第8話 そもそもの目的と目標



男は首をかしげる。




今日も「ネタ切れ」について悩む。

その過程で、そもそもの目的と目標が分からなくなった。



どこかの創作論で読んだ。

主人公は目的を持っているものだ、それが物語の軸であると。

「海賊王におれはなる」みたいな感じ



自作の主人公の目的はなんだなんだ?



『キロと13匹の悪魔』

再就職とついでに12匹の悪魔を倒すこと


『はたく』

壁を壊すこと(毎日壁殴るぜ)


『校内一の美男美女カップルに嫉妬して』

舞浜さんに振り向いてもらう


『大手魔法協会』

???あれなんだっけ?


『脛蹴り』

今はリジェットさんの命令を聞いておく必要がある




・・・ちょっとネタが浮かんできた気がする。

(それにしても黒峰の目的が悲しすぎて涙出てきた)





$$$





それに付随して、もうひとつ疑問が浮かんで来た。




自分が小説を書く目的ってなんだっけ?

何がゴールなんだっけ?




書籍化して、バカ売れすれば・・・

何々先生とか呼ばれて・・・

(流石にhaidoroponnpu先生と呼ばれたくはないが、

つーかペンネーム適当に決め過ぎだったな

何も考えず適当に打ち込んだだけだったし、この記号)


コミカライズで

アニメ化とか

夢が広がるなー




とまぁこれは夢のまた夢として

当初、『キロと13匹の悪魔』を執筆してブログに置いてあったけど

誰も読みはしないので、カクヨムに持って来たのが最初のスタートだった。

つまり、『キロと13匹の悪魔』の感想が欲しかったのだ。

文章がクソとか、そういうのは、いらないから内容の感想が欲しかった。


そして、その夢は、sungen様という作者様から素晴らしい感想をいただいたことで叶ったのだった・・・(エピソードクリックするたびにドキドキするという感想は作者冥利に尽きる)



しかし、その作者様はもう・・・いない。



☆も💛も消えるヤバいと思ったけど、無記名の☆としてなぜか残っている。

理由は不明だが、いなくなった後も迷惑をかけないように配慮して下さったのだろうか・・・その☆を見るたびに暖かい気持ちと寂しさが募るばかりだ。



「ああ、なんか辛いな・・・」



男はシヴァの淹れたコーヒーに口をつけつつため息をつく。



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