第12話 これ のちに盛大な伏線になるから




朝の散歩・・・




隔夜夢にて、男は歩く。

清々しい、人があんまりいない(多分)

近況ノートあたりをうろうろ

短文なら読む気になる気分・・・あとエッセイとかも読み易い。




ふと・・・




犬の散歩をしているおばさんとすれ違う。

花粉症なのかマスクをしており、その上で、ぶえくしょん と くしゃみ をしていた。


「・・・今日はヒノキ花粉がキツい」


おばさんはつぶやく。



「ちょっと待ちなさい」

呼び止められる。



「今の情報・・・『のちの盛大な伏線』になるからね、覚えておくんだよ」



「!?」

え、ヒノキ花粉の話?

伏線って何の伏線なんだよ

というか なんで知らない人に そんなこと 言われてるんだ・・・




$$$





お昼頃、



シヴァが買い物から帰ってくる。


「今日は市場のお肉が安かったですね」

よっこらせと買い物袋をおろす。



「・・・」



「ご主人様・・・今のセリフも盛大な伏線になりますから覚えておいて下さいね」




そのセリフ流行ってんの?




・・・




『私という存在も盛大な伏線に・・・』

謎の声は、意味ありげにつぶやく。


「はいはい」


男は軽くあしらった。




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