第23話ヤバイ決闘ー⑤

シブキVSロジスside

「も、燃えるぅぅぅうう!!」

熱い熱い熱い・・・ん?あまり熱くない?

ジールが放ってきた魔法のおかげか!

「本当に運の良い奴だ・・・燃えろ!」

また来る!

「ジール!またおれに魔法を打ってくれ!」

「何!?熱さとかでシャウみたいなMになったの!?」

「違うから打てえええ!!」

「あーもう!えいっ!」

「サンキュー!ウラァアアア!!」

ジールの魔法の効果が続いているうちにおれはロジスの魔法に突っ込んだ

「ついに狂ったか!そうだ、最初からそうすれば良かったのだ!ハハハハハハハハ!!」

「どいつもこいつも狂った狂った」

「ん"?」

「うるせえええええ!!!」

「なっ!うおおおおお!!!」

おれの刃とロジスの刃が交わった瞬間におれの大剣のギミックが発動した

「お前の炎だぁぁぁああ!!」

「がああああああ!!!」

炎がロジスの体に燃え移った

「あああああああ!!!砕けろ!砕けろ!」

「うわっ!」

「キャアアアア!!」

ロジスは見境なく魔法を打ってきた

天井が崩れた、そこには

「あれは・・・満月?」

明日じゃないのか?いや、にしても移動に時間をかけすぎた!

「ッ!!!」

! なんかロジスの様子がおかしい

「ククク、ハハハハハハハ!!!何故かは知らんが今日は満月!吸血鬼の真の力を発揮できる時だ!!この力でお前を殺してやる・・殺してやるぞ!!」

ロジスの髪や羽、牙が伸びて爪も鋭くなった

何か来る!

ロジスが腕を振りおろすと斬撃が何発も放たれた

速い!

おれは防ぎきる事が出来ず何発か当たってしまった

「ぐぅ!」

「鈍い!さっきよりも鈍いぞ!!」

背後に回られ背中に大きな斬撃をもろにくらった、見た目だけじゃなくステータスまで上がっている!

倒れかけるおれの首を掴みながらロジスは話しかけてきた

「お前に切られたこの傷、なかなか効いた、この痛みの倍の痛さをお前に与えよう!まずは胴!」

ロジスの攻撃でおれの装備は壊れた

「ぐっ!このや・・」

大剣から双剣に変えて攻撃をしようとした瞬間に、すでにおれの腕は攻撃を受けていた

剣は弾き飛ばされた

「手も足も出ないようだなぁ!」

もうどこが痛いのかわからない

「ふん、言葉も返せないのか。つまらん」

そう言ってロジスはおれをジールの檻の方へ投げつけた

「さて、あいつらは勝って・・・全員負けているだと!?ありえない!くそっ、ゴミどもが!俺はこれからお前の仲間達を皆殺しにしてくる、帰ってくるまでの間にわかれでも言ってろ!」

ーーーなっ、や、やめろ!

声が出ない

ーーー待て!やめろ!

何も出来ないのか!?このままだと皆死ぬ!

ロジスが歩き始めると

「シブキ、少し血をもらうけどいいよね?」

ジールが小声で言ってきた、何か考えがあるのだろう

おれがうなづくとジールはおれの手をかみ血を吸った

すると、満月だからだろうか

ジールも髪や牙が伸びて、爪が鋭くなった

そして髪の色が綺麗な銀から徐々に真っ黒になった

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