宗  執政する皇族。

帛度 布の尺、または布市場。

屠肆 屠畜市場。

天市右垣 右の壁。

天市左垣 左の壁。

天紀 毎年の犠牲獣の数を記録する役人。

女牀 女のベッド。まあ売春婦であろう。

貫索 平民の牢、あるいは紐市場。

七公 七人の公(高位の役人)。



以上である。


では続いて、二十八宿について説明する。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る