第26話・魔物の井戸端会議
少年は、
彼は実験成功後に、
「それで?コレは何なんですか?」
「あぁっ、そうだったね。ソレ、紫陽花くん専用の制御装置なんだよね」
「制御?」
「いつ
「あ、なるほど。紫陽花、忘れっぽいですもんね」
少年とストラーナの話に付いていけず、長谷寺は桜色の唇に人差し指を押し当てて首を
「誠くん!ありがとーっ!これで楽できるーっ!!」
「どういたしまして、僕はまだ他の用事ありますから、今回はこれで帰りますよー。
「ばいばーい!」
「さいならー」
嬉しそうに、ピョンピョンと
「…ストラーナは」
「帰ったよーっ!これもね、説明してくれた!楽になるヤツーッ!」
「紫陽花、とりあえず中へ戻りましょ」
「はーいっ」
黒腕が長谷寺の背を押して、店内へ入ってゆく。二人がどんな関係なのか、それを全く知らない迅は、自分の中にあるモヤモヤとした気持ちに知らないフリをして、カウンター内へ戻った。まだ彼には、何が怖いのかすら分からなかった、長谷寺に関することで起こる心の中のモヤモヤとする何かを認めたら、自分の中の
「そういえば紫陽花、千歳さんと石川さんのクラスの担任なんですねー、なんか今日鬼ごっこしてたでしょ」
「千歳…あ、白夜くんか!で、石川…?あ!泰地くんか!そうなんだよねー、あとね、武術のセンセー、難しくて面倒だから、明日から美術の先生なんだー」
色々と突っ込みどころはあるが、迅や千歳、透や石川にとっては分かりにくい話し方でも、
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