第14話・変わったセンセー
教卓から前に飛び
「やったやった!じゃあグラウンドに集合だよっ、僕さきに行って待ってるーっ」
もし彼が犬だったなら、尻尾をブンブンと振っている光景が見られただろう。てっきり、一緒に荒れ果てたグラウンドへ向かうものだと思っていた生徒たち、不思議そうに長谷寺を振り返ってみると、彼は
「え」
「─…はぁっ!!?」
慌てて窓のほうへ走り寄った彼等が下を見ると、
2Dの教室では、上から人が落ちていったのを見た少年が大いに驚いて指差した
「
一瞬、花の紫陽花かと思いかけた2Dメンバーだったが、朝礼で、
「何がどうなってんだ…」
教室でハッキリ聞こえた誰かの独り言は、各学年のD組全員の
長谷寺は地面にステッキを突き刺すと、銀製のシガレットケースを取り出して、そこから一本タバコを抜きとり口に
「やっぱりキレーだなぁ」
「ホント変わってるなぁ、あのセンセ」
「だなぁ……おい、センセー、タバコ吸ってんぞ」
授業中に何をしているのかと、自分達の日頃の
「いやいやいや、ちょっと待て」
「ん?僕?」
「タバコ、ポイ捨ては辞めようぜ」
首を
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