第4話・心配事
ようやく携帯端末を取り出すことに成功した長谷寺、少し画面を操作して目的の文面を見つけると、ドアの看板を[CLOSE]にして戻ってきた迅に向けて見せた。そこにある文章を読んだ迅は、なんとも言い
「…
「あ、ランドーって読むんだね」
これから教師として働くあっけらかんとした本人よりも、この
しかし嵐堂学園の教師ともなれば、ほぼ全員が
(あとは…─ボスにでも伝えとくか…)
「迅ちゃん顔がころころ変わってるけどダイジョブ?」
「ん?…ぁ、ああ」
「わりぃ、待たせたな」
「良いよーん、泊めてもらう
2階の空き部屋に長谷寺を通してクローゼットを開けた迅は、彼の初出勤用の服を選び始めた、のだが、何故か妙な形をした服ばかりが大量にストックされていた。
「お前…マトモな形の服、持ってねぇのかよ」
「まとも?まともってナニ?コレの事じゃないの?」
振り返った迅に、長谷寺はクルッと一周回って改めて燕尾服を見せる。[それだ]と答えそうになった彼だったが、違うそうじゃないと思い直して上着を探し始めた。彼が服を貸してやれれば早いのだが、
袖口にフリルがあしらわれている事が少し気になったが、この際少しくらいは仕方なし、という格好になった。元の
「ありがとうっ!あ、そうだお酒の代金っ」
会計をすっかり忘れていた事に気づいて、以前この
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