第9話・壇上の化け物
職員室に入った長谷寺、この先どうすれば良いのか、また分からない事に直面していた。ドアを開けて一歩入ったままの体勢で突っ立っている彼に、一人の男性教諭が話しかけてきた。長谷寺は、その男性教諭を
「あー…もしかして今日、
「うんっ、今日からランドー学園のセンセーだって言われてきたんだー」
「長谷寺…えーと、
「はーい!長谷寺 紫陽花です!ヨロシクー」
「因みに担当教科は…え、武術?」
「あ、そうなの?知らなかったよー」
全く話が進まない、早い時間に行われる週始めの朝礼、新任の教師の紹介があるとは言っても、生徒の集合率が非常に悪いことから、長谷寺が舞台の上に立とうとも、なにか
「俺は
「はーい!ぁ、
本当に、話がどんどん
ついつい人の世話を焼いてしまう吉川は、これから、こと長谷寺に関して、大変な苦労をする
吉川が、職員がならぶ列に立って朝礼が始まるのを待っていると、
呼ばれたら
「マイクーマイクー…あ、コレか。オハヨー、3Dのセンセーになった長谷寺 紫陽花だよー、武術のセンセだよ、よろしくねっ」
パッと花が咲くような笑みを浮かべて、自己紹介を終えた長谷寺が手を振りながら黒い長髪を揺らして壇上を後にすると、集まっていた生徒達は寒そうに腕を
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