第2章ヤバイ救出編

第12話ヤバイ喧嘩

「おい、ジール!」

「何?シブキ」

「そろそろ真面目にクエスト受けに行くぞ」

「えー!嫌!」

「嫌じゃない!」

「嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌いーやー!」

「嫌嫌うるさい!」

「べー」

ムカッ

「あー!そうか、わかったお前はそこにずっといろ!この役立たず吸血鬼!」

ムカッ

「うるさい!このロリコン変態ダメ男!」


ダメだ


「なんだと!血を吸わないとスライムにすら勝てない奴が!」


「バーカ!バーカ!」


それ以上言うな!


「このアホシブキー!!!」


ぷつん


「どーせこっちにくるんだったらもっと普通の奴等とパーティー組みたかったよ!!!」

おれがずっと思っていた事を言ってしまった

「なんだよ!せめて付いてくるだけでもいいのにダラダラしやがって!

付いてきても役に立たないくせに!」

!!!

そう言うとジールは顔を隠しながら宿を出て行った

「ジール!んー、とりあえず追いかけてくる!」

「ちょっ、待て!ラフナ!我も行く!」

バタンっ

「あっ・・・、シブキ、私達は確かに役立たずだ、でもやはり何も知らずに言っていいことではないぞ」

「どーいう意味だ?シャウ」

「兄貴は寝ていますが、吸血鬼は夜行性、

なので夜中にジールは頑張っていたんです」

「とりあえず、ラフナとコカラが連れてきてくれるはずだから、その時に謝ろう!」

「・・・まあおれにも非はあるからな、

わかった、帰ってきたら謝る」

「さすが兄貴っす!」

「褒めるところじゃない気がする」


〜ジールside〜

「シブキのバカ」私はこれを何回も繰り返しつぶやいていた、

「だいたい、あいつ私の努力も知らないで怒ってくるなんて、バカシブキ」

なんて言っていると

「ジーーールーーー!」

「吸血鬼の娘ー!どこにいるー!」

ゲゲッ

ラフナとコカラだ

捕まったら宿に連れて帰られるのだろう

「やばっ、逃げよっと」

私でも気まずいという感情はある

少しだけどこっちも悪かったなと思っている

血を分けてもらったり、何かあると手伝ってくれたんだ、

だけど今はやはり気まずい

どこかに隠れるところは・・・あった!

人気の少ない裏道に入った、すると前から1人のマントを羽織った男が来た、すると

「ついに、ついに見つけたぞ!」

ビクッ なんだろうこの人、でも何か嫌な予感がする、

ーーー逃げないと!

と思い走った瞬間

「のろい!」ドッ

すぐに背後を取られて手刀を入れられた

「フハハハハハハハ!!!ついに捕まえたぞ!」

「その娘、捕まえてどーすんの?」

1人の男がそれを聞くと

「そんな事決まっているさ、まあ後々教えてやるよ」

そう言って2人の男はジールを抱えて消えていった



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